21日は、ハートレイ第2彗星の最接近(地球から約1770万km)、そして22日午前には、オリオン座流星群の極大(出現数が最も多くなる)が予報されている日です。終夜曇りの予報が出ている中、秋田県は晴れ間が広がるようで、県内でも西に行けば何とかなるのではないかと予想し、「網張」を第一候補に。
18:00前には到着し、さっそく望遠鏡を設置。月と木星の輝きがきれいな夜です。ただし、彗星や流星を観測するには十三夜の月が何ともうらめしい限り。木星は、衛星の配置がよく、本体の両側に二個ずつ、一直線に並んでバランスもなかなか。

十三夜の月。月見をするには申し分ないのですが・・・・

一直線に並ぶことは意外に少ない
さて、網張は、20:00頃まではほぼ快晴なるも、北風が強烈で大きな雲塊がどんどんと流れてくる状況です。時間的には十分余裕がある中でしたので、動けるうちに動いてみよう、ということで、とりあえず山を下りて滝沢村の相の沢駐車帯へ。
風はないが、雲が多く、動きが遅い。しばらく様子を見るも、状況に変化なし。東に晴れ間が見えたので、馬返し駐車場へ移動。岩手山が風をガードしてくれ、東~南には大きな晴れの領域が広がっています。再び望遠鏡を設置し、ハートレイ第2彗星を捜索。月明かりの影響が強く、また、彗星のコマがかなり拡散して見えづらい状況です。

予報では「肉眼彗星か」ということでしたが・・・これからに期待。下に尾が伸びているのか?
時間が経つにつれて、北からの雲が徐々に空を覆い始め・・・・。ここが思案のしどころ、で、結局網張に逆戻り。風もほぼおさまり、十分な晴れ間に大きな月が煌々と光を放ち。オリオン座も姿を現し、ふたご座~こいぬ座~おおいぬ座、と冬の星座達が出そろってきます。流星群の輻射点もだいぶ高くなってきましたので、いよいよカメラを構えて撮影態勢に入りました。00:00~01:00、オリオン群の流星は7個。もちろん晴れ間にしか見えませんし、明るい空での見え方で、月がなければこの数倍は見えたはずです。
空全体を見渡すために、寝袋に入りアスファルトの地面にゴロ寝での観測。撮影は、連続自動シャッターでカメラが頑張ってくれています。体が温まり、天候もまずまずという安心感からか・・・・ふと正気に返ったら03:00!なんと、2時間近くも寝転がったまま眠ってしまうという体たらく。しかも空は広く雲に覆われて、シャッターは止まり、レンズはすっかり曇って・・・・。画像を確認したところ、01:00過ぎからずっと曇りだったようです。
気を取り直して、夜明けの薄明までの1時間、撮影続行です。03:27、輻射点の近く、ぎょしゃ座に向かって短くて速い流星が現れました。月明かりをものともせぬ流星。オリオン群らしい姿です。

カペラの方向に飛びだした流星
04:00過ぎ、比較的長い径路の、ただし速い流星が立て続けに二個。一つはペルセウス座の方向へ、もう一つはおおぐま座(北斗七星)の中、どちらもカメラの画角のはるか彼方。しばらくしてまた一つ。これは天頂方向への飛び出しで、やはりカメラからはあさっての方向です。
何とか一つはカメラにとらえたものの、改めて、「流星群は運次第」を実感した晩でした。今年の残り流星群は、11月のしし座(数的には期待できない)と12月のふたご座(月明かりなく好条件で数も期待できる)の二つとなりました。まだ少し先ではありますが、好天に期待しましょう。