夜は北西に沈み、朝は北東から昇りますが、知っている場所の中で、両方の条件を満たすところが思いつきません。朝の北東は何ヶ所かありますが、北西が難しい。しかも、望遠鏡を設置して観測もしたいわけですから、かなり制限されます。出した結論は、夜は普代の黒崎、朝は宮古の浄土ヶ浜。
往きの国道455号線、早坂トンネルの手前で車の大行列。事故の模様。しばらく待ったあとで、交互通行が開始されましたが、どうも大型と普通車が衝突したようで、大きな怪我などなければいいな、と思いながら普代村へ。快晴・・・なのですが、低空10~15°ぐらいの高さまで、ぐるりと霞に覆われています。彗星の見え始めは高度10°ほどからですので、大変厳しい状況。結局、夜は何枚か試し撮りをしただけで潔く諦めて移動。

普通に撮っても夕日がこんな状態になるほどの霞

高感度にしてやっとこの程度(高度10°弱、右下が彗星)
宮古市に入り、夜食の調達。コンビニで購入したのは、「アン」ドロメダと「パン」スターズにご縁がありますようにと、甘さ控えめの「ミニつぶアンパン」5個入り+最近流行りのモンスターエナジー(炭酸の栄養ドリンクみたいなの)+あれやこれや。浄土ヶ浜に下りてみたところ、願い空しくやはり海上は霧と霞。まだだいぶ時間はありましたので、食事の後に軽く仮眠。
目が覚めて観測準備をし始めた時に、浜に下りてくる1台の車。停まって降りてきたのは、あらあら、宮古警察署のパトロール警官。思わず「毎度どうも」と言ってしまいましたが、お一人が前にもここで(かな?)会った方で、憶えていてくれました。それで何事もなく準備継続。東の低空には霞がかかったままです。
2時頃には彗星の出を迎えます。わずかに遅れてアンドロメダ。肉眼では見えませんので、望遠鏡の自動導入で視野に入れます、が、それでも見えません。方向に当たりをつけ、カメラを向けては何度か試し撮り。何とか画角内には導入しましたが、とても見られるような写りにはなっていません。霞を抜けて昇るまで待つしかなさそうです。そうなると今度は、月明かりと薄明との競争。暗夜チャンスはせいぜい15分程度です。画角ギリギリに入る300mm望遠と、望遠鏡による1000mm直焦点で撮影終了。

わずかにカスミ色が残りましたが撮るだけは撮った、と

すでに薄明が始まっています(1000mm直焦点)
彗星撮影の時間中に、ISSが通過します。メインカメラはコメットさんにかかりっきりでしたので、サブカメラを放置して撮影しました。画素数がだいぶ落ちますので画質はやや荒くなりましたが、夏の大三角の中央に見え始め、月に向かってすい~っと消えていきました。ISSは、ここしばらくは早朝の通過でしたが、来週からは夕方に見えるようになります。

連写モード撮影のためノイズ処理はせず
数ヶ月にわたるパンスターズ彗星観測の中でのハイライトの一つ、M31との接近は無事に見る・撮ることができましたが、最接近のみならず、その前後も撮って比較するというのも目標の一つでした。が、これはかなわず。数日続けて晴れるということは、この時期ほとんどありません。
5日夜、予報は快晴で、方角的に、盛岡市内から見る岩手山方向に沈みます。岩山展望台で日没を待ち、方向とアングルを確かめます。7時頃にはもう高度10°ぐらいまで落ちてきているはずですが、それを確認することさえできないほどの霞み具合です。上空には、木星や冬の大三角がきらめいているというのに。確かに快晴ではあります。
