1月8日(日)~9日(月):初満月の出2012 | イーティーズ・プレイスの星空観測行

イーティーズ・プレイスの星空観測行

岩手の移動天文台、「イーティーズ・プレイス」による、星空と天体の観測記録。 http://www.justmystage.com/home/etplace/

2012年初の満月の瞬間は1月9日16:30です。大きな月を背景にして、一本松の威風堂々とした立ち姿を記録しておきたい、と思い、シミュレーションを兼ねて前日の8日に現地入りしました。8日の月の出は15:34、月の出の方角(角度)は、真北から東方向に62°です。9日は出が16:35、角度が65°ですので、方角の見当がつけられそうです。

望遠レンズか望遠鏡の直接焦点で、できれば木の枝ぶりと月が同じくらいの大きさ(広がり)で描写できればベストですが、そのためには少なくとも500m、できれば1kmぐらい離れた場所から撮影したい。しかし、それは地形的に不可能な話で、気仙中学校裏の堤防に上がった、距離にして約300mほどのところが限界です。8日は300mmレンズで撮影してみましたが、バランス的にどうも中途半端。


15:55撮影。空が明るく、月もボンヤリしています

手持ちのレンズは100mm~300mmのズームと500mmの67カメラ用望遠レンズです。カメラは二台ありますので、ズームレンズの焦点距離をどこに設定するか悩ましいところです。また、500mmだと枝の部分が画角からはみ出しそうで、これも撮ってみないと分からない。この日はここまでとし、夜間は比較明撮影へ。

かなり強い風が北~西から吹きつけていて、雲が出やすい空です。最初に出向いたのは箱根山展望台で、広田半島から唐桑半島方向を望んでの撮影です。開始直後から、西から延びる雲が南に広がってきます。雲のたまり方から見てここは無理そうです。北の方角が晴れていて、時間もありましたので、大槌町の船越湾、タブの大島方向を撮影に向かいました。しかし、ここも雲の流れは消えず、しばらく撮影はしたものの、作品にはならず。



この夜はこれで万事休す。大船渡まで戻り、やむなく現地車中泊となりました。完全冬装備の服装で寝袋入り。十分暖かく快適です。翌朝、散歩がてら、碁石海岸の遊歩道を、碁石岬から赤土倉まで、アップダウンの山道を数キロ歩いてみました。厚着してこれだけ歩くとけっこう汗ばんでくるほどです。碁石埼灯台~大浜~椿園~赤土倉まで、被写体になりそうな風景が続きます。

さて、時間は経過し夕方に。月の出にあわせてカメラを設置し、待ち構えます。風もなく快晴、最高の状態で初満月を迎えることができそうです。月は、予想通り、山と山の間、一本松のシルエットがちょうど浮かび上がるところから出てきます。木を写そうと思えば月は丸くは写らず、月を丸く描写しようと思えば木は暗くて写らず。ここは月メインでいくこととしました。二台のカメラの違いを際立たせるために、ズームは100mmとし、松の木全体が収まる画角に設定。500mmは、辛うじて枝全体が画角に収まり一安心。





動画撮影(微速度動画)を兼ねていましたので、二台のカメラを行ったり来たり、こっちのシャッターを切ったらすぐにそっちへ、そっちが終わったら即こっちへ、の繰り返しが一時間ほど。途中、露出を変更したりでバタバタでしたが、どうにか無事に撮影を終了しました。その後は、前夜断念した場所を含めて比較明撮影。まずは箱根山。


今見ても凄まじい光景です

次に大船渡市の碁石海岸へ。ここで、急に西から雲が出てきて、南を通過して東の空に消えるまでたっぷり二時間ほど。予定より大幅に遅れて碁石埼灯台の撮影。結局、ここでの時間のロスが響いて、間もなく気力・体力の限界を迎えることになります。穴通磯の再撮影まで予定に入っていましたが、またの機会ということに。


白亜のすてきな灯台です

帰路、海岸から数キロ内陸に入ったとたんに本格的な雪降り!は、紫波までずっと続きます。あっという間に道路は真っ白になり、気温も下がって所々凍結が始まっています。あの快晴は夢だったんじゃないかと、本気で思うほど。沿岸では、椿が咲いているというのに・・・。