父の介護はじまる | No Music, No Life

No Music, No Life

音楽は気持ちと生活に潤いをもたらします。音楽。それは私の生活に欠かすことのできないもの。そう、空気と同じように音楽を呼吸して毎日を過ごしています。

我が家は5人家族。
昨年ようやくフリーターを脱した長男
定時制高校の5年次生の長女
(社会人の次男は昨年末独立)
そして84才の父、79才の母

母は数年前に両足の股関節を金属に替える手術をし
障害と介護の認定を受け
週1回のデイサービスに通っていますが
父は先週まで元気でした。

介護って突然来るっていうけど
本当にそう。

先週までトイレも食事もできてたのに
突然できなくなるのね。

まあ、兆候はたくさんあったので
覚悟はできてました。

トイレが間に合わなくなったり
外出すると帰ってこなくて探しに行ったり
やたらに食欲が出て手当たり次第食べ物を食べ散らかしたり
こっそりお酒を飲んだり

先週の日曜日
父が起きられないと母に言われ
トイレに連れて行くのにすったもんだしました。

どこを触っても痛いとわめき
起こそうにも起こせない
前日夕方にトイレの前でしりもちをついたというので
打った拍子に骨折したんじゃないかと思いましたが
救急車を呼ぶのに1日悩みました。

救急車呼ぶのって悩んでしまいませんか?
こういうことで呼んでいいのかとか、怒られないかとか。
かといって、病院も休みだし
女二人でどうやって連れて行くんだと…
さんざん悩んで月曜朝に救急車を呼びました。

骨折はなく、認知症のせいだと言われましたが
金曜日まで入院させてもらって
その間に受入れの準備に追われました。

病院ですったもんががあったのですが
ただのクレーマーになりたくないので
今回は止めておきます。

母の担当をしてくれているケア・マネージャーさんと連絡を取り
(実は偶然にも次男の同級生のお母さん)
ベッド、ポータブルトイレ、オムツ、迎えの手配をしてもらいました。

父と母の部屋の捨てられなかった大量のゴミも
業者に引き取ってもらいました。

足踏みミシン、ポータブルミシン
ガスストーブ、石油ストーブ
インクジェットプリンター(ついで)
衣装ケース2個、ポータブルストーブ
〆て4万円(x_x;)

ゴミの日に出した燃えるゴミが
45リッターの袋10個くらい。

想い出のある物なのはわかるけど
捨てる捨てないで相当もめて
最後はいらなそうなものは
黙って袋に詰め込みました。
ごめんねママ。
だって捨てなきゃとうていベッドが置けないよ。

お蔭で、ベッドを置くスペースと
巡回入浴するときのお風呂を置くスペースを確保。
(うちのお風呂は高さがあるので入れないのです)

そして金曜日に父が戻ってきました。

病院にいるときは目の焦点が定まらず
ボソボソと話す言葉も聞き取れず
おそらくこれで寝たきりになるなと覚悟。

帰ってきた日にオムツを取り換えるのにひと騒動。

腰を上げない
上げようとするとわめく
私の手を掴み「何をする!」とか
「やめろこのやろう!」「虐待だ!」とわめく

終わってから娘の背中で泣きました。

私は小さいころからパパっ子で
よく一緒に出掛けました。
学生時代はよく勉強を見てもらいましたし
学校に呼び出された時もパパが来ました。
子どもが出来てからもずっと仲良しで
お正月の買い物は私とパパの担当でした。
そんな時は腕を組んで歩いたものです。

これが認知のせいと分かっていても
パパが私をすごく愛してるって知っていても
辛いものですね。

介護が大変だって知ってたけど
これほど辛いと身に染みて分かりました。

ところが翌日、朝起きて声を掛けに行くと
ちゃんとベッドの端に腰かけていて
顔つきが前日と全く違います。

生気が戻ったというか、覚醒したって感じ。
夕飯もちゃんと食べて「美味しかった」と言うし
前日の騒動がまるで夢のようです。

でも、これはもしかしたら一時的なのかもしれないし
このままずっといくかもしれない。
それは分かりません。

明日、月曜日からはヘルパーさんが週3回来ます。
母ひとりでは介護は無理なので
私も仕事やプライベートをセーブすることになります。

丸2か月会ってない大事な友だち。
予定していたライブはキャンセル。

返す返すもこのまえKasabianのライブに行っておいて
本当に良かったと思います。