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シュレーダー元首相、ヴルフ大統領、岡田副総理

一昨日、岡田副総理の話を直接聞く機会がありました。
昨年は来日したドイツのヴルフ大統領の話を直接聞く機会もありましたが、
やはり日本の首相(副ではあっても)の話も面白いですね。

大手メディアでもかなり取り上げられていますが、
特定部分をクローズアップしすぎている印象があるので、
僕なりに報告してみます。

まず岡田氏にとって、2012年の日本が抱える課題は、
①被災地関連、②「社会保障と税」、③「国を開く」、アジア太平洋やヨーロッパとの関係をどうするか、
ということ。

具体的な認識としては、、、

①被災地への対応は、まだ遅れている。
阪神の震災と比べ、今回は範囲が広く、多様である(阪神のときは神戸市のみで対応できたが、今回は複数の地方自治体と調整する必要がある)。
国がどこまで指導力を発揮していいのか?多様な地域の意見を聞いているので時間がかかる。
そして今回の国会で予定している約20兆円の予算で復興に役立てたい。

②今、増税を話題したのは、何年も先送りされると、日本の財政はもたない。
社会保障といったとき、従来の年金・医療・介護に加えて、新たに子育てをクローズアップしたい。
今の年金制度は人口増加の時代にはふさわしいが、人口減少の時代にはよくない。

③まわりにあるアジア太平洋がこんなに豊かになっているので、日本もこれを取り込みたい。
閉ざされた中で、どうやって豊かになれるというのか。
アジア太平洋自由貿易圏を目指す。
TPP交渉の結果、EUと経済連携協定の話が進みつつある。
JAについて、金融事業を含めて、きちんと議論すべき。
米ソの時代は、すべてが完全に分断されていたが、米中の今は、
政治は分断されていても、経済は分断されていない。
ヨーロッパの問題は、基本的にはEUで解決する実力も認識もあるはずだから、
EUで解決してもらうのが基本。とくにユーロでメリットを得てきたのはドイツだから、
ドイツにリーダーシップを発揮してほしい。
日本もこれに協力しないといけないが、まずアジアへの波及を防がないといけない。

最後に伝えたメッセージとして、、、

「これから日本がどうなるか」ではなく「アジア太平洋をどうしていくか」に注目してほしい。
アジア太平洋にどれだけ民主主義を広げていくか?
ミャンマー政府を高く評価する。
経済成長と民主主義をともに根付かせたい!

以前、ドイツのシュレーダー首相が日本に来たとき、
大学の新聞にレポートを書いたことがあります。
字数制限もあって、書きたいことが十分に書けませんでしたが、
今はblogができたおかげで、本当に便利ですね。

ちなみに僕のコメントは、また別の機会に。

体制転換期、旧社会主義ネットワーク、西バルカン(クロアチア)、東方パートナーシップ

北のトップが亡くなったという報道が世界のメディアで喧伝されていますね。

このニュースを聞いたとき、僕はちょうど中国の法律家の方と話していたときで、
彼は毛沢東が亡くなったときの、中国でのエピソードについて語ってくれました。

僕がこのニュースを聞いて、すぐに思い出したのは、
ホーネッカーがチリへ逃亡したというニュースが流れた次の日のことです。
まさにドイツ留学中の高校での授業で、
その日のすべての授業において、ホーネッカーのことが話題になり、
毎時間議論ばかりやっていて、まったく授業が進まなかった記憶があります。
そのときに話題に出たのが東ドイツとチリのみならず、北、ヴェトナム、シリア、東欧などとの関係でした。

日本のメディアを見ていると、日米韓vs北(中露)みたいな単純な構図があるような印象を受けますが、
北のネットーワークは、もっと複雑じゃないかなって思います。つまり(旧)社会主義国ネットワークについて

もっと注目しておく必要があるんじゃないかなって、ますます強く思いました。


12月9日、クロアチアがEU加盟条約に調印し、2013年にEU加盟することが決まりましたね。

アシュトンEU外務大臣についてはわかりませんが、ファンロンパイEU大統領は、EUの金融危機があっても、

今後も旧ユーゴスラビアのEU加盟を歓迎するようですが、少なくともマケドニアやモンテネグロなど西バルカン

の国々もEU交渉に関心を持つようになることは想像しやすいことでしょう。

クロアチアのドブロブニク、モンテネグロのコトルなど、この地域は世界遺産にもなるような

観光地が目白押しですね。

ドイツの高校に留学していたとき、クロアチア人とセルビア人とボスニア人のクラスメートがいて、

彼/彼女らと話したことが少しずつ実現しつつある印象があります。


ところでEUは、この東ヨーロッパ地域で、なぜEU拡大、またNATO拡大を急ぐのでしょうか?

①とにかくEUの権力を拡大化するため。

②旧東ヨーロッパにおいて、ロシアの権力を封じ込めるため。

③旧東ヨーロッパ、西バルカンにおいて、トルコの権力を封じ込めるため。

④旧東ヨーロッパ、西バルカンの国家/地域間における紛争を回避させるため。

⑤ヨーロッパ全体において、二度とドイツの権力を暴走させないため。

⑥その他


いずれにせよ体制転換期っていうのは、いろんなことが起きるものです。

ユーゴスラヴィアが崩壊したから、この地域から社会主義が消えて、すぐに民主化したって考えるのは、

コソボを見ればわかるように、ちょっと早急すぎる見方だって感じがしますよね。


またポーランド政府(スウェーデン政府も加わっている)が、盛んに「東方パートナーシップ」と主張していますが、

クロアチアの先、すなわちマケドニア、モンテネグロ、さらにアゼルバイジャン、アルメニア、ウクライナなど、

ヨーロッパの空間は、本当に拡大し続けることは可能なのでしょうか?


ヨーロッパも、イギリス、ベネルクス、フランス、ドイツのような西欧と、スペインやイタリアやギリシャのような南欧、ポーランドやハンガリーなどの社会主義を経験した中欧、そしてクロアチアやボスニアのようなバルカンとでは、まず政治体制にも微妙に差異があるし、また北部のプロテスタント地域と南部のカトリック地域というように宗教色でも違いがありますね。


グローバル化が進み、ヨーロッパのみならず、世界はますます複雑系の傾向を帯びるようになってきているような感じですね。




韓国の外国語高校と外国語大学、橋下徹

先日ポーランド(旧プロイセン地域ですが)から知り合いが来て、お互いに気になる現代アートや現代社会の現象について、意見を交わしました。


日本の民主党政権は、鳩山首相が東アジア共同体を話題にして以降、韓国や朝鮮半島の話題が増えている気がしますが、僕個人としては、ソウルにある大元(テウォン)外国語高校や韓国外国語大学にとても関心があります。


大元外国語高校には、海外大学進学コース(主にアメリカの大学)もあるようですが、アメリカの大学を卒業した先生が多いようなので、こういう事情もわかりますね。もともと帰国子女が多いようですし。


韓国外国語大学には、ドイツ語だけでも、ドイツ語科、ドイツ語教育科、ドイツ語通翻訳学科があり、日本の高校や大学では聞いたことのない、オランダ語科やウクライナ語科やユーゴスラヴィア語科までも揃えています。


僕は韓国に強い思い入れはありませんが、外国語を学ぶ上で、日本とはかなり違う態度で学んでいるな、という印象を受けます。


韓国の学校を卒業した生徒たちが、10年後、20年後、いったいどのように成長していくのか、同じアジア地域の隣人として、とても気になります。


ちなみに目下話題の橋下徹氏は、昨年2010年11月、この大元外国語高校を訪問し、韓国語以外の二つの外国語でディベートする学生たちの授業風景を視察したそうです。

http://www.pref.osaka.jp/koho/ugoki/201011.html


はたして大阪市内の高校では、第二外国語が必修になるのでしょうか?