10月27日(水)~28日(木):予定はあくまで予定であって・・・ | イーティーズ・プレイスの星空観測行

イーティーズ・プレイスの星空観測行

岩手の移動天文台、「イーティーズ・プレイス」による、星空と天体の観測記録。 http://www.justmystage.com/home/etplace/

沿岸部が終夜晴れそうです。夕方から朝までで、「遠野~住田~大船渡~山田~宮古~普代~久慈」と、国道45号で岩手を縦断しようという計画。撮影予定は、

 ① 寺沢高原(遠野市)
 ② 満蔵寺楼門(住田町:再撮影)
 ③ 穴通磯(大船渡市:再撮影)
 ④ 山田湾(山田町:再撮影)
 ⑤ 浄土ヶ浜(宮古市:再撮影)
 ⑥ 黒崎から望む太平洋(普代村)
 ⑦ 長泉寺の大公孫樹(久慈市)

当初から詰め込みすぎの感のある、自分でも「?」のつくくらいの・・・。ただ、好天が続きそうにない予報でもあったので、この際計画だけでも最大可能性を追求した結果です。

まだ明るさの残る寺沢高原。展望台の上で、ちょうど標高1000mとなる仕組みです。2001年11月、しし座流星群(流星雨)を堪能した場所です。推計では1時間当たり、最大3000~4000個の流星が見られた夜でした。打ち上げ花火のごとく、地平線の下から上空に上がる「流れ星」を見たのは後にも先にもこのときだけ。

「晴れ」とはほど遠い厚い雲。流れは速いが、西の雲だまりは相当濃い感じで、雲がとれるには数時間を要すると見て撮影は断念し、移動。暗夜とともに住田町の満蔵寺に到着。気仙大工の技の結晶と言われる楼門が有名な場所です。威風堂々の佇まい、画になる被写体です。順調に撮影か、と思われたその時、門の色合いが徐々に変化することに気付いた私。

車のライトか?とも思いましたが、どんどん門が明るくなり、ついには日中と見紛うほどに。正体は、ライトアップでした。正面から照らす光がどんどん強くなり、仕方なく一旦撮影は中断。コマを確認すると、真っ白に飛んでしまって写真にはなりません。以前にはなかった設備で、確かにきれいなのですが・・・。

泣く泣く大船渡へ移動。夜の穴通磯駐車場へ。空は・・・全体が筋状の雲(寒気に伴う雲)に覆われ、晴れるまでにはかなり時間がかかりそう。とりあえず展望台に移動し月の出を待つことに。そうこうするうちに、暗闇から近づいてくる灯りを目撃。まさかこんな時間に人が来るとは。いったい何故、何のために、何を求めて。

聞くところによると、パトロールの一環で、アワビの密漁に備えて監視しているのだとか。この時期にいるんだぁ、などと思いながら、世間話をしてお別れです。観光地とはいえ、こんな時間でこんな場所で人に会うことは滅多にないことで、鵜の巣断崖展望台で、警察官に自殺者に間違われそうになって以来かも。その後2時間ほど待機するも、いっこうに雲が切れる気配はなし。ここは思案のしどころ。結論は、一旦北上し再度訪れることに。

そこで山田湾。状況はここも同じ、というかさらに雲が厚い状況。何となく予報とは違うような。さらに宮古市浄土ヶ浜へ。ここも分厚い雲が広がってはいるが、流れは速い。しばらく待機すると、晴れ間が広がってくる気配。冬装備に着替えて、遊歩道を通って浜におります。月はほどよい光です。肝心の空は、筋雲に覆われ、次々とその雲が流れているような状態です。結局ここには2時間ほど滞在。あとのことを考えて撮影を諦め大船渡に戻ることに。

穴通磯AGAIN。雲がかかったままで埒があかない。待機(という名の居眠り)すること数時間。上空の筋雲がやっととれ始め、晴れの兆しが。その後もどんどん雲が流れて西~南はほぼ快晴状態です。薄明までの時間から見て残り制限時間は1時間ほどしかありません。祈るように見上げる中で、北側の雲だけがなかなか動きません。ここは北向きの撮影ポイントなので、そちら方向が晴れないことには写真にはなりません。

祈りむなしく、最後まで北の空には雲がたまったままで、そろそろ薄明時間に。万事休す。家を出てからほぼ12時間、一度もシャッターを切ることもなく終了です。こんな日もたまにはあります。