4月12日(火)~13日(水):浄土ヶ浜でISS | イーティーズ・プレイスの星空観測行

イーティーズ・プレイスの星空観測行

岩手の移動天文台、「イーティーズ・プレイス」による、星空と天体の観測記録。 http://www.justmystage.com/home/etplace/

ISS(国際宇宙ステーション)が航行する、何とも毅然とした、それでいてはかなく消え入りそうな光跡の、どうも「麻薬的」な魅力に取り憑かれたようで。先月から「ISS病」とでも言えそうな追っかけが続いています。

今回は北西~北~東と、低高度(仰角26°)ながら長径路の光が見えます。この高度であれば、前景とともに画角に収めることができますので、撮影地を一思案した結果、浮上したのは宮古市の浄土ヶ浜。宮古行きは地震後初めてです。

震災直後に撮影された写真をあちこちで見ましたが、岩は健在で、松の木は少々の損傷がある様子。浜には相当の漂着物が打ち上げられ、レストハウスは二階まで浸水し、壊滅状態のようです。

「終夜晴れ」の天気予報も出ており、決断、即出発。ISSの通過は13日の03:40ごろですが、ここは東の空に昇る星々の軌跡を比較明撮影しておきたいところでしたので、月のあるうちには到着の予定です。

第一駐車場に車を停め、遊歩道を浜まで下りていきます。周囲の人工光はパークホテルの照明ぐらいで、月下、見慣れた岩が目の前です。ただし、浜の方に目を移すと、アスファルトとの境目からザックリとえぐり取られたように、コンクリートの配管(?)がむき出しになり、砂や砂利が根こそぎ波にさらわれたような感じです。

それでも、瓦礫がほとんど片付けられていたのは、関係者やボランティアの皆様のご尽力の結果と思われます。大きなトタンの塊、屋根とおぼしきものが打ち上げられており、どこからか家が流されて漂着したものなのでしょうか。

20:30ごろから撮影開始。波打ち際まで進んで撮り始めましたが、徐々に波が満ちてくる時間帯となり、三脚が水につかり始めました。いつもなら気にしないところですが、さすがに今回は躊躇です。一旦撮影を中断し、少し後退して再撮影と相成りました。


松の木々に傷みが見られます。海上に漂流物あり

露出50分が経過した頃、車が遊歩道を下ってきました。一般車は進入禁止のはずですが、夜間だからといって入っていいはずはありません。ガンガンのライトに照らされて泣く泣く撮影終了です。車は、道が破損しているのを確認したのか、そのまま戻っていきました。

一旦駐車場に戻り、ISSの撮影に備えて仮眠・・・02:00ジャスト、目覚ましが鳴る前に目が覚めます。晴れ。再び浜へ・・・もちろん徒歩です。月も沈み、人工照明もない中、浜は真っ暗です。天の川が降ってきそう、星の光が怖いくらいです。ふと、早池峰のタイマグラで同じような感覚になったことを思い出しました。暗闇の中で、波の音、さざ波でさえも恐怖心を覚えたのは初めてのことです。

03:40、北の方から光度0.4等のISSの光が「ス~ッ」と現れ、03:44東の低空に消えていきました。方角を少し読み違えたようで、もう少し北寄りのアングルにすべきだったようです。今後も撮影の機会があるでしょうから、またその時に。


真っ暗な中、高感度・長めの露出で何とか撮影

帰宅後、画像処理し、昨年撮影した写真と比べてみました。撮影条件(月明かり、撮影アングル、波の状態など)は異なりますが、海底の形が変わったような感じを受けるのですが、気のせいでしょうか。


2010年11月撮影