「面魂」という言葉のこと | Okinawa通信 ⇒ 伊都国つうしん

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2010年1月。30年以上住んだ東京から引越し、沖縄生活をスタート。
その沖縄に10年暮らし、『Okinawa通信』を書きました。
が、さらに、2019年10月末に、ここ、福岡市西区・糸島近くの
「伊都国(いとこく)」の地に。

伊都国つうしん 177

 

 

● どうやら福岡も本日梅雨入りしたようです。

 

 

   昨年のことはすっかり忘れていましたが、

   昨年より19日遅く(つまり5月末に梅雨入りしてたのか)

   平年より13日遅い梅雨入りだそうです。

 

 

 

       梅雨入りした6月17日の週間天気

       今日(17日)は曇りから強い雨に。

       明日は朝方まで雨でそれから晴れ予報。

       明後日(19日)は一日晴れで、

       その後に本格的な雨がつづく梅雨になるようだ。

 

 

 

● さて今回の本題、「面魂」 という言葉のこと。

 

 

  最近読んだ、評論家・佐高信の対談集のなかの、

  女性作家・佐藤愛子との対談の中に出てきた言葉でした。

 

  佐藤愛子は、現在100歳、ご存命です。

  90歳のときに書いたエッセイ 『九十歳。何がめでたい』が有名かな。

  ちょうど90歳を迎える草笛光子が主演で映画になるという話を最近知りました。

 

  その言動から 「憤怒の女流作家」と呼ばれていましたが、

  私は彼女の小説もエッセイもまったく読んだことはありません。が、

  そのメリハリの効いた言動は気に入っていました。

 

  例えば、もうずいぶん前の話ですが、

  川端康成がノーベル文学賞をとったときの彼女の談話が最高でした。

  新聞社から朝4時ころに電話がかかってきてそれに腹もたてていたようですが、

 

  要約すると

  「ノーベル賞ノーベル賞っていいますけど、あの佐藤栄作がもらったくらいだから

  (注・元総理で平和賞を)、そんないい加減な賞をもらってもめでたくもなんともない」

 

  私は当時、リアルタイムでそのコメントを読んで、痛快な思いで

  今でもよ~く憶えています(笑)。

 

 

  

    佐藤愛子さん(画像サイトより)

    何歳くらいの時の写真だろう。

    この品の良いお顔で鋭い言葉が …。

 

 

 

 

● で。その対談で (1996年なので30年近く前です)、

 

例によって痛快な言葉のやりとりがあるのですが、その中で、政治家の顔の話になり、

鳩山由紀夫 (後に民主党政権で総理になる)の顔について彼女は、

「面魂がないですね」 と。

 

この「面魂(つらだましい)」 という言葉、本当に久しぶりに見ました。

 

話し言葉では以前はたまに出ていたと思いますが、

「面魂」 という文字を見て改めて、すごい言葉なんだなぁと感じました。

まぁ、でも現在ではもう死語に近いのかもしれませんね。

 

「面魂(つらだましい)」とは、強い意志、精神、気迫が現れている顔、という意味だそう。

 最近でもよく使われる「強面(こわもて)」 とは違うので、こわい顔、ではない。

 

久しぶりに、パチンと顔を張られたような気になるくらい、

なにかクラクラした 「面魂」なる言葉との出会いでした。

 

 

 

       参考までに

       「面魂」の画像サイトに

       どんな画像があるだろうと見たところ、

       それに関連があるのが、

       この「阿波の面魂」 という写真集くらい。

       表紙を見ても、強面ではない。

 

 

 

      参考までに

      鳩山由紀夫氏(画像サイトより)

      これは政権をとる選挙用ポスターか

 

 

 

政治家の顔の話で思い出したこと。

 

 これは以前のブログでも書いたことですが、

 ちょうど鳩山由紀夫のあとに総理になった、菅直人の話です。

 

彼の総理時代、2011年3.11東日本大震災が起こりました。

地震津波災害のほか原子力発電所崩壊もあり、気の毒ではあるのですが、

その対応のまずさ、さらにはようやく現地を訪れたさいに

なんの励ましにもならない言葉を口にして避難所を去っていく姿に、

 

被災者の男性が 「なんとも殺風景な男だな」とつぶやいたという記事を見ました。

人物に 「殺風景な」という形容詞をつけたのを初めて目にし、

とんでもなく強烈な、言われたほうが死にたくなるような言葉だな、と思ったのでした。

 

 

 

       参考までに

       菅直人氏(画像サイトより)

       この写真は総理時代よりかなり後だと思う。

 

 

 

 

● 話は変わり。

 

  あまり見たくもない政治家の顔を見たので、

  まったく別なものを。

 

 

 

前回のブログで紹介した 「梅酵素ジュース」仕込みの後日。

砂糖まみれだった瓶が、あれから10日ほどで、こんな感じになっています。

 

 

 

 

           もうほとんど液体。

           左の瓶がまだ少し砂糖が

           残って濁っている感じ。

 

 

仕込んだ日から3日ほどで半分が液体、下のほうに砂糖の層という具合になり、

それから1、2日後に、しゃもじを使ってそこに積もっていた砂糖を撹拌します。

そうするとブクブクと発酵が強くなり、どんどん液体が多くなってくるのです。

 

もう2、3週間すると完成となります。