コウキは、ライブハウスでアルバイトをすることになった。
そして、さらに音楽にのめり込んでいく。
アルバイトの業務として、カウンターで受付や、ドリンクを作る仕事がほとんどだったが、
毎週、様々なアーティストのライブを見れるというだけで、勉強になった。
そして、歌の練習や、作曲、ギターの練習など、するべきことが多すぎた。
そして、ついにコウキがライブをすることは、なかった。
バンドメンバーも見つけられなかった。
しかも、友達と遊ぶこともほとんどしなかったため、高校生活の思い出もほとんどないまま、
卒業を迎えた。
「なあ。ヨシキは、これからも音楽を続けんの?」
コウキは、卒業式でヨシキに聞いてみた。
「んー、まあ趣味程度にね。俺さ、学校の先生になるんだ。だから、大学行くよ。」
ヨシキは、答えた。
「そうなんだ。じゃあまた、帰ってきたら、バンド組むか?」
コウキは、軽い気持ちで言った。
「やだよ。またお前急にいなくなっちゃうじゃん。(笑)」
ヨシキは、冗談っぽく、核心をついた。
「そんなこと言うなよー。俺は、音楽続けるよ。
・・・急に辞めてごめんな。でも、ほんとにヨシキには、感謝してるよ。
俺は、本気で音楽をやるよ。だから、お前も頑張れよ。」
「おう、ありがとな。」
そんな会話を交わしたきり、二人は、もう会うことはなかった。
みんな、それぞれの道を自分の足で、歩み始めた。
そして、コウキが選んだ道は、音楽だった。
両親は、大学に進学することを、強く勧めたが、コウキは、これを拒んだ。
早く自立したかった。そして、音楽に集中したいと考えた。
そして、東京に行くことを決めた。
「とりあえず、東京で就職して、音楽活動をしよう。」そう考えた。
そして、コウキは、東京に本社がある、建築資材の会社に就職した。
「絶対にメジャーデビューして、売れてやる。」
そう意気込んでいた。
