あの冬の日々に撮影した画像を見直し、再撮影の計画を立てたところ、技術の向上なども(ちょっとだけ)あり、全体の3割近くに上ってしまいました。さて、今夜の晴れの予報が出ているのは沿岸のみ。そこで、作戦としては、「山田湾~浄土ヶ浜~三王岩~日出島~真崎海岸」のコース。
日出島以外はすべて再撮影。月明かりがなかった夜の撮影であったり、アングル(構図)が今ひとつだったり、...あれこれ不満な内容を含むものばかりです。月齢20、月の出は20:30頃。22:00頃からの撮影を目標に、山田湾へ。
ところがなんと、大島(オランダ島)が見えない。上空は快晴ながら、湾内は濃い霧に覆われている状況。確かに濃霧注意報(警報だったか?)は出てはいたが、予想を遙かに上回る、真っ白状態です。頭の中も真っ白。出だしから計画が頓挫しようとは...。
悩み迷ってもしょうがない、頭を切り換えて、北から攻めることに変更し、真崎海岸へ。番屋の趣ある風情の撮影です。前回は、やはり霧模様の中、夜露でレンズが曇り、何とも情けない画像になった次第。今回は快晴無風、夜露の心配なし。方向は北西。カペラが昇ってくる絶好の時間帯。ほとんどベストの条件で撮影完了です。ただし、東の海上には雲が集まり始め、先行きやや不安。

BEFORE:夜露で星の軌跡も先細り。ハマナスは綺麗ですが...。

AFTER:スッキリ快晴で星々の美しい軌跡が。
三王岩。恐れたとおり、岩の周辺(背景)には次々と雲が襲いかかり、とても撮影どころではありません。ここも思案のしどころ。南が晴れていることを見て、思い切って山田に再チャレンジを決断。霧が晴れていることを祈りつつ。その山田湾は、相変わらず霧の中。外海に面している海岸(陸地)と湾内ではやはり気象条件が相当異なるようです。
いったん浄土ヶ浜へ。駐車場から浜までは結構な距離で、夜とはいえ、歩くと汗ばむほどで、しかも、「何も出ない」とは思うものの、やっぱり暗闇は怖いんです。幸い、雲の切れ目から「おうし座」が昇ってきているところで、早速撮影開始。が、北から小さな雲がポッポッと湧いては合体しながら東に移動し始めます。「あっち行けっ」「そのまま昇っちゃえっ」と心で叫んでも、自然相手ではかなうはずもなく。結局、10分程度の露出しか得られませんでした。それでも、月下の浄土ヶ浜、それなりに味わい深いものにはなったかと。

BEFORE:月明かりなく、星の軌跡が勝ちすぎてやや不気味な色合い。

AFTER:月明かりの中で、景色が浮かび上がりそれなりの味わいだが、星の軌跡は物足りない感じ。要再々撮影。
時刻は00:30。次は、三王岩か、山田湾か。残り時間を考え、近場の三王岩へ。初秋のオリオンが昇ってくる時間で、構図としては最高のはず、という予想どおり、岩の高さにぴったりオリオン座がかかっています。仕上がりを予想しながら撮影開始。が、間もなく北からの雲が次々と邪魔をします。シャッターを切っては中断、待機してはまたシャッター、中断アゲイン、再々度撮影。最終的には雲さんの勝ち。「参りました」

2時間以上、ずっとこんな感じ。降参。
残された時間も少なく、帰宅も考えましたが、せっかく来たのだから、と三度目の山田湾へ。さすがにこの時間には霧もようやく晴れてはいたものの、今度はこちらにも雲が...。しかも巨大な固まりでどっかり腰を落ち着けた感じです。20分ぐらい待機はしてみましたが、全く動きなし。オリオン座がすっぽり包まれています。ということで、今夜はおしまい。なかなか思惑どおりには行かないものでして。まぁ、世の中すべて思いどおりに事が運ぶなんてことはあるはずもなく、ましてや自然相手の仕事(半分は趣味)、しかも「晴れ(快晴)」じゃなきゃヤダというわがまま商売ゆえ、こんなことは日常茶飯。めげずに次も頑張りましょう。