3月9日(水)~12日(土):ISS、そして・・・大震災 | イーティーズ・プレイスの星空観測行

イーティーズ・プレイスの星空観測行

岩手の移動天文台、「イーティーズ・プレイス」による、星空と天体の観測記録。 http://www.justmystage.com/home/etplace/

9日、ISSが岩手県上空を通過。カシオペア座~ぎょしゃ座~ふたご座、を通って、頭上を-2.4等の輝きをもって移動する予定でした。冬の一等星達をはるかにしのぐ明るさで堂々と航行する姿を是非とも激写したい。

天気予報は・・・県内全域曇り・雪がちかぁ。辛うじて沿岸北部が雪は免れそうです。ただし、晴れの確率はかなり低い。それでも、可能性があるのであれば出かけて見る価値はあるのではないか。滅多にない好機なので。

そこで、田野畑村の北山崎へ。通過予報時間は18:30ごろ。駐車場に望遠鏡を出して、ガイド撮影を試みます。18:00ごろには、北の空に晴れ間が見え始め、天頂に向かってそれが広がることを期待しながら待機しましたが、西からは次々と雲が湧いてきます。そして、・・・ついには、月さえも見えなくなるほどの曇天に。観測・撮影は泣く泣く断念です。

翌10日は、関西方面上空通過で、岩手からは南天低く、おおいぬ座の下あたりが見え終わりになる予報です。晴れそうなのはやはり沿岸地域のみ。一旦帰宅して再訪することも考えましたが、ここは思い切って現地滞在を決断。

宮古市に移動して、道の駅「なあど」駐車場で車中泊。夜中過ぎにふと目が覚めると、空は快晴。迷うことなく出発。真崎海岸近くの駐車場にて土星、そして明け方の金星の観測。再び宮古に戻り、周囲をドライブがてらぶらぶらした後、再び道の駅で午後まで昼寝と決め込み、夕方に再び北山崎へ。ほぼ晴れの状態ですが、肝心の南天方向、すなわち展望台から見わたす絶景方向のみに雲が停滞しています。祈りながら雲の動きを見守りますが、結局ISSの航路にはずっと雲が居座ったままでした。


右上(南東方向)からISSの軌跡が雲の中へ

眼視では、0等級の明かりが北山崎上空を通過する様子が一部始終観測できましたので、記憶の中にしっかりとどめておきます。12日には、再びほぼ同じ径路を通過するはずですので、一日休んでしっかりとらえようと決意し、ここは帰宅。そして、・・・11日14:46、M9.0という未曾有の大震災。

沿岸地域へのアクセスは不可能となり、想像を絶する被害が次々と明らかになってきます。内陸も停電が続き、頻繁に起こる余震の中、不安な時間が経過していきます。もし地震発生が一日早かったら、と考えると・・・。


そのような中、前日の雪から一転、内陸部も朝から快晴。沿岸部に暮らす、多くの友人・知人の安否もはっきりしないまま、内陸における災害記録の一部として、あえて撮影に出かけることにしました。網張から雫石方面を望んでみました。12日夕方には、盛岡では中心部から電気が復旧し始めていましたが、雫石市街は18:00ごろまではまだ復旧した様子はなく、車もほとんど走っていません。

18:00過ぎから、少しずつ灯りがつき始めたようです。遠く盛岡方面はだいぶ復旧が進んだ様子が分かりました。18:16、ISSが南西の方向に現れました。0.8等級(予報光度)の光が南天低く通過していきます。途中、カメラのトラブルで42秒間撮影が中断されましたが、総露出132秒の写真です。


18:16.34~18:19.22までの軌跡