ゲイデビューを遅らせるきっかけとなった、学生時代に通った自動車学校で出会ったセクハラ担当教官に関するエピソード。
改めてゲイの教習所の教官について分析をしてみたのだが、何故いい男(当時の三上博史・東幹久等)を装ってカッコつけられるのかが甚だ疑問であったのだ。(見た目はなべやかん似)
結局20歳前後の人生経験薄い自分にとっては、その疑問の答えに到達する事など出来ず、後年になって世の中には身丈にそぐわない事をする人が結構多い事実を身をもって知るのだけれど。
しかし慣れと言うは恐ろしい物で、あれほど恐怖に慄いていた構内での実車研修なのであるが、しばらくすると酔ったエロオヤジを窘めるホステスのように振舞う事が出来てきたのだ。
ホステスがひたすら大金を得る為にボディタッチを我慢するように、自分もなんとか自動車学校を早めに卒業する為に、セクハラを我慢しようとストイックなゾーンに入りつつあったのだ。
でもある日、その強固に固まり始めた信念は教官の暴挙により、突然根底から崩される事になるのだが、「健人(仮名)はいつも道路を左寄りに走らせるよな」と呟いた事がきっかけだった。
その言葉が何を意味しているのか良く分からずに運転に集中して車を走らせていると、教官は「あそこも左寄りなのかな」と独り言をつぶやくが否や、いきなり股間を触り始めたのだ。
その時はさすがに冷静さもなくしてしまい、米良美一の裸足で逃げすぐらいのカウンターテナーで声が出そうになったのを辛うじて抑え、「やめて下さい」と初めて口に出す事が出来たのだ。
こちらの真剣な抗議に対して教官の表情は好色その物で、免許発行の実権を握っている存在だったので、富岡義勇に「生殺与奪の権を他人に握らせるな!!」と叱咤激励してほしいほどだった。
そしてこの事をきっかけに、路上研修に出た時に更なる困難が待ち受けるであろう事が容易に想像出来、誰の目にも触れない場所で何をされるか分からない恐怖にただ震えていたのであった。
続く
今日の個人的イケメンは、俳優のケビン・クライン。
出演している映画にハズレは少なく、ゲイ役も何度も有り。
でもワンダとダイヤと優しい奴らの彼が一番の出色。
