野良猫大作戦・最終章(願) | くうねるあそぶ。ニュージーランド

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前回、日本行きを目前にしてまたしても子猫を捕獲してしまい、里親探しをしたのが2月の末でした。これで終わりであって欲しいと思いながらの12匹目の野良猫捕獲。




しかし終わりなわけがないんですよね。
というのも、警戒心の強すぎる母猫をまだ捕まえることが出来ていないからチーン

前回のミッション後、3ヶ月以上も姿を表さなかった母猫ですが、先月あたりからまた時々職場の裏に来るようになり、



いるよねーやっぱり



新しい子猫も笑い泣き笑い泣き笑い泣き


恐るべし猫の繁殖ペース滝汗
この1年で3回目の出産ですこの母猫。


今回は1匹だけ、グレイのかわいい子猫を連れていました🐈🐾
しばらく待ってみてもその子1匹だけしかいない様子。
前回、前々回ともにこの母猫は3匹ずつ子猫を連れていたので、今回は何匹か死んじゃったのかもしれません。


時々しか見かけないのでトラップを仕掛けるタイミングが掴めず、またあまり小さいうちに母猫から子猫を引き離しても可哀想かと思ってしばらく様子を見ておりました。

そして、今度こそ母猫を捕まえて避妊させないと、猫おばさん(私)の活動は終わらないと考え悩んだ末の作戦として、

ひとまわり以上大きなトラップを購入してみました。
これまで使ってたトラップは、警戒心の強い母猫は顔を入れるだけで届く範囲の餌しか食べず、仕掛けのステップを踏むところまで絶対に入らなかったのです。1度失敗したら二度とトラップには近づかないかもしれないので慎重にいかなくては。

大きなトラップならかがまずに入れるし警戒されにくいかも。一番奥に餌を置けば、母猫も体全部すっぽり余裕で入れるので確実に捕獲できそう。

まずはトラップに慣れて確実に入ってくれるよう、開けっ放しの状態で餌付けをしばらくしました。ダンポールや草やらで周りを覆い隠し、できるだけ警戒心を煽らないように。
母猫を見かける度にトラップの中にご飯を入れてあげる。母猫が毎回入ってくれるようになるまでしばらく続けました。
そのうち、餌を置いて私の姿が見えなくなったらすんなり入るようになってくれました。

とはいえ、私が仕事の日にうまく姿を現してくれるとも限らず、まる1週間見ないことなどもあり、少し焦り始めました。

できれば子猫を先に捕獲したかったのですが、子猫も最近見かけなくなってしまって。一体どこへ行っているのか。

そんな矢先、週の仕事最終日に久しぶりに母猫がやって来ました。これを逃したらまたいつになるかわからないので、子猫を待たずに決行することにしました。
トラップを稼働して、餌を入れると

あっという間に母猫が捕獲できました。

いままで出来なかったのはなんなの、と思うくらいあっけなく捕まりました。
サイズの大きなトラップ、買ってよかったわー。


かわいそうに、母猫はトラップの中で大パニックしていました。私はまだ3時間ほど仕事が残っているので、そのままにして仕事に戻りました。しばらくしたら落ち着いて静かにしていました。
猫は狭いところにじっとしているのが苦ではない習性ですから、移動する前にこの落ち着く時間があって逆に良かったと思います。

仕事が終わってからトラップごと母猫を車に載せようと準備していたら、
隣のカフェのオーナーが出てきて、子猫がカフェのコンテナの下にいる、と教えてくれました。
トラップしかけていい?というと、Please! というので、ちょうど小さなトラップも車に乗せてあったので、その場で仕掛け、ひとまず母猫を連れて帰宅しました。

ナーサリーを設置して、母猫を慎重に移します(大型犬用のケージにトイレとベッド)。物凄くビビっているけど、フーもシャーもして来ません。そんな余裕もないのかも。かわいそうに😥

母猫を捕まえてすぐにフィティアンガの獣医に電話して避妊手術のアポを取りましたが、なんということか、出来るのは早くて来週の木曜日だというえーん あと11日もあるじゃないか。
かわいそうだけど、母猫には我慢してもらうしかないショボーン

この非常に警戒心の強い臆病な成猫を人馴れさせるには、おそらく半年から1年はかかるだろう。猫にも私たちにも大きなストレスがかかるので、それは今回しない方向で考えてます。

もう今は見かける野良猫は彼女と、以前捕獲・去勢・リリースした彼女の兄/弟の Free だけだし、野良にとって環境は悪くないので、この子も術後の経過が問題無ければリリースしようと思っています。
店の裏はたくさんコンテナかあって下にいれば雨風をしのげるし、その裏は草地と森があり、ネズミや鳥もたくさんいるからご飯にも困らないはず。マタランギの村内には飼い猫もたくさんいるので、地域内に猫仲間もいるかもしれない。繁殖さえしなければ問題ないと思います。


母猫がケージ内で落ち着いたので(ビビり倒してはいますが)、夕方5時頃、暗くなる前にさきほどカフェ外に仕掛けた子猫トラップを見に行きます。

子猫というのは、見かけた場所にトラップしかければ、ほぼ100%捕獲できるのはこれまでの経験で分かってたので、1、2時間もあれば入ってるだろうなと思ってました。


うん、やっぱり入ってた爆笑


前回の子猫達3匹とよく似た、きれいなライトグレイのキジトラ、美猫ちゃんです。目の周りに白いラインがぐるりと入ってるのも同じ。これは同じ父親ですね。どこに居るのか知りませんが、元もしくは現在飼い猫である可能性もあります。
オス猫なら子供産まないので去勢しなくてもいいと思ってる無知な人が実際いることに驚きます。迷惑な話ですムキー

連れて帰ってお母さんと一緒にナーサリーに入れました。



この子はすごく可愛いし大人しいし、人
もそれほど怖がらないのできっとすぐに里親が見つかり引き渡すことができるでしょう。

ご飯もあげたら毎回しっかり完食し、まるまる太っています。食いしん坊タイプだなこれはww

お母さんの分のご飯まで多分この子が食べてしまってます。早く里子に出さないと、お母さんがちゃんと食べてるかモニター出来ない(笑)

4日ほどうちで過ごし、すぐに抱っこもできるようになりました。










その間にFBで里親さん募集したら、たくさんの希望をいただきました。ありがたい🙏   1番先に連絡をくれたファミリーが、車通りの多くないストリートにある賃貸ではなく持ち家で、小学校高学年の女の子2人とご夫婦の4人家族、犬はおらず猫が1匹いる、ということなのでこれは願ってもない里親環境だと思い、このファミリーに譲渡しました。
この家族、以前私が語学学校で働いていた時にホストファミリーをしてくれていたので私も知ってる方々。いい家庭に貰われて幸運でした。
幸せになっておくれ❤


さて今回母猫の避妊をするにあたり、200ドルほど費用がかかります。私は自分で出すつもりでいたのですが、夫からの提案で、一応SPCAに連絡し、彼らが時々やってる猫のdesexing 啓蒙キャンペーンSNIP N" CHIPのバウチャーをいただけないか聞いてみました。
その際、去年募金で1500ドル集めたけれど、捕まえた猫の大半が子猫でまだdesexing手術が出来なかったので、その役割は各里親に託し、私の方で活動後に残った資金860ドルは全部SPCAに寄付した経緯も伝えました。
そうしたら、募金のお礼とともに、避妊手術2匹分の無料バウチャーをくれました。今回捕まえた子猫の分も、ということで。
なんとありがたいことでしょうおねがい
絶対無理だと思ったのに。
聞いてみてよかったです。
木曜日に使おうと思います。
子猫の分は、体重が2kgになった里親さんが連絡をくれることになってるので、バウチャーをお渡しして手術をしてもらう予定です。


子猫がいなくなり、母猫だけ、もう少し辛抱の日々です。
ごはん、食べる日もあれば食べない日もある。
チュールに目もくれません。
菜箸の先につけて顔の前まで持っていっても舐めません。
怖いんだろうな。かわいそうに。
もう少し我慢しておくれショボーン

彼女を手で掴むことはおそらく不可能なので、ナーサリーケージの中に持ち運び用のクレートをベッドとして入れて、そこにうまく入ってくれているので、ドアだけ閉めてそのまま獣医に持ってく作戦です。

術後数日様子を見てからリリースします。

彼女の気持ちを考えると、私もストレスで、久しぶりに左肩甲骨が痛い💦
私はストレス感じるとここが必ず痛くなります。分かりやすい体(笑)

母猫さん、も少し一緒にがんばりましょうね。

私の猫おばさん活動はこの子で本当に終わりだと、切に切に願っています。
頼むよホントにチーン
合計14匹  🐱🐱🐱🐱🐱🐱🐱🐱🐱🐱🐱🐱🐱🐱