「販売数、車種から見たEV短観」 渡邉昭男2010年、世界初となった量産型EVを日本の三菱自動車と日産自動車が相次いで発売を開始した。EV元年と名付けられたこの年より本格的なEVの普及を迎える事となった訳だが、日産自動車のEV乗用車「日産LEAF(リーフ)」が昨年末の時点での累計納車が2万台を超え、うち国内へは5千7百台を上回る実績をあげた。
また、三菱自動車のEV軽乗用車「i-MiEV(アイミーブ)」は昨年中期までに国内へ4千3百台の納車実績を打ち出した。これらを鑑みて今後のEV普及の展望を考えてみた。
「車種増加も相乗効果」 普及の一歩を踏み出したEVは、世界中の既存車両数と比較してみると、そこに占めるEVの割合はまだまだ少ない。因に、トヨタ自動車が昨年11月度に国内で販売した乗用車の台数だけでも約8万7千台だ。EVがいくら普及してきているとは言え、数値的にはまだまだ比較にならない。
しかし、今年から国内に流通するEVが3車種から一気に6車種へと増える。HONDAからは「フィットEV」が、トヨタ自動車からは、IQベースの「FT-EVIII」が、さらに国外からもダイムラーベンツから「スマートEV」がリリースされる。
また、来年にはBMWからはMINIベースのEVが発売予定と正に目白押しだ。そんな中、日産では2014年の発売を目指しEVコンセプト「e-NV200バネット」を発表した。
ビジネスユーザーと、ファミリーユーザーをターゲットされた同車両の性能は、既存の「日産LAFE」とほぼ同様で、新たなEVユーザーを獲得予定だ。こうした相乗効果で年間登録台数が本年に2万台、3年後は右肩上がりの6万台が登録されるだろう。
「EVが発電もすると?」 昨年、滋賀県草津市の元建設請負業の平松敬司氏が発明した、抵抗がほぼゼロになる発電機を発明し、国際特許の申請中である事を本9号でお伝えした。
この発電機の出現で、数年のうちにEVが発電・充電しながら、さらに電気をあまり消費せず走行出来るようになりそうだ。既に実用に向け様々な研究が行われており、企業からの引き合いもある。この技術がEVに搭載されれば、バッテリーが小さくて済むほか、低コストでの車両販売が可能となる。
現在、EVの利用方法は小型と、大型の二分化が見えてきているが、今までは小型のEVが先行すると思われていた経緯がある、しかし本発電機の発明により、大型EVもバッテリ残量にとらわれる事無く走行出来るようになり充電の回数も少なくなる。
革新的なこの技術は、EVの普及には欠かせない存在となり、早期の実用化が期待されている。
