○気象庁:00:00まで晴れ、以後朝まで曇り(朝の予報から変更)
○IAT:00:00まで晴時々曇、03:00まで晴れ以後曇り(朝の予報と変更なし)
00:00~03:00の時間帯を「晴れ」と読んだのはIATのみでした。他は時間の少々の違いはあっても、夜半過ぎは基本的には「曇り」の予報です。今夜は、月の出が21:00ごろで、撮影ねらいは(場所や方角にもよりますが)23:00~03:00というところですので、微妙な案配です。
最も撮りたい対象は、八幡平市の「上坊(うわぼう)の一本桜」で、18日に満開になったばかりです。岩手山をはさんで、小岩井の一本桜と反対側に位置しており、その枝ぶりや岩手山の山容、そして星々の軌跡などを比較してみたいと考えていました。
22:00現地到着。月は薄雲の中でぼんやり状態です。全体風景が月光に照らし出されるまでもう少しですので、待機です。撮影者が一人いらして、木に照明を当てながら撮っているようです。山頂付近は晴れているようですので、なかなかいい狙い。
私は、自然の光のみでの撮影予定でしたので、月が十分な高さまで上がるのを待つことに決めたわけですが、23:00ごろからくもが「うわ~っ」と出てきて、月も見えないほどに。気象庁の予報が当たり、と半ば諦めながらも、「IATが」と一縷の望みをかけてそのまま待機します。
00:30ごろ、急に風が出てきて、どんどん強くなります。分厚い雲がみるみる運び去られて・・・晴れちゃいました。ほんと、あっという間の出来事。月はほぼ南中し、だいぶ山に迫ってきています。月明かりの影響は避けられませんが、小さな雲がどんどん湧いてくる状況なので、隙を見ながら撮影してみました。吹きさらしの牧草地ゆえ、枝が大きく揺れ、しかも大きな月の、強烈な逆光での撮影です。三脚が倒れはしまいかと心配するほどの風でしたが、何とか持ちこたえ、岩手山上空にはさそり座がさしかかっています。

分かりづらいですが、満開です
撮影(露出)時間、わずか20分程度。この後、残念ながら、山頂が雲に覆われてしまいます。月明かりが左(南)から差し込む状態で、アングルに少々苦労しましたが、なんとか。ベストの出来ではありませんが、トリミングしての仕上がりです。今後の天気からして、たぶん星空の下での満開はこの時間帯が今年の最後でしょう。
結局、03:00過ぎに帰宅するまでの間、雲がだいぶ出てはいましたが、基本的には晴れという結果でした。IATの予報者はこのような風の状況まで予測して「晴れ」を打ったんでしょうか。だとしたら凄すぎます。やっぱり信頼してよかった、と改めて感謝、感動。
今年は、内陸北部の代表的一本桜をずっと狙ってきましたが、晴天で満開に当たったのはここだけでした。月齢や天気との関係で、なかなか完全に満足できるものにはなりません。他の二本と比較して、今年の一本桜紀行はおしまい、ということに。

小岩井の一本桜(満月の下)

為内の一本桜(満月の下の葉桜)
今後、月の出はどんどん遅くなり、月明かりも急速に弱くなっていきます。今後の天気から見ても、月下での今月の比較明撮影はこれでおしまいでしょう。また来月、ということですが、来月といえば、16日(満月)は皆既月食で、月食のまま月が沈むという、「月没帯食」という珍しい現象が見られます。岩手では、残念ながら、皆既の前に沈んでしまいますが、空が明るくなる中で、月食がどんな風に見えるか今から楽しみです。