10月21日(金)~22日(土):オリオン座流星群の親はハレー彗星ナリ | イーティーズ・プレイスの星空観測行

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岩手の移動天文台、「イーティーズ・プレイス」による、星空と天体の観測記録。 http://www.justmystage.com/home/etplace/

オリオン座流星群は、ここ数年活発な出現を見せていましたが、それも2010年までらしい。今年の出現は、チリの塊(ダストトレイル)が地球の軌道から外れることから、あまり期待できない予報が出されていました。まぁ、それならばそれでよし、と決め込んで、やっぱり晩秋の風物詩でもあり、見るチャンスがあれば見ておきたい。

流星の素となるチリは、彗星が放出したものであり、この群の親(母天体)は、「あの」ハレー彗星です。約3000年前に放出された塵が流星を降らせているそうです。特徴は、高速で、(昨年までは)少なからず火球を含むことです(でした)。ゆえに、今年の予報はどうあれ、オリオン群といえば、やっぱり火球を期待してしまいます。

さて、天気予報は・・・岩手県内は夕方から全域曇りのち雨。諦めるか、悪あがきするか。時間だけは売るくらいある身としては、極端な遠出でもない限り可能性のある場所に行こうではないか。それは・・・何と秋田県沿岸地域は、朝まで晴れの予報が出ています。パッと浮かんだのは「男鹿半島」です。これまで何度か(観測で)訪れたこともあり、地理的にもけっこう明るい場所です。

盛岡から約150kmですので、県北沿岸(洋野町の青森県境付近)に行くのと、道のり的にはほぼ同じです。岩手県、どんだけ広いんだ、という話ですが。それで・・・まず到着したのは寒風山。が、風が強烈で、霧が発生し始めています。ここは、たぶん風も霧もおさまらないでしょう。すぐに判断、八望台の駐車場へ。男鹿水族館GAOに至る途中あたりです。


実際はゴロ寝だが、オリオン座を見上げてちょっとポーズ

確かに「晴れ」は「晴れ」なのですが、やや強い風が北東から、雲は南西からの動き。日付が変わってからようやく落ち着いて観測できる程度の空模様に。ポツリ、ポツリ、とそれらしい流星は出現するものの、「おっ!」(木星並の明るさ)や、「おぉ~っ!!」(金星並の火球クラス)というレベルは現れず。やっぱり予報は当たる時は当たるもので。


これが最も明るいもの。だいぶトリミングしてあります

で、結局、そのままダラダラと朝の薄明開始まで。その間、流星群目当てと思われる市民が何組かやって来ましたが、風と雲で滞在時間は皆さん短めだったようです。1台だけ、深夜にやってきて、朝まで残った車がありましたが、ずっと車内で観測(?)していたようです。好感が持てるのは、エンジンを止めていたということ。中には、何時間もアイドリングのままという例もありますので。


日本海に沈みゆく木星。手前は爆裂火口湖の天然記念物「二ノ目潟」


朝焼けの寒風山。雲が多くお日様の形ははっきりせず

岩手とは、長~い県境を共有するお隣秋田県ですが、そう頻繁に訪れる機会はありません。そう思って、改めてあちこち観察すると、それなりの「違い」がいくつか目に入りました。列挙してみますと、


①秋田県に入ったとたんに信号機は縦型
  雪の重みで壊れることのないように、ということですよね
②日本海に面していることが意味することの一つ
  男鹿市内には「許さん!密出入国」のなまはげ看板
  秋田港掲示のスローガン「許すな密航こまちの港」
③ガソリンが安い?
  秋田市内の店頭表示134円前後が中心。最安値132円
  (盛岡市内の同系列店は最安値で136円)  
④オービス設置の警告看板
  「自動速度取締路線」「速度抑止強化路線」が秋田市内
  「自動速度取締機設置路線」が岩手(雫石)
  ちょっとした違いですが、心理的に微妙な影響がある気がします
⑤当たり前ですが、海(日本海)に星が沈みます。
  岩手の海(太平洋)からは星が昇ります

今年の主な流星群は、残すところ12月の「ふたご座流星群」のみとなりました。満月過ぎの月があり、条件的には、最悪に近い状況ですが、最も安定した群ですので、月明かりに負けない流星の出現を祈りながら、観測したいと考えています。もちろん、近場で。