微速度撮影始めました。 | イーティーズ・プレイスの星空観測行

イーティーズ・プレイスの星空観測行

岩手の移動天文台、「イーティーズ・プレイス」による、星空と天体の観測記録。 http://www.justmystage.com/home/etplace/

岩手の星空の「比較明合成写真」を始めてはや1年半。初めてこの種の写真を雑誌で見た時の驚きと感動は今でも覚えています。それまでやっていた、フィルムでの撮影ではありえない写真。煌々と人工照明が輝く夜空に星々の長い軌跡。

あれこれ調べてみると、自分が使っているソフトでもできることが分かり、これもあれこれと試行錯誤や研究を重ねながら撮りためた写真が160景ほどになりました。自分でも納得できるようなものはその中の数割程度ですが、1枚1枚に撮影時の記憶がよみがえります。


最初期の作品の一つ、「宮古市街」2010年1月撮影

主な景観は撮影済ですが、さらに季節や月明かり、時間等を吟味しながら、もっともっとすてきな岩手の星空を記録していこうと考えています・・・と思っていた矢先、またまた衝撃的記事が雑誌に。

よく、テレビなどで見られる、星空がゆっくりと動く、あるいは花が咲く、蝶が羽化する、などの映像が簡単に作れるらしい。微速度撮影というもので、「インターバル撮影」とか「コマ落とし」と呼ばれる手法で、長時間にわたるゆっくりした動きを動画表現する手段です。それ用のソフトさえあれば、これまで撮影した画像も動画処理が可能です。

さっそくソフト(Grass Valley EDIUS Neo 3)を入手。使い方も非常に簡単で、あっという間に動画が完成。こんな手軽にできていいのだろうか。机の上で、パソコン1台あれば、画像も動画も思いのままなんて、凄い時代になったものです。ただし、画像と違って、動画は大容量で、そのままHPやブログに貼り付けることはできず、いったんYouTubeに投稿してから、それを貼り付けるということにせざるを得ない状況。数十秒の動画でも軽く100Mを超えます。画像は、画質を落とせば1枚数百キロバイトです。

これまでの画像から最初に作ったのは、「微速度撮影による岩手の星空33景」で、1景平均約60枚、撮影時間30分が7秒程度の動画になっています。原作は高画質で自分でも「きれいだなぁ」と思うほどですが、投稿画像になるとどうしても画質に難が出てしまいます。

微速度撮影による岩手の星空33景

動画第二作は、陸前高田市、高田松原の一本松です。北側から撮れば上空を通過する天の川が、南側から撮れば北天を周回する北斗七星(あるいはカシオペア)の動画が完成します。

希望としては、7月7日、七夕当日に撮影したかったのですが、この日は完全に曇り。そこで翌日、晴れの予報が出ていましたので出かけたところ・・・一晩中曇り。9日も晴れの予報の中を遠征・・・月も見えないほどの曇り。10日、晴れの予報の中・・・雲は薄く南から晴れ間が広がってきています。三晩通ってやっと晴れの空に出会えました。

できれば暗夜直後(22:00ごろ)から夜明け前の薄明(03:00ごろ)まで、ずっと天の川の動きを追い続ける動画が撮りたかったのですが、この日は月齢9.1、月没が00:00ごろということで、月が沈むまでは天の川は肉眼では見えませんし、写りもよくはありません。そこで、前半は南側からの撮影で、北斗七星が沈んでくる構図。雲が徐々に晴れてくる様子も描写できました。

月が沈んでからは北側に移動し、南中状態からの天の川を撮影。一本松が海面に映る構図です。夜明け前までの約3時間の画像(動画)で、本音としては物足りない部分もありますが、現時点ではまずまずの出来というところでしょうか。

高田松原の一本松/天の川と北斗七星

まだまだ可能性が広がりそうな手法・技法ですので、機材の能力をさらに引き出しつつ、より印象的な画像を作っていきます。