明るい沖縄の薄暮と夜空 | Okinawa通信 ⇒ 伊都国つうしん

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2010年1月。30年以上住んだ東京から引越し、沖縄生活をスタート。
その沖縄に10年暮らし、『Okinawa通信』を書きました。
が、さらに、2019年10月末に、ここ、福岡市西区・糸島近くの
「伊都国(いとこく)」の地に。

Okinawa通信419


● 先週末の満月は、スーパームーンだったようですね。


 楕円軌道の月が、最も地球に近づく時期と満月が重なったとき、大きさもそして明るさも 1割ちょっと増大する、とのこと。
 
 
ちょうどその週末金曜日の夜、10時頃だと思いますが、ナミさんと近くのバーまで行こうと出かけたのですが、
夜空が異様に明るいので、ちょっとびっくりしました。

その夜が、満月だともスーパームーンだとも知らなかったのですが、
白い雲の白さがはっきり分かるし、夜空の、深い色だけれど青空がはっきり分かる ………
満月の月明かりって、すごいものだと改めて思いました。



14スーパームーン


                     7月11日 (旧暦6月15日) の夜。

                     スーパームーンが東の空で輝き、
                     夜空が異様に明るかった。
                     東京でも、たまに明るい夜空だなぁと
                     感じた夜もあったけれど、
                     それは街の明かりも含まれていたと思う。

                      沖縄の満月の夜空は、
                      改めてびっくりするほど明るい。
                      安いデジカメなのでピンぼけが残念、
                      腕のせいか。






もうひとつの、明るい空は、トワイライト。

沖縄は、日本列島の中でも、かなり西側にあるので、例えば東京と比べても、まあ、時差があるわけです。
したがって、夜が暗くなるのも、遅い。
とくに、日射しがある夏の夕方は、東側の空の雲が、すばらしいオレンジ色に染まってしばらく明るい。
そのオレンジ色が、ピンク色になるときもあります。

東京の、いろんなものが熱気で上昇して反射している、何ともいえない濃い色の夕焼けも、決して嫌いではないけれど、
やっぱり、何というか、あまり混ざりものがない空気の中で染まる、明るい夕焼けは、いいものです。


7時夕焼け

                                     
                                              わが家の裏ベランダ側の夕焼け。
                                              東の空の雲、そして建物が黄色く映えている。
                                              昨日(14日)の午後 7時10分頃。
                                              午後 6時過ぎても、まだ夕方とはいえない夏空。
                                              7時過ぎて、トワイライトタイムが始まる。





● さて …… 残念ながら、写真には撮れなかったのですが。

  その先週末から昨日までの間に見かけた、沖縄らしい話を2つ。
 
 
 
▼ まず1つめ。
   近くのコンビニで見かけたもの。


沖縄は、お店のPOPとして、のぼり旗を使っているところが、とても多い。
コンビニでも、「煎れ立てコーヒー」 とか、今の時期だと 「うなぎ弁当」 とか、道路脇にたくさんのぼり旗がたっています。

そして先週末見たものは、2本並んで立っていたのぼり旗。
1本は、「すいか」 すぐとなりの1本は、「石焼きいも」 ……………。

7月中旬の真夏に、これが並ぶところが、沖縄らしさ。

以前のブログにも書きましたが、ウチナンチュー (特におばぁたち) は焼き芋が大好きなようで、
スーパーやホームセンターなどでは、真夏でも、石焼きいもコーナーがあります。

そして、私が部屋の中で上半身ら族になって首にタオルを巻いているような暑い日でも、
「石焼~きいっも~~、ほっかほっかの焼きいもは、いかがですかぁ~」 のテープとともに、石焼きいもの軽トラが、近所を廻ります (笑)。
もう、慣れましたが、最初の年には、びっくりするやら、笑ってしまうやら、でした。

なので、沖縄では汗だくの真夏でも、「スイカ」 と 「焼きいも」 は両立するのです。


▼ 2つめは、ちょっと説明が必要かもしれません。
   沖縄市の南隣り、北中城村 (きたなかぐすくそん) にある、オーガニックの食材屋さんに行ったときのこと。


いま沖縄は、マンゴーが最盛期です。
この間の台風8号で被害が出たとはいえ、どこのスーパーや市場でも、マンゴーの箱詰めや自宅用パックがたくさんたくさん並んでいます。

そのオーガニック食材のお店でも、やはりマンゴーの箱詰めが置かれていました。
大きめのマンゴーが4~5つ入っていて、2キロの箱。
(いくらなんだろう?) と、値札を探してもありません。通常なら箱に張られているか中に入っているのですが、ありません。

値札はないのですが、3~4つ並んだ一番上段に置かれた箱に、小さな付せんが貼られています。
(値段かな?)  と思ってみてみたら、その付せんには手書きで 「おじぃ」 と書いてあります(笑)。

もしかして、ここに買いに来る、一人のおじぃが予約を入れたものなのかな、と思いました。

結局値段がわからず、お店の人に聞いたところ、税込みで6000円ちょっとくらい。
まあ、オーガニックではない、普通に売られている同程度のものと、同じくらいか、やや高めかな、という感じです。
(もちろん、オーガニックでないものでも、質によって、もっと高額の値がついているものもあります)

オーガニックだからか、見た目は、通常の大粒のものに比べると、いわゆる赤黄色い明るいマンゴー色というよりは、
くすんだ色合い、まあ、自然なといえば自然な色なのでしょうか。たぶんまだ熟していないのかもしれない。


ところで、気になったので、例の 「おじぃ」 の付せんのことを尋ねてみましたら。
お店の女性、なんでもないことのように、
「あ、ここにあるマンゴーは、おじぃのマンゴーなんです」 ……… て。

私ら、それを聞いて、大笑い、、、何のことか、さっぱり分かりません(笑)。

お店の人も、それに気づいて、笑いながら、
「このマンゴーを入れているのは、親子でやっている人なんです。
 おじぃが作っているは、完全な無農薬のマンゴーで、
 息子さんが作っているのは、あちらにあるのですが、8割減農薬のマンゴーなんです」
 
…… とのことでした。

なので、お店の人の備忘用に、一番上に置いた箱に、「おじぃ」 という付せんを貼ったというわけ (笑)。
ちなみに、完全無農薬のマンゴーのほうが、やはり1割方高い値段でしたね。

そして、その息子の8割減農薬の箱詰めのとなりに、ほぼ2個ずつ、やや小さめのマンゴーが透明パックに入っていくつも並んでいました。
箱詰めが贈答用とすれば、このパックはまあ自宅用ということですね。

それで、
「このパックは、息子さんのマンゴーなんですか?」 と尋ねたところ。
「あ、そちらは、おじぃのと息子さんのが、混ざっています」 とのこと。

なので、
「あ、じゃあ、1つずつ入っているわけですね」 と再び尋ねたところ。
「 …のもありますし、どちらか一方だけ、というのもあります」 …… とのこと。

で、パックには、それが 「おじぃ」 とも 「むすこ」 とも書いてありません ………。
……… つまり、
それって、お店の人も、どれがどうやら、分かりません ……… ということだよねぇ (笑)。


このあたりの、ゆるさ、 とっても沖縄的なんですねえ。 ま、私、嫌いではないですが。

ところでその、「おじぃ」 のが入っているのかどうか分からない、2個入りパックを買ってみました。
8割減農薬にしろ、無農薬にしろ、通常のマンゴーとどんな味のちがいがあるのだろう ………、
今日の昼に食べてみようと思ったのですが、まだ熟していないようで、全体的に固めだったので、もう少し時間をおいて、試してみます。

それはそれで、楽しみだ。