そして、コウキは正式に軽音部に入った。
最初は、家族からギターがうるさいと、苦情が入ったが、それもお互い慣れてきた。
とりあえずは、次回の文化祭に向けて、練習をしていた。
そして迎えた文化祭。
実は、コウキには好きな子がいた。
それは、同じ学年の安藤ルナだった。
コウキは、意気込んでいた。
「文化祭のライブが終わったら、ルナちゃんに告白しよう。」
ルナは、男から人気があったため、ここしかない!と思ったのだ。
しかし、コウキは大きな誤算を犯していた。
軽音部のライブは大成功だった。
そして、コウキの告白の時がきた。
「うわー、緊張するなー。ライブなんかよりずっと緊張してるよー。
大丈夫。ライブもうまくいったし、俺、かっこよかったよな!よし!」
そして、コウキは放課後、次の日の文化祭の準備をするルナを中庭に呼び出した。
「どうしたの?コウキ君」
「ごめんね。急に呼び出して。」
「ううん。全然大丈夫。
あっ、今日ライブすごいよかったよ。」
「見てくれた!?ありがとう!大成功だったよ。
・・・んでさ、今日は、話したいことがあってさ。」
「うん、どうしたの?」
「あの・・・ずっと前からね・・・」
その時だった。
「おーい、ルナー!」
ヨシキの声が聞こえた。
「なにー?」
「何やってんのー?早く手伝ってよー!」
「ちょっと待ってー!
・・・ごめんね、あいつ、うるさくて(笑)」
「いいよ、こっちこそごめんね、時間とって。
んでね、ルナちゃんのことがずっと好きだったから、付き合ってほしいんだ!」
コウキは、勢いに任せて、告白をした。
「・・・ごめん、私、彼氏がいるの。」
「・・・あ、あー、そうなんだー。」
「うん、私、実はヨシキと付き合ってるの。」
「そーなんだー。。。わかった。ごめんね。わざわざよびだして。」
「うん、じゃあ、私、戻るね。」
「うん、あしたもがんばろうね。」
「うん、じゃあね。」
何とも言えない感情が、コウキに押し寄せる。
誰を責められるわけでもない。
ただ、ヨシキに対して、負の感情を抱いたことは、間違いないだろう。
3日後、コウキは、軽音部を辞めた。
ルナの件は、ヨシキには何も言わずに。
そして、コウキは、新たなことを思いついた。
「よし、俺が、ボーカルとギターで曲も作って、そして、それでバンドを作ってやる。」
コウキの音楽人生は、新たな展開を迎えた。