観測納めは宮古→釜石で、締めは観音様 | イーティーズ・プレイスの星空観測行

イーティーズ・プレイスの星空観測行

岩手の移動天文台、「イーティーズ・プレイス」による、星空と天体の観測記録。 http://www.justmystage.com/home/etplace/

夜の早い時間と、一時の曇り空をはさんで、深夜から朝まで晴天になりそうな予報を見て、沿岸の宮古市へ。到着時には、浄土ヶ浜周辺は曇り空が広がり、観測どころではなし。北の空が晴れている様子でしたので、田老に向けて北上。三王岩展望台を越えて、真崎海岸に続く道、現在は工事のため途中までしか通れないのですが、山を登り切ったところに「夕日展望台」なる、ちょっとした小上がりのようなスペースがあります。

その名のとおり、西の方角が開けて見えています。すっかり西に傾いた夏の大三角が見えていましたので、ふと思いつきで、こぎつね座の星団「コートハンガー」に望遠鏡を向けてみました。低倍率でもはみ出してしまいますが、望遠レンズだとちょうどおさまる大きさです。19時過ぎには沈んでしまいますので、今年の見納めの記念として撮影しました。



5~7等星の粒ぞろいがうまい具合に並んでいます

引き続き、「月の満ち欠け」ニューバージョン用の撮影。この夜は、月齢14.1~14.3で、28日19:21が満月の瞬間ですので、そのちょうど24時間前の14.1をゲット。これで、動画完成まであと21枚。最速での完成は、2013年2月7日となりました。たぶん、その通りにはならないでしょうがw。4月ごろまでずれ込むのではないかと、覚悟はしております。


左側がほんの少しだけ欠けています

先日、北斗七星の星々を一つずつ撮影して並べたものを作ってみましたが、オリオン座についても同じものを作ってみようと考えました。周囲の四星にベルトの三ツ星を加えた七つですが、一等星2つ、残りは2等星と豪華です。この晩は大きな月明かりがありましたが、その中で撮ってみたところ、ベテルギウス(赤色超巨星)以外は、すべて高温の青色(超)巨星ということで、星そのものの違いが分かりづらいことがわかり、この企画はボツ。

ここで雪雲がうわ~っと西から広がってきて、大小の雲、そしてベール状の雲が次々と流れ始めます。天気予報どおりで、これはもう待つしかありません。深夜まで、だいぶ時間はありますが、食べたり寝たり歩いたり・・・しているうちに、数時間経過。晴れの月下、展望台から見下ろした三王岩の比較明撮影。



東天に雲だまりが少々

次いで、釜石市に移動。釜石港と釜石大観音の再撮影。そして、夜明けの金星と朝焼けを、観音様前景で拝んでおきたい。概ね「快晴」なのですが、画角内を、リレーのように雲が通りすぎ、2時間近くの撮影の末、比較明画像に使えるのはわずか15分足らずという結果。それに対して、大観音の東方向は、全く雲なく快晴そのもの。


月明かりを背中に受けています

このまま朝焼けまで。土星が観音様の頭上高く昇った頃に、金星が顔を出します。6時を過ぎると、この時期にはもうさそり座が出始めています。3連星を見て「おや?」と思うほど、意外というかビックリというか。さそり座の頭の部分でした。星空の季節は、どんどん先を進んでいます。逆に、夕方の空には夏の星座が残っていますので、季節感がちょっと混乱してしまいます。


仏舎利塔をはさんで左に金星、右にアンタレス

今年も残り3日。31日まで、岩手県内は、内陸・沿岸ともに星空は期待できそうにありません。27~28日の観測・撮影行が、今年最後となる可能性大です。ISSの好条件パスや、必要な月の撮影もあるのですが、ぜ~んぶまとめて来年に先送り。2013年の観測初めは、例年通り3~4日の「しぶんぎ座流星群」にて。