予報では、日付が変わる頃から、晴れる「可能性」がありそう。念のため(予報が大外れで早い時間から晴れる場合に備え)に、日没ごろには到着できるように出発し、ほぼ予定どおりに到着しましたが、その時間でも、木がある牧草地への出入り口付近には10台近くの車。土曜日ということもあっていつもより多いのでしょうか。
天気は・・・まぁ、予報通りということで。そのまま帰るのも芸がないし、せっかく来たのだから何か撮って帰りたいという気持ちもあり、ここはじっと待機。日が沈み、月もなくあたりは真っ暗闇です。それでも、5台ほどの車が残っています。星景狙いでしょうか、朝撮りのための場所取り(?)なのでしょうか。日中から続く強風は全く衰えてきません。周囲の木々を揺さぶり、草地に抜けて吹きすさぶ状態です。
それでも、時折吹きつける突風の中、遅い時間には星の瞬きが見え始め、夜半には雲量は2~3割程度にまで回復しています。そして、01:00頃になって快晴に近い状況となりました。出かける前の予報では、どのメディアも「快晴(どころか「晴」も)」を打ってはいませんでしたので、ここまでの晴天は予想外です。ただし、風は変わらず。大木の枝も上下左右に大きく揺れています。
まず、晴れた方向から撮影していきます。南天を移動するさそり座がちょうど桜の木に巻きつくようにその体を横たえています。00:00過ぎには月が出始め、ほぼ下弦の灯りをあたりに投げかけ始めました。人工光が全くない場所ですので、わずかな光でも百人力といったところ。

無理に高感度で撮影した結果(木の左にさそり座)

強風で星の軌跡が少しずれています
やがて、月明かりの中で南天には天の川が直立し、北天には北斗七星が沈み始めて、カシオペアが昇ってきます。気がつくと、星景撮影は3人、やはり強風に苦戦しているようです。また、用足しに駐車場所まで戻ってみると、車の数が増えています。明らかに朝ねらいの人たちと思われます。県外ナンバーも見られ、何事にも熱心な人たちはいるものと、改めて感じた次第です。

右上に北斗七星

直立する天の川。近くに月があってかなり影響があります
今頃は、03:00近くになるともう東の空はうっすら明るくなり始めます。日の出が04:20ごろですので、当たり前といえば当たり前ですが。最後に北天の日周運動を、薄明が始まる直前まで撮影して今回の遠征はおしまい。来年もきれいな、立派な花を咲かせて下さい。最後に木のデータを。標高800mの牧草地内、樹齢300年のオオヤマザクラで、樹高6m幹の周囲は3.5m。

東よりの空が明るくなり始め
出かける前には、このような場所で夜間に人がいるとは思っていませんでしたので、思いがけないほどたくさんの撮影者がいて、正直ホッとしました。あんな暗闇の強風の中で、数時間を1人で過ごすのは、やっぱり怖いですので。ただし、人がいるはずもない時間・場所・時期に人に会うことの方がその何倍も怖い思いをします。以前、雪の残る「鵜の巣断崖展望台」で撮影中の深夜、遊歩道の彼方から近づいてくるランプの光で恐怖に凍り付きそうになった経験があります(実は、巡回中の警察官でしたが)。もしあれが自○志願者(飛びおりが多い場所ですので)だったらと思うと・・・もっとも、その時の警官は、私をそのように思った節がありますがw。