寝台列車〇〇事件 |  なんとなく ヨーロッパ

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 フランスに住んでいるので、パリとフランスの話が多くなると思いますが、
 まぁ気分で。

ル-マニア


(2011年 夏)
スチャヴァを出た列車は、少し走ったら、しばらく停車していました。
駅なのか、よくワカラナイけど、のんびりした列車だ。

旅日記を書いたりして、23時過ぎ頃かな、
シーツをセットして、寝ました。
やっぱり汽笛をよく鳴らしていたけど、あれは何なんでしょうね。
踏切に来るたびに鳴らすのかな。よくワカラナイ。

熟睡できない感じで、それでも眠っていたら、なんだか音がうるさい。
『・・・通路の窓が開いているのか、・・・閉めようか。』
と思って、目を開けたら、ドアが半分くらい開いていて、
お爺さんがじっと中を覗き込んでいました。
『ゲッ!』
思わずフランス語で、「ケスキリヤ!」(どうしたんですか!)って言ったら、
そのお爺さんは、隣のコンパートメントを覗いたりして、
端まで行って、また戻ってきて、反対側の方へ歩いて行きました。

『あぁ、ビックリした。』 幽霊かと思った。
でも、幽霊はドア開けたりしないだろうし、足はちゃんとあったし。
白髪頭の短髪のお爺さんでした。
痴呆老人のようなフリをしていたけど、ドロボーだと思う。
他のコンパートメントの覗き方が、わざとらしかったし。
僕がバックパックをベッドの下に入れていたから、
しばらく考えていたんじゃないかな。

内側からロックできないから、困ったもんだ。
蜂には刺されるし、こんなコトはあるし・・・
でも、もし蜂に刺されなかったら、
熟睡していて気がつかなかったかもしれない。
そうか、蜂の一刺しはココに繋がっていたのか、などと思ったりしました。

ドロボーだったら、また来るかもしれない。
時計を見たら、1時半でした。・・・人が寝静まる頃だ。
そういえば、列車が出発する前に、
コンパートメントを間違えたような感じで中を覗いて行った中年の男と、
グルになっているのかもしれない。
そんなコトを考えたら、なかなか眠れない。
ドアの方に頭を向けていたので、取っ手にシャツを結びつけて、
ドアが開いたら、それが頭の上に落ちるようにセットして、
電気をつけたまま横になりました。


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