10日の朝こそ、薄雲が広がるあいにくの条件でしたが、11日と12日は快晴に恵まれ、キリッと冷えた海辺で無事観測・撮影を済ませました。新月の前日ともなれば、月の出が5時過ぎになり、条件的にまずまずの撮影ができるのは6時近くです。日の出が遅いこの時期にしかできないことですので、待ちに待った、ということで。

新月の前日二日分
日の出直前の浄土ヶ浜は、薄明の中の月と金星、それに水星も見えて、東~南東の空は豪華です。少し離れた上空には、土星も見えています。金星と土星が大接近したのは半月前のこと。今は、だいぶ離れてしまい、金星はどんどんと高度を下げていきます。

11日朝の浄土ヶ浜

12日朝の月・金星・水星(5分ごとのコマを合成)
月が出るまでの時間は、春の星座(しし座・おとめ座・かみのけ座・りょうけん座など)の中の、星雲・星団・銀河の観測と撮影です。この領域は、系外銀河の宝庫で、渦巻銀河や楕円銀河が数多く見られます。メシエ番号が付いたものも多く、見飽きることがありません。
ふと見上げた北斗七星。何度も見ていますが、七つ星の明るさはもちろん、色の違いがあることに気づき、初めて一つ一つの星を撮影してみました。7つのうち6つまでが2等星と見栄えが良い並びで、全体を愛でるとともに、構成する星々をじっくり観察するのもまた一興。

ひしゃくの柄から順に
もう一つ、太陽系内にある、地球の仲間である「小惑星」「準惑星」も観測の目的の一つでした。小惑星ベスタと準惑星ケレスが相次いで「衝」を迎え、観測の好機を迎えています。とは言っても、遠く(火星と木星の間)にあり、小さな天体(直径にして、ケレスは950km、ベスタは500kmほど)ですので、それぞれの存在と移動が分かるだけです。

ベスタの移動(上の輝星は木星でその下がアルデバラン)

ケレスの移動(左下の星群はふたご座のM35)
12日午後、戻ってきた盛岡はやはり曇り一時雪。しかも、13日の最低気温は-8°と、この時期にしては極低温。12日夕方にはISSが好条件で通過しましたが、雲に阻まれ全く見えず。やはり冬場は沿岸に限ります。ということで、13~14日のふたご座流星群は、天気予報のにらめっこした結果、田野畑村の北山崎に決定。13日20:00ごろから14日05:00ごろまで、さぁ、いくつの流れ星が見られるかな。