4月10日(火):そうか、黄砂なんだ、これは | イーティーズ・プレイスの星空観測行

イーティーズ・プレイスの星空観測行

岩手の移動天文台、「イーティーズ・プレイス」による、星空と天体の観測記録。 http://www.justmystage.com/home/etplace/

9日(月)のISS通過をすっかり忘れていて見逃してしまいました。20:00頃はまだ雲が多く、たぶん出かけていても曇りで見えなかった「はず」、と自分に言い聞かせ、月が昇り晴れ渡った深夜に、改めて比較明撮影のために盛岡市内へ。一旦自転車で出かけたものの、寒さに負けて、引き返して車で再出発。星空は春満開ですが、下界は冷え冷えです。

最初に向かったのは「盛岡市子ども科学館」。たまたま休館日でしたが、深夜ですので全く関係ありません。自宅の近くなのですが、記憶では二度しか訪れたことがなく、プラネタリウムは一度も見たことはありません。地元、近場というものはそういうものなんですよねぇ。知り合いもいて、いつでも行けるんですが・・・。


青フィルターを適用

試し撮りをしたところ、空が茶色っぽく写り、やや不気味な色合いに。月も出ていて、快晴のはずなのになんか変です。確かに、月はわずかにぼう~っとした感じではありますが、それほど気になるほどでもなし。春霞かしら、と思いながら撮影を続けます。やはり低空、特に市街地方向は霞が強く、ようやくにして、「黄砂!」と思い至った次第。天気はチェックしていましたが、黄砂情報は全く意識にありませんでした。

画像処理では、合成により少しは茶が薄れてはいましたが、それでもなお美しさに欠けるものを感じ、フィルター処理を施してやっとどうにか見られる画になった気がします。ただ、人工処理ですので、自然光・色とはやはり少々違ったものとなりました。

次は、「旧盛岡銀行本店」。明治の洋風建築で、開業以来ずっと銀行(現岩手銀行中の橋支店)として使用されており、国指定の重要文化財です。だいぶ前に一度撮影した場所ですが、市街地中心部の交差点に位置し、深夜・早朝でも比較的交通量の多い場所。どうしても車のライトが当たりなかなかうまく描写できません。そこで、思い切って建物の下半分は捨てて、車が通る線より上だけを切り取ってみることにしました。ライトの反射光は仕方ないものと割り切って。


BEFORE:行き交う車のライトだらけ


AFTER:ライトの反射光は防げない

これで、車のライトだらけになることは避けられましたが、撮影の真っ最中に、予想もしなかった方向からトラックが現れ目の前を通過。大型車の荷台の照明が画角に入ってしまいました。荷台の表示を見ると「A新聞」と。02:30頃のことで、この時間にはもう配送車が出動するんですね。

同日夜。天気さえよければ、低空ながら、ISSの通過を二度見ることができます。一度目は南→東、二度目は西です。天気は・・・晴れてはいますが、黄砂が抜けきっていない模様。まずは18:53~18:58の通過を撮影のために志波城跡(古代公園)へ。最大仰角25度、最大光度は-0.9等の予報です。これだけの明るさであれば、少々の霞は問題なさそうです。


明るさの残る中での通過(まずまず)

ここで、二度目の通過をとらえるべく移動。岩山展望台まで数kmですが、途中何度か渋滞に捕まりながらも、時間的には十分余裕をもって到着。しかし・・・市街地上空が強烈な靄・霞・黄砂に包まれてボンヤリしています。低空は、肉眼では金星が見えるだけ、シリウスさえも見えないという最悪の状況。高い位置でも1等星がポツリポツリと見えているだけです。


画角中央を通過した「はず」です

一応シャッターを切り続けましたが、画像処理したものを見ると、金星の光も、光度を下げるにつれて霞の中に徐々に吸い込まれています。ISSの予報最大光度は+0.4等でしたので、全くその姿を拝むことはかないませんでした。-4.5等(金星)でさえもこの程度にしか見えませんでしたので、しょうがないといえばしょうがない。ISSの二度見はなかなかに手強いです。

まぁ、宇宙空間から見れば、こちらが「虫」のごとく地べたを這うようにして数kmを進んだ間に、ISSは秒速8kmで地球を一周して4万kmを航行したことになる、と考えただけでも、改めてワクワクするではありませんか。ところで、展望台にいる1時間程度の間に、数人(数グループ)が夜景を見に来ていましたが、その中の若い女性二人連れがあれこれ話しながら喫煙。10分ぐらいで立ち去りましたが、それから20分ぐらいして、こちらも店じまいして帰ろうとその二人が立っていたあたりを通ったところ、そこには吸い殻が二本。困ったもんですねぇ。私ですか?もちろん吸い殻をつまみ上げて、ゴミ箱に捨てました。今日も一日一善。どんと晴れ。