私の作曲スタイルとしては、曲先行型の「曲先」よりも、圧倒的に、歌詞先行型の「詞先」が多い傾向にあります。
何故ならば、曲先では、どんな感じのテーマで楽曲を作るかというので漠然としたイメージから絞り込んで、最終的に、ヴォーカルのメロディが生まれます。
そして、作詞家に依頼して、メロディラインに合わせて、詞を割り振っていくという作業になります。
この途中段階で、コード進行やベースライン、ギター、ピアノ等のオケ部分も当然出来ていきます。謂わば、壮大なパズルを組み合わせていく作業に近いです。
しかし、私は、歌詞と同時にメロディをメモして作っていくので、詩先なのです。
メロディラインから、コード進行を作って、後は、スカスカの曲にならないように、ベース、ギター、ピアノ、コントラバスなどを組み込んでいきます。
先に歌詞が出来上がっているので、曲全体のイメージと、メロディからのコードの選び方や解決方法を見付けていくというやり方です。
確かに、詩先は効率が悪いと思います。
(人それぞれだと思いたいです。
ちなみに、私の叔父も従兄弟も曲先でした。
「詞からメロディは難しい」と常々言っていました。)
しかし、私には、どうしても、コード進行から、メロディが浮かびにくいのです。
例え、浮かんだとしても、大半は、既存の楽曲なので、明らかなる著作権侵害になってしまいます。
今、私がやっていることは、既存の曲で、無意味に音圧を上げて競争するという「音圧戦争に突入した1990年代のCD媒体」の音圧と現代のCDの音圧の比較、それと、大好きな曲を1曲まるまる、楽器ごとに分解して、所謂(いわゆる)、耳コピのように、パソコンにインストールしているDAW(DigitalAudioWorkstationの略:例としてCubasePro9.5や StudioOne3.5が挙げられます。宇多田ヒカルさんはProToolsを使ってらっしゃいます)上で再現しての勉強です。
楽曲の楽譜を見ないで元の楽曲構成を再構築するという、やり方です。
これ以上の最高の教材はないです。
聴覚を鍛える訓練にもなりますし。
過去のヒット曲は、「時の試練」(私はこう表現しています)を経験して生き残った名作で、その時代の文化を反映するものですので、勉強にもなりますし、とても参考になります。
ただ・・・、あまり古い楽曲ですと、今には無いコード進行やメロディライン等、確かに参考にはなりますが、私が作ろうとするJ-POPsには合わないのです。
私は、J-POPs以外は、作りたくないです(というより、作れません><)