「塩の道」出発点 ~リューネブルク(ドイツ)~(2013年6月) | クラシック音楽と食べ物と。。。

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~リューネブルク アム・サンデ広場近く~

 

今回は、2013年6月に訪問したリューネブルク(Lüneburg)より。

リューネブルクは、ハンブルクから南東へ50kmほどのところにあり、昔から岩塩の産地として栄えた町です。ここで採掘された岩塩は、リューベック(Lübeck)へ運ばれ、そこからヨーロッパ中に流通されていました(このリューネブルクとリューベックって両方ともハンブルクの近くにあって名前が似ているんでややこしいんです)。ここリューネブルクは、「塩の道(Alte Salzstrasse)」の出発点でもあります。塩は「白い黄金」などとも呼ばれ、非常に高い値段が付いたため、その財力で町は大きく発展しました。奇跡的に戦争の被害から逃れ、昔の趣が残っている歴史的な町でもあります。

 

まずは、車を聖ニコライ教会の近くに止め、そこから歩いて回ります。

 

こんな街並みを通ってイルメナウ川を目指します。

 

この辺りには、ベルクシュトレームホテル(Romantik Hotel Bergström)やレストランなどが並び、なんともロマンティックな雰囲気の場所です。

 

川沿いにはカフェも並んでみんな思い思いにくつろいでいます。

建物のファサード、破風も素晴らしく、昔のハンザ商人たちの栄華が伺われる街並みです。

 

この辺りは昔港だった場所で、木造のクレーンもあり、ここで船に積み込まれた塩が、リューベックまで運ばれ、そこからヨーロッパ中に輸出されていました。最初に、ここにクレーンが建てられたのが1332年ごろ、現在のクレーンは1797年に建て替えられたものだそうです。

 

ローゼン通りを西方向に移動し、市庁舎(Rathaus)を目指します。

市庁舎が見えてきました。

 

この市庁舎は、13世紀から建設が始まり、その後増改築を繰り返し、今の姿になっています。この正面の建物は18世紀のものだそうです。ちなみに、塔についている鐘はマイセン磁器なんだとか。

 

市役所の右手前にあるのが、リューネブルク地方裁判所(Landgericht Lüneburg)。

 

そして、右手奥にあるのが、治安判事裁判所(Amtsgericht Lüneburg)。

 

市役所横には、リューネブルクの模型が。

 

市役所の入口には絵もあります。町の歴史に関するものでしょうか?

 

行った時には気が付きませんでしたが、ここが詩人 ハインリヒ・ハイネの生家だったようです。「ローレライ」もここで書かれたといわれているようです。もっと、ちゃんと調べておけばよかったと後悔。

 

市庁舎の裏手にはこんな建物があって、何の建物だろうと思ったのですが、どうも市立図書館(Ratsbücherei Lüneburg)のようです。

 

市庁舎の裏手に回るとこんな建物が、おそらく市庁舎の一部だと思われます。

なんだかこちらも雰囲気ある建物ですね。

 

さて、次は聖ミヒャエル教会を目指します。

 

ここから、住宅地(?)を通ってアム・サンデ広場(Am Sande)を目指します。

 

広場に出てきました。

 

前方には巨大な聖ヨハニス教会(St. Johanniskirche)の尖塔が見えています。

この存在感は”すごい!!”の一言です。

まわりと全く違う縮尺のものがそびえたっている感じです。

 

ちなみにマクドナルドのお店はこんな感じで、周りに完全になじんています。

 

マクドナルド横のこの黒の建物は、昔ビールの醸造所だったところだとか。

 

まわりを見ていくと、気になるシンブルマークがあふれています。

 

ドイツのシンボル(?) プレッツェル。

 

ユニコーン。

 

ウマ。

 

こちらの広場の建物のファサードも素晴らしいものが目白押しです。

 

最後に、少し高いところから町を見渡そうと、給水塔(Wasserturm)にやってきました。

 

4ユーロ払って展望台へ。

素晴らしい景色です。先ほどの聖ヨハニス教会の尖塔も上から見下ろせます。

 

オレンジ色の屋根、そして自然が広がる環境。典型的なドイツの街並みです。

なんだか心が洗われます。

 

今回の小旅行は以上で終了。車を止めた聖ニコライ教会のところまで戻ってきました。

 

ガイドブックに「絵本の中のような歴史の町」と書かれるだけのことはあって、こじんまりとはまとまっていますが、ちょっと立ち寄るにはいい感じの町でした。