山田に向かう前に、知人を訪ねて陸前高田市へ。モビリア(オートキャンプ場:仮設住宅)の敷地内で月と木星の観望を短時間。残念ながら、19:00過ぎぐらいまで西から雲が流れてきていましたので、沈む彗星の姿をとらえることはできませんでした。ここから、広田半島を見渡す箱根山展望台に登り、快晴の星空が広がった半島方面を撮影。

一年間での変化は?カメラは変わりました
この日のうちに山田町に到着。彗星の出は03:55。それまでに漁港から見る湾内の様子を撮影し、先に撮った広田半島の画像と合わせて画像処理。PC持参でしたので、その場で比較明画像ができあがりです。気温-3度前後と、この時期にしては冷えた朝を迎えましたが、水平線まで晴れ渡り、朝方には、ペガスス座~アンドロメダ座~ケフェウス座など、「秋」の星座が顔を出し始めます。

工事中。漁船は3時頃に出航(定置網漁か?)
4時前から彗星モードに切り替え。4月5日に最接近するアンドロメダ銀河を確認しましたが、彗星とはまだ相当離れていて、同一視野に入れるとかなり小さくなってしまいますので、今回はその構図は見送り。前景として、湾内の小島か大島(オランダ島)を入れ込みたいと考えましたので、望遠は135mmに設定しました。これでも彗星はだいぶ小さくなってしまいます。

中央上がパンスターズ彗星。右下の盛り上がりが小島
比較明画像あるいは動画作成のつもりで連写撮影(露出5秒)を行いました。撮影中には気づきませんでしたが、帰宅後に確認したところ、ISS(国際宇宙ステーション)の光跡が写り込んでいます。高度にして5°程度、明るさは4~5等級でしょうか。あまりの低空通過ゆえ、事前に調べもしませんでしたが、ちょうどいいところを通過してくれました。今後も何度か同じような機会があるようですので、今度は意識的に狙って撮影してみます。

光跡の上が彗星
1分間に撮影された12コマを合成し、写った星で明るさを確認してみました。中央の、ISS光跡の上がパンスターズ彗星です。左のやや明るい星は、アンドロメダ座δ(デルタ)星で3.3等、光跡の下はε(イプシロン)星で4.3等、彗星の上が28番星で5.2等です。これらと比較すると、パンスターズ彗星、ISSの光度ともに4~5等級ではないかと思われます。
彗星や星雲・星団・銀河の等級は、その天体全体の光を集めた場合の明るさで決められますので、星の等級のイメージとはだいぶ異なります。彗星の場合は、発表される等級よりは2~3等級低くイメージした方が無難です。肉眼で見えるのは、空の状態や高度にもよりますが、2等級か3等級以上になると思った方がよさそうです。現時点でパンスターズ彗星は肉眼では見えませんので、「星」の感覚で言えば、6~7等級以下になっているのではないでしょうか。