頂上一帯はまだまだ赤い花に包まれた状況で、あと数日はもちそうです。満月を数時間後に迎える丸い月が昇ってきて、頂上から気仙沼方向を見ると太平洋が月明かりに照らされてとてもきれいです。

雲の中の月がまん丸く写っています
そうこうするうちに、ISSが通過する時刻が近づいてきます。昨夜の濃霧がウソのように、快晴無風の山頂です。気温の違いなのか、風の有無なのか、はたまた気合いの差なのか、自然現象を予想(予報)したり説明したりするのは本当に難しいことです。

石碑とツツジが月明かりの中
予報光度は0.8等ほどはあったのですが、何しろ満月ということで月の光が強く、ISSの光跡は何となくはかなげに見えます。少々の雲が、そのはかなさを吸い込んで流れていくような仕上がりとなりました。次いで、頂上から南、天文台(「きらら室根山天文台」)方向をねらって比較明撮影です。

頂上一帯のツツジはまだまだ見頃
それぞれ、まずまずの出来、としておきます。ここからの移動先は、平泉町の束稲山。北上川を前景にしたアングルねらいです。月明かりの下で、「大」の文字も識別できるはずです。新しいバイパス沿いで撮影を開始直後、南からの雲が広がり断念、という「いつものパターン」。

けっこういいアングルです
ここで、時間的に月食シフトに切り替え。観測地は、前夜の下見・シミュレーションのとおり、紫波町です。天体望遠鏡を設置し、駆動スイッチON・・・動きません。バッテリーを替えてもスイッチのON/OFFを繰り返してもピクリともせず。汗・・・。これが第一のトラブル。
望遠鏡は手動、と割り切り、カメラの準備・・・シャッターが切れない。数時間前まで元気にけなげに頑張っていたのに。急遽予備のカメラに切り替えましたが、こちらはピント調節がちょっとくせ者で使いづらいのですが、仕方ありません。これが第二のトラブルです。

ほとんどマニュアル操作にしてはまずまずか?
03:00過ぎから、南西方向に徐々に雲が広がりだし、当初04:00ギリギリまでの観測が可能と踏んでいたのですが、わずか20分足らずの月食となってしまいました。今回は月没帯食ということで、最大でも半分強欠けたところまでしか見られないものでしたが、次回12月20日の月食は、全国で最初から最後までの全過程が見られますので、そちらが月食としては今年のメインです。
帰宅後、望遠鏡の電源コードは、内部の接点部分のハンダが取れていたことが判明。メインテナンス不足です。カメラは原因不明で、修理に出すしかなさそうです。数年間、かなり過酷な扱いをしてきたことは確かで、これまでに数万回のシャッターを切り続けてきた強者です。中古市場などでは、もはや値も付かないようなジャンク扱いですが、愛着はひとしおです。もう一頑張りしてもらいます。ものは大切に、人には親切に。