8月15日(日)~16日(月):ダメもとで 未練がましく ペルセウス | イーティーズ・プレイスの星空観測行

イーティーズ・プレイスの星空観測行

岩手の移動天文台、「イーティーズ・プレイス」による、星空と天体の観測記録。 http://www.justmystage.com/home/etplace/

「成らぬは人の為さぬなりけり」ということで、ダメで元々、流星群の出現の可能性があり、晴れ間が期待できる地、陸前高田市は蛇ケ崎。ここは、昨年のオリオン座流星群、先月の木星大赤斑チャンスなど、結構縁起のいい場所で、他の地域が悪天候の時の、晴れの特異地点ではないかと思われるほど。流星の素が残っていることを願っての遠征です。

20:00前に到着したところ、近くの浜では盆踊り大会が始まったところ。「♪おどぉ~っちゃお~♪」などと、ノリのいい、金沢明子風の軽快な音頭。歌詞の中に、「りっくぜんたっかた~」と聞き取れたので、地元の踊り用の歌なのであろう。何度も聞くうちに、メロディが頭の中でぐ~るぐる。やがて、景品の抽選会が始まり、今年の一等賞は一輪車。21:00、花火が打ち上がり、お開きです。

まさか、盆踊りの中継をしに遠征したわけでもなし、こちらはこちらで準備にかかります。先日の種市から見ると、北極星が低く、緯度にして2度くらいは低いのかな?天頂付近はまずまずの晴れだが、全体的には薄雲が広がり今ひとつの状況。特に西側の雲が厚く、動きも遅い。肝心の流星は、この時点で、「上」(目視でマイナス等級)が一つ、「並」(「上」未満のすべて)が数個、「特上」(「痕」を残すような火球クラス)はゼロ。

00:00を過ぎた頃から薄雲がとれ始め、文句なしの「晴れ」の領域が広がって、「上」が2個追加、「並」もさらに数個。ただし、「上」はどちらもカメラを向けた反対側に軌跡を描き、ゲットならず。「上」の100個も1個の「特上」に如かず。ここはぜひ空を切り裂く大火球の出現を願うのみ。

ところで、蚊がやたらに多い夜です。「異常」とも言えるほどの大群。あえてイメージでたとえるならば、銀河系を取り巻く球状星団のごとく、全身取り囲まれているような感覚。いくらスプレーをかけても効き目なし。特に顔面攻撃が凄まじい。鏡を見ると、額から瞼、両頬に唇まで腫れて、「力石徹にフルボッコにされた矢吹丈」のような、・・・かっこいい話ではなく、「お岩さん」とでも形容したくなるほどの惨状です。

そういえば、盆踊りの最中に、「例年になく虫が多く出ていますので、虫除けを忘れずに、云々」とのアナウンスが聞こえていました。天気のせいもあるのかな?気象の影響もあるのだろうか。蚊には結局最後まで悩ませられました。

02:00過ぎ、ついに雲があっという間に空を覆います。やはり天気予報どおりか、と半ばあきらめて機材を格納。それでもあきらめ切れずに、固定撮影に切り替えて、ちょっとした晴れ間を狙ってシャッターを切り続けますが、奇跡は起こらず、蚊の大群による被害を増大させただけです。




流星が写ったのはこれ1枚。しかも径路からしてペルセ群ではない!

05:30、帰宅。花巻(大迫)から盛岡はずっと雨模様で、結果的には観測地選択は正解。ただし、漠とした徒労感はぬぐえない。そういえば、ペルセウス座流星群は、「出た!見た!撮った!」と実感した経験が一度もないような気が。相性なのかなぁ。勇者にはなかなかなれそうもない。

総括:今回の三晩(男鹿、種市、陸前高田)での移動距離は、あちこち迷走も含めて約1000km。総撮影枚数約400枚、うち流星ゲットはわずかに2枚(ペルセウスは1枚)。単純な費用対効果からすれば、事業仕分けでは明らかに「廃止」または「大幅な縮減」と判断される事案なれど、こればかりは金勘定でどうなるものでもなし、「より綿密な計画を伴い継続」と判定。「特上」の2個を始め、「おっ!」という流星を撮れなかったことは、残念、無念、また来年。さらに、種市での車上屋根爆睡事件(?)などという体たらくを十二分に反省し、今年の残りの流星群、および、来年こそのペルセウス群、完全制覇をここに誓って、どんと晴れ。