このうち、27日は北山崎にて観測・撮影済。下弦の月があり、画角に月が入ってしまい、撮影条件としては今ひとつ(一つ前のブログ参照)。28日は、東北地方の上空を通過するとあって、ほぼ真上を最大光度で駆け抜けるはずでした。天気予報もまずまずでしたので、ガイド撮影を狙って待機していましたが、肝心の時間帯には雲が広がり、あえなくアウト・・・。
さて、30日。これもかなりの高度を通過しますので、やはりガイド撮影の対象です。天気予報は・・・沿岸全域と、内陸は南部が晴れそう。ガソリン事情が思わしくないので、遠出はちょっと、ということで花巻~北上あたりで何とか、という作戦です。
雲を避けながら少しずつ南下して、結局奥州市にまで入ったものの、ISSが通過する数分間、雲間をとおしての撮影となってしまいました。通過後10分もしたら快晴、って何でだ~。

雲間にちらっと見えたISSの光跡(奥州市にて)
そして31日。北海道方面上空を通過するので、岩手からは北の空低く見えます。しし座付近から見え始め、空を横切ってカシオペア方向に消えるはず。前景は、方角や天候などあれこれ検討した結果、、田野畑村の鵜の巣断崖に決定。片道分のガソリンでいざ。
前日から現地入りし、下見も完璧。車中で仮眠の後、03:00に展望台に向かって出発です。月明かりも街灯もないので、真っ暗闇の世界。ここは、場所が場所、しかも時期が時期なだけに、念のため「展望台におります 星空写真撮影中☆」と書いたホワイトボードを車に立てかけておきます。何しろ、以前、警戒巡回中の警官に誤解されそうになった経験があるもので。

「下ノ畑ニ 居リマス」みたいな?

この先500mのところに展望台が・・・こわい、こわい・・・
駐車場から展望台までは、林の中の遊歩道を約500m。日中に来たのは、今回も含めて3~4回しかないのに、夜の鵜の巣断崖を訪れるのはたぶん20回目ぐらい。これほどの「マニア(?)」は世界中探してもいないはず。何度も撮影もしてはいますが、スッキリ・クッキリという場面にはなかなか出会えないところです。ちょうど一年前の月下・星空バージョンがこちら。

2010年3月3日に撮影。条件がこれほどそろうのは珍しい
04:00近くになって、細い月が昇ってきます。水平線低く、赤(オレンジ)に輝いて何とも神秘的。周囲を照らすほどの光量はないので、眼下の断崖は真っ黒状態です。日の出が05:30ごろですので、ISSが見える時間帯は夜明け前の薄明が始まるかどうかの微妙なところ。

実は、月って、写真に撮るとビックリするくらい小さい
さて、この日、岩手でのISSの可視時間は04:21~04:27の予報。数分前から東の空がほんの少しずつ明るくなってくる気配です。それに伴って、撮影の感度と露出時間も少しずつ変えていきます。直前まで試し撮りをしながらベストの数値を探り探りの緊張の時間です。

絞り4.0、感度1600、露出20秒×7コマ
画角を横切ったのはわずか140秒。その後も北東の空に向かってISSは航行を続け、肉眼でずっとその光を追い続けました。このわずかな時間だけのために往復250km、約12時間の観測・撮影行でした。ISSの追っかけはまだまだ続きます。