あれから約半月、再びISSが北山崎上空に姿を現します。27日04:10~04:16という、(ISSにしては)長い時間、長い径路です。南中直後のさそり座アンタレス付近から見え始め、南天を横切りはるか東天に消えていくはずです。
沿岸の天気は、すべてのメディアが「晴れ」を予報する中、出発時間については色々と迷った末に、前日(26日)の明るいうちに到着するように設定。現地に至る途上の、田野畑~羅賀~机の被災地を夜中に走るのは・・・怖い。もちろん明るければ明るいなりに、目に見えるすべてが恐怖心を刺激することに変わりはありませんが。何度も訪れて見慣れた景色が・・・今は涙・・・だけです。
敢えて北山崎を選んだのは、もちろんISS通過という貴重な機会を記録する意味もありますが、あの絶景「海のアルプス」を目の前にして、誰もが感動を覚え、そして自然に笑顔になれるような時間が一日でも早く戻ってきてほしい、という願いを込めての撮影行です。

月下の北山崎、さそり座、ISSの軌跡
月は下弦。海を照らし、雄大な景色を浮かび上がらせます。海岸線メインの構図とするか、ISSを中心とするか迷いましたが、やはりこの絶景の全体を画角に収めたいと考え、その結果、ISSの軌跡は半分も入らずにはみ出してしまいました。思ったよりも高度が上がり、月の上に突き抜けた画になり、こちらは中途半端な感じです。
前回は夕方の観測で、おおいぬ座が南中する時間帯でしたが、今回は明け方近く、夏のさそり座が真南です。無数の生命を乗せて、何億年も前と同じに、地球は猛スピードで宇宙空間を走っています。