これまでのイタイ恋愛エピソードを成仏させる為に執筆。
今回は大阪で出会った東京の男とのあれこれ。
誕生日の夜にビジネスホテルの中で一人孤独に過ごす事もなく気も紛れたので、モテ筋君が店を出て行った30分後くらいに自分も店を出て、エレベーターに乗り1階に下りて行ったのだ。
エレベーターのドアが一階に到着し開くと、そこにはなんとさっきのモテ筋君が立っていたので、なんとなく反射的に話しかける事となってしまったのである。
「誰かと待ち合わせですか?」と聞くと、モテ筋君はその顔をちょっとはにかんだように視線をずらし、「あなたが出てくるのを待っていました」と直球を投げてきたのである。
多分大阪という場所の理由もあったろうし、誕生日だったという理由もあったろうし、色恋関係からご無沙汰だったとりう理由もあったのだろうけど、とにかく告白に心が響いてしまった。
なので次の日が企業の面接の為に早めに退散しようとしていた気持ちが一気に揺らぎ、「それじゃもう一軒どこかに行きますか?」とつい返事を返してしまっていたのである。
自分の反応にホッとしたのか、モテ筋君はその顔に満面の笑みを浮かべ、「いいですね」と返事をして、足取り軽くその場から歩き出したのであるが、特に行く当てがあった訳では無い。
歩きながらお互いの事を少しずつ開示して、彼が仕事の出張で東京から来ている事が分ったり、自分が面接の為に鹿児島から来ている事などを伝えあったのだ。
その流れでその日が自分の誕生日である事も話したのだが、そうすると「おめでとうございます!それじゃ是非お祝いさせてください」と言い出し、突然一人コンビニに向かって行ったのだ。
外で待っていると両手にビニール袋をぶら下げて出てきて、「特別なカクテル作りたいんですけどいいですか?」と言い出し、お酒とおつまみがビニールに入っているのが確認出来たのだ。
突然の展開に面食らってしまったが、買い物をしたっていう事は他のバーには行けないという事になり、そうなると自分のホテルに案内するしかないという流れになる事に気付いてしまった。
今思い出すと、その行為のどこまでが衝動でどこまでが計算で合ったのかはやはり判断出来ないのであるが、彼は生来の人たらしである事は間違いなく、既に彼の術中に嵌っていたのだった。
続く
今回のイケメンは俳優のベニチオ・デル・トロ。
若い頃はギラギラし過ぎて苦手な役者であったが、年齢を重ねていぶし銀の魅力が爆発し、立ってるだけでも様になる始末。
