9月1日(水)~2日(木):再撮影PART2~やっぱり海がすき~ | イーティーズ・プレイスの星空観測行

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岩手の移動天文台、「イーティーズ・プレイス」による、星空と天体の観測記録。 http://www.justmystage.com/home/etplace/

9月に入り、金星の輝きがいっそう増してきた今日この頃。ただし、沈む時間もどんどん早くなり、西空が暗くなる時間との競争です。望遠鏡は、極軸合わせをすることなく、「勘」に頼っての撮影。行きつけの場所ですので木々や山の形を目安にして設置しますが、結構正確なようです。金星は、半月状を過ぎ、三日月状へと変化し、視直径も急速に大きくなります。こまめに観測継続の予定。

大急ぎで望遠鏡を格納し、いそいそと比較明再撮影へ。今夜の予定は北上~奥州~平泉のコース。最初は北上市の男山から眺める市街。これまで何度も訪れている場所ですが、スッキリ快晴という日がなかなかありません。今日も、撮影開始早々、北から、西から、雲がわき、10分の撮影さえもできない状態。いったん離れて移動です。

内陸部はどうもはっきりしない晴天模様。「晴れ」ではあるものの、雲量が思いの外多く、どの方角を向いても、どうしても画角に入ってしまいます。たぶん何時間待ってもこの状況に変化はなさそうです。そのうち、下弦の月が昇り、弱々しいながらも地上風景を浮かび上がらせるはず。半月(弦月)は、形こそ満月の半分ですが、光量は満月の10%にも満たないほどですので、そこを考慮して撮影できる場所はどこか。

今夜も「海が見たい」ので、北上市から、遠野市を抜けて仙人トンネルへ。釜石市経由で大槌町です。吉里吉里のリアスシーニックラインの途中にある崎山展望台へ到着。ここからは、船越湾と野島、遠方に山田湾やタブの大島まで見通すことができます。ここも再撮影ですが、やはり月明かりが弱い。しかも、船越方向には霧がかかってぼんやり。水平線も霧の中、漁り火がポツポツと空中に浮かんでいるように見えます。さて、どんな仕上がりになるやら。


船越湾。霧にむせぶ様子がそれなりの効果では?

その後、前回振られた三王岩を目指し、ちょうど日付が変わる頃に到着。月はまだ十分な高さではないものの、快晴。月光が海面に映え、適度な波しぶきが岩にぶつかって砕ける様は夜陰ながら、いと美し。構図にやや手こずるも、撮影を開始...したところ、15分程度でカメラがストップ。「何事?」と思い確認したところ、まさかの電池切れ。替えたはずだと思っていたのは...夢だったのだろうか。えてして、条件のよいときには凡ミスが生じるもので。これも何とかの法則か?とにかく再撮影(の再撮影)です。


三王岩。看板を浮かび上がらせ、岩をシルエットに。

次は浄土ヶ浜。駐車場から浜までは800mぐらい歩きますが、今日は海沿いの遊歩道をとおってみました。日中であれば、多くの人々が観光で行き交う場所ですが、夜中の一人歩きは、これだけの観光地であってもやはり怖いものがあります。

ちょうど初秋のオリオン座が昇ってきており、星々の軌跡が水面にも映っています。惜しむらくは、あと30分早ければ、リゲルとベテルギウスの両一等星が岩陰から昇る全過程を描写できたものを。あの電池切れさえなければ...「地団駄」とは実際に踏むものだと改めて認識した夜でした。さらに、湿度が劇高で、カメラのレンズが曇り始めた模様。こんな日に限って、いつも持ち歩いている電子カイロを車に置き忘れてくる体たらく。いい構図で捉えはしたものの、露出がやや短めとなりました。


浄土ヶ浜。海面に映るオリオンの軌跡。全体はぼんやりでイマイチ。

最後は、前回三度も振られた山田湾。今夜も霧混じりでスッキリしない感じです。趣の一つと割り切って撮影を開始、したところ、港から漁船が次々と出て行きます。この時期のこの時間、何の漁だろう。強烈な照明で、スポットライトよろしく、私とカメラを照らし出していただきました。撮影断念も考えましたが、そうそう頻繁に来られる場所でもなし、だましだましながらも一応撮っておくことに。

やうやう、東の空が白み始めた頃に帰路につきましたが、内陸はずっと曇りベース、または霧模様です。特に、いつもの区界近辺は視界数十m程度の、こわいこわい状態。ヤク(これもいつもの「メ○シャキ」ですので誤解なきよう)が切れて少々の眠気にも襲われながら、今日も無事帰宅。画像処理と反省会は...もちろん寝てからです。お休みなさい(ただいま07:09)。