2月12日(日)~13日(月):仮設住宅を訪れる、そしてISSは・・・ | イーティーズ・プレイスの星空観測行

イーティーズ・プレイスの星空観測行

岩手の移動天文台、「イーティーズ・プレイス」による、星空と天体の観測記録。 http://www.justmystage.com/home/etplace/

2月9日、「星景:岩手県沿岸被災地の今」を追う中で、釜石市の平田にある仮設住宅周辺から釜石大観音を遠望する画を撮っていた際、21:25頃に大きな流星が出現しました。残念ながらちょっと目を離した隙の出来事で、実際には目にしていないのですが、自動シャッターのカメラがその画角の中央にとらえていました。撮影条件から考えると、ほぼ「火球」(-3等級以上)に相当するのではないかと思います。


遠くの赤い小さな光りが大観音

県内各地で、長い間星景写真を撮り続けていますが、流星群を除けばこれほどきれいな流れ星を撮影した記憶はほとんどありません。そこで、住民や関係者の方にも見ていただきたく、仕上がった写真を持参して、仮設住宅に向かいました。サポートセンターを訪れ、撮影の経緯などを伝えて写真をお見せしたところ、快くお納めいただき、「機会があったらまたいつでもどうぞ」とのお言葉をいただきました。

仮設を後にして、この日のもう一つの目的である、ISSの撮影のために移動です。通過時刻は18:43~18:45、南西に見え始め、オリオン座の手前で見え終わりの予報です。撮影予定地は陸前高田市の一本松で、釜石からだと1時間強で行けるはず・・・でしたが、大船渡に入ったあたりから強風の中で雪が降り始め、車が行列、ノロノロ運転です。結局現地まで2時間近くかかってしまいました。

駐車場所から一本松までは300~400mでしょうか。機材を抱えて走り出し、もうすぐ到着というその時に、ISSの光が見え始めてしまいました。大慌てで、移動しながら三脚にカメラを取り付け、試し撮りする間もなく、見え終わり直前の30秒1コマだけを辛うじて撮影できました。雲が多く、猛烈な北西の風が吹きつけていましたが、雲間を進む光跡がどうにか写った、という次第。


もっと頑張って走っていればもう1コマぐらいは撮れたかも

その後、通常観測・撮影のために大船渡市のとある漁港に移動しましたが、やはり風が強く雲が多めです。晴れてくるだろうことは予想できましたが、何となく「気分が乗らない」状態でもあり、この日のとりあえずの目的を果たしたこともあって、ここは無理をせず帰路に。

13日は、ISSの通過を2度見ることができます。一度目は17:43~17:51で南南西→東、二度目は19:23~19:24で西南西。二度目の通過はごく短時間で径路も短かそうですので、一度目の通過のみの撮影を予定しました。前夜のこともありましたので、今回は近場で。自宅から徒歩5分の、盛岡駅西口周辺で待ち構えます。予報最大仰角は25°光度-0.9等です。だいぶ明るさが残る空でしたが、短時間露出(2秒)で見え始めからシリウスの上(最大仰角付近)までの光跡が撮影できました。


明るさでは、わずかにシリウス(-1.46等)の勝ち

撮影直後にはあっという間に薄雲が広がり始め、帰宅した頃には金星や木星もボンヤリとなるほどでしたので、その後に予定していた通常観測は取りやめ。急遽、街灯りの観測に切り替え、行きつけの「家庭料理のおいしい店」へと繰り出し、顔なじみの常連客と杯を交わし合うことと相成りました、とさ。