昨年から引き続き、流星群との相性は最悪の状態の中、第一夜は、微速度撮影を兼ねて宮古市の浄土ヶ浜へ。月は12日の03:00ごろには沈むことから、月明かりの中では木星の動きを中心に、月没後は昇るオリオン座と(あわよくば)流星の1つでも、との思惑。
さて、現地到着時の空には雲がいっぱい。予報では終夜晴れるはずでしたので、第一駐車場から徒歩にて浜へ。約4ヶ月ぶりの浄土ヶ浜でまず驚いたのは、浜がすっかり再整備され、砂浜の代わりにバラス(小石)が敷き詰められていたことです。海辺の遊歩道こそまだ通行禁止ではありますが、浜に下りる道路もきれいに直っています。
20:00前からさっそく撮影開始。それから2時間以上、雲が湧いては消え、舞っては散り、の繰り返しで、木星が昇り始めてやっと快晴に向かい始めました。その時、・・・。
山から下りて浜に出てきた一匹(一頭?)の動物。木の下の月陰ではっきりは見えなかったものの、やや大型の真っ黒な姿です。しばらく私の方を窺うようにして微動だにしません。その距離10mにも満たないくらいでしょうか。その時、・・・。
一台の車がレストハウス脇に来て停まります。かの黒い物体は、それを機に山の中へと戻っていきました。車から降りて近づいてきたのは、私同様、夜景を撮りに来た方でした。その第一声が「熊でしたよ」。えぇ~っ。こんなところに、しかもこんな時間に熊が出るなんて、聞いたこともない。狸とか野良犬と見間違えたのでは・・・。半信半疑でこの場はそれだけ。
話を伺うと、その方はプロの写真家で、国内外あちこち出かけられて、写真集も相当出版されていたり、個展や企画展なども数多く開催されていらっしゃるということでした。結局翌日の未明まであれこれ話をしながら、最後にはいろいろと情報交換などして別れることになります。それにしても、やはりプロはいいカメラを使ってるなぁ。
撮影は順調、に最後まで進むはずでしたが、夜半過ぎから急に潮が満ちてきて、浜の低地に敷かれた小石の間から水がしみ出してきます。あっという間に周囲は水たまりの状態です。やはり天然の砂浜とは異なる、再生後の浄土ヶ浜でした。体と荷物は避難しましたが、カメラは動画撮影の途中でしたので、そのまま放置プレイとなりました。後で再生してみたところ、やはり波の影響で何度か三脚が微妙に動いてブレが生じていました。全くの想定外です。
日付が変わり、月がだいぶ西に傾いてきた頃から流星がポツリポツリ。中には0等級ほどのまずまずの見栄えのものも。3時前に出現したその中の一つが、かろうじて画角の隅に飛び込みました。月明かりの下で撮影するための感度・露出・絞りでしたので、写りはやや心許ない感じです。

さらに、月没後には、オリオン座に向かって人工衛星(携帯のインターネット調査により、ISS:国際宇宙ステーションであることが判明)も飛び込んできて、あれこれ楽しめる観測と相成りました。

予報では0.5等級の明るさ

昇るオリオン座とISSの光跡など比較明合成
夜明けまで撮影後、撤収。帰路、「熊」の話を思い出し、まさかとは思いつつも、明け方や夕方に活発に活動するんじゃなかったかなぁ、なんて考えて怖くなり、小走りで、三脚の足をガチャガチャ鳴らしながら、時には声を出したりしてゼエゼエ言いながら駐車場まで戻った次第。
帰宅後、あれこれ検索したところ、浄土ヶ浜に熊が出没したことは、実際にあった話。しかも、人里近くに現れる熊は夜行性となる傾向が強い、との信頼筋による調査もあるようです。あれは本当に「熊」だったのか?ぞぞぞぞ~~~っ。