8月13日(金)~14日(土):ペルセウス座流星群 ~男鹿の仇は種市で、のつもりが・・・~ | イーティーズ・プレイスの星空観測行

イーティーズ・プレイスの星空観測行

岩手の移動天文台、「イーティーズ・プレイス」による、星空と天体の観測記録。 http://www.justmystage.com/home/etplace/

2010年8月13日09:00、ペルセウス座流星群の極大が予報されていた日時です。観測の好機は、13日の01:00~03:00頃です。月明かりもなく、最良のコンディション・・・のはずでした。しかし、そこに現れたのが、台風4号。何と東北は秋田に上陸、そのまま岩手県を横断し、三陸沖に達し温帯低気圧となりました。

12日18:00頃の上陸で、北東北は風雨にみまわれ、とても流星群観測どころではありません。が、予想以上に早い通過で、「ひょっとして」と思い各メディアの天気予報をチェック。ほとんどは県内も近県も終夜雨や曇りの予報でしたが、一部、「男鹿市が00:00頃から晴れ」、さらに一部には、「宮古市が00:00頃から晴れ」の予報を打っています。

どちらが可能性として高いか。台風通過後の雲の動きはなかなか読み切れません。そこで、単純に早い時間に通過した方が、風も止むだろうし、より晴れる確率が高いのではないか、などと考えて迷いなく男鹿半島への遠征を決断。男鹿半島までの道のりは、岩手県内の沿岸北部までの距離とほとんど同じです。ということを考えると、岩手県は広い、と改めて実感した瞬間です。

まずは半島の付け根付近にある「寒風山」へ。ところが期待に反して、雨風が強く、加えて麓から霧が湧いてきそうな雰囲気。周囲を見渡したところ、北~西の方角に晴れ間が見える。ということで、半島の突端を目指し、男鹿西海岸の入道崎。晴れています。機材の準備にかかろうとしたところ、強烈な照明が。正体は、岬の先端の灯台でした。かなりの範囲までその明かりは届いています。立派な灯台ですが、今回だけは、申し訳ありませんが「邪魔」なんです。

しばらく周囲の道を走り、数キロ南にある「八望台」にたどりつきます。ここも晴れ。腹を決めて準備を完了し、数枚試し撮りです。広い駐車場には街灯もなく、カシオペア~ペルセウス~ぎょしゃ~おうし、と美しい星座たちが鮮明に写ります。流星も、小さいながらいくつか流れ始めました。

さて、ここからが本番と思った午前1時頃、西から次々と雲が湧いてきて、あっという間に空一面覆われることに。すぐ通り過ぎるだろう、という期待は裏切られ、03:00過ぎまで晴れることはほとんどありませんでした。結果、流星は1コマも撮影できず。「痕」を残すほどの「大物」は2つ目にしましたが、どちらも、流れたのはカメラの画角をわずかにはずれた方向。おうし座の南方と木星の西方にすばらしい軌跡を描きました。画像には残りませんが、記憶には焼き付けました。薄明開始前、03:30にはそそくさと片付け、潔く撤収です。

14日夕方。今夜の天気も今ひとつです。各社の予報を総合し、出した結論は洋野町北部。着いたところは種市の「大和の丘森林公園」。晴れています。残り物の星屑の捕獲には絶好のシチュエーション。手始めに、三日月と三惑星の集合写真を撮影。直前まで快晴だったのに、みるみる雲が湧いてきて薄明終了時には一面の曇り空。何とも嫌な予感・・・。



三日月の右上方の輝星が金星、その左上に火星、右方に土星

機材の準備も完了。極軸調整時に緯度の高さを実感。輻射点が昇るまで、ごろ寝でしばらく観察しようと、車の屋根の上に寝袋を敷いて横になったところ・・・・極度の睡魔に襲われ、抗しきれずについウトウト。

目が覚めてみたら何と午前1時過ぎ!屋根から落ちなかっただけでもヤレヤレか、と寝ぼけていたら、顔や腕になにやら冷たいものが。雨!そんなバカな、と思いながらも慌てて機材を格納。終夜晴れの予定が、空を覆う厚い雲です。あきらめきれずに、固定撮影に切り替え、少しでも晴れ間が見えたらカメラを向けながら撮影しましたが、さすがに大物は現れず、今年のペルセウス観測はどうにも消化不良。まだ数日は出現の可能性はあるものの、天気が思わしくなく、これで終了の予定。また来年。



結局写ったのはこの1枚だけ(右下は「すばる」)