本日発行のメールマガジンからです。




旅のものがたり


【第144回】


たべものがたり編



「甘い知恵の実」





むかしむかし、人は神様のすぐ近くで暮らしていました。



神様の楽園には豊かな果実が実り、ただ一つを除いて好きに食べていいと言われていました。


人は働く必要がなく、病気をせず、死ぬこともありませんでした。




でも代わりに、まるっきり知恵がありませんでした。



良いことと悪いことの違いも分からず、素っ裸で歩いていてもちっとも恥ずかしいと思いませんでした。



ところがある時ヘビに勧められて、禁じられていた実を食べてしまいました。



それは知恵の実と呼ばれるもので、人は知恵を得た代わりに楽園を追い出され、死ぬまで働かなくてはならなくなったといいます。




これは神様の知恵の実の話ですが、実は仏様の知恵の実もあります。



神様の知恵の実はリンゴといわれますが、仏様の知恵の実は「砂糖リンゴ」と呼ばれ、その名の通り神様のよりずっと甘いといいます。



中はクリーム状でシャリシャリとした食感があり、別に禁じられてはいないので、食べても罰を受けることはないそうです。




仏様の髪型にそっくりの、釈迦頭(しゃかとう)。




知恵を表すと言われる、お釈迦様のくるくる丸まった髪型によく似ていることからこう呼ばれ、英語では「Sugar Apple」と呼ばれます。



熟すと途端に柔らかくなってしまうため日本にはほとんど入って来ないそうですが、台湾や東南アジアではよく見られるといいます。



もし口にする機会があれば、どれほど甘いものか試してみてはいかがでしょうか。




▼もうちょっと知りたい!という方はどうぞ↓


※釈迦頭(バンレイシ)の原産地は西インドや中南米で、木は6~8mほどになり、螺髪(らはつ)と呼ばれる仏像の髪形に似ていることからこう呼ばれます。


※リンゴや梨のようなシャリシャリした食感があり、タネが非常に多く、ものすごく甘いそうです。



▼オマケの話


※他の果実と掛け合わせ、甘さを抑えて香りが良くなった高級品種として、アテモヤというものがあるそうです。


(シャカトウとチェリモヤの掛け合わせ。アテとはシャカトウの南米での呼び名)



▼これであなたも物知りハカセ?


「東大寺の大仏の頭にある、螺髪(らはつ)の数は?」

A.10個くらい
B.100個くらい
C.1000個くらい














答え: C.1000個くらい


知恵の象徴といわれる螺髪は全て右巻きで、東大寺の大仏には966個あるといわれます(ちなみに鎌倉の大仏は656個)。




▼読者の方から ~旅のご感想が届きました!~
(少し省略してご紹介しています)


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いつも楽しいお話、ためになるお話、眼からうろこのお話、楽しみにしています。


私の旅の目的は珍しい食べ物を食べることです。


台湾で食べたシャカトウが1番のお気に入りです。インドネシアで木に登って取ったマンゴーも凄く美味しかった。


中国は木の実が沢山あって栗のようなトチの実や味がついたナッツ類。


道で売っている苔桃やさくらんぼ、いちご、ライチ、ぺちゃんこの桃。


アモイのスターフルーツのジュース。果物以外でもポンテギとかアリとか蛇とか。


その土地の名物料理も大好きです。


でも今回の「パンの実」は未だ食べたことがありません。


これで1つ旅の目標が出来ました。


又、珍しい料理や果物などの食べ物情報期待しています。

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ありがとうございます。第143回 「きになる食べ物」を読んでのご投稿ですね。


私も旅先で口にするものには人一倍関心がありますので、また気になるものを取り上げていきたいと思います。




▼編集後記


前回の配信で旅のご感想を募集したところ、ちゃんと反応がありました(全然来ないだろうと思っていました)。


そのひとつが上にご紹介させていただいたもので、「シャカトウって何だ?」と調べたら今回のお話ができてしまいました。


ご投稿ありがとうございました。積極的に旅を楽しまれているようでいいですね。



私はシャカトウを食べたことがありませんが、社内で聞くと反応がありました。


台湾出身のSallyによると相当に甘いようで、冷蔵庫で冷やすとよいそうです。

私もいずれ食べてみたいと思います。


こんな風に時々皆さんと旅の情報を共有できるといいですね!


感想をお送りいただいた何名かの方によると、やはりちょっと気恥ずかしくて抵抗があったそうです。


無理をせず、もし気が向いた時があればご参加ください。



▼あなたの旅を”いつでも何でも”募集!


旅のご体験、ご感想用フォーム↓


https://ssl.alpha-prm.jp/etours.jp/gokansou.html


今まで発行した内容でも構いませんし、私が取り上げていない場所のことを書いていただいてもOKです。


話を読んでたまたまその気になった時に、書きたいことを書きたいように書いてみてください。


お名前を入力する欄はなく、メールアドレスもこちらでは見えないためお返事をすることもできません。それでよろしければ気軽にご参加ください。



最後までお読みいただき、ありがとうございます。

それでは、来週の旅のものがたりをお楽しみに!


「旅のものがたり」
発行者:株式会社いい旅
執筆:黒崎 康弘


★毎週金曜日発行
☆登録・変更・解除はいい旅のホームページから
http://www.etours.jp
※またはインターネットで いい旅 と検索してみて下さい。





先日スリランカから帰って、早速持ち帰ったスパイスでカレーをつくってみました。


子供がいるのであまり辛くはしなかったのですが、それがカミさん(辛いカレー好き)には物足りなかったようです。

私も辛いカレーは好きですが、食べると顔が汗だくになってしまうので人前では食べません。

でもカミさんは同じものを、涼しい顔して食べるんですね。


そこで、前から気になっていた駅前のインド料理店に行き、一番辛いカレーをくれと言ってテイクアウトしてみました。



すると10分ほど時間をくれと言ってものすごく辛いカレーをつくってくれました。

赤いオイルが浮いたそのカレーは、カミさんの顔が汗こそかかないものの赤くなって涙目になるほどで、私の顔はもちろん汗だくでしたが、「勝った」という達成感がありました。


会社でインド人リーダーに、店の名前はかわいいのにものすごく辛かったという話をすると、名前は何かと聞きます。


都内じゃないし、いくら何でも知らないと思うぞと言いつつ「ミルチ」という名を伝えると、それなら辛いわけだと言います。


聞けば、ミルチというのはヒンディー語で「トウガラシ」という意味なのだそうです。


そんな店で一番辛いのをくれ、などと言えば、プライドに関わりますからそりゃ大変なことになりますね。


次回は普通のを頼んでみようと思います。

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これは私のつくったカレー

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辛いカレーを食べる時は軽装で
(これはスリランカで撮った写真)







先日行って来た、スリランカからの話題です。


決して自慢できる行動ではないのですが、ご参考までにどうぞ。




スリランカ出張の2日目、朝食を食べて時間にゆとりがあったので、コロンボのヒルトンホテルの周りを散歩しました。



ライフルを持った陸軍兵士の詰め所(交番みたいなもの)がすぐ側にありますが、2009年に内戦が終結したため兵士の顔はリラックスしています。


しばらく歩いて気が済んだのでホテルに戻ろうとすると、途中で一人の男性が寄って来ました。


私を昨夜ヒルトンで見かけた、自分はヒルトンホテルの受付で働いている、日本に行ったことがあり日本が好きなので自分の国を紹介したい(でも全部英語)、といったことを一気にまくしたて、満月のお祈りの前なので面白いものが見られる、象もいるから案内すると言います。




約束があるからいい、と言っても、自分も30分後にはヒルトンに出勤しなければいけないからすぐ戻るし心配はない、お金をかけさせるつもりもないしほんの2分だからと言います。


明らかに信じてはいけない内容なのですが、ついどこまで本当でどこから嘘なのか興味が沸いてしまい、本当に少しだぞと念を押して歩き出しました。


するとスリーウィーラーがスッと近づいてきて、彼は当然のように乗り込もうとします。


これがタクシーなら絶対乗らないのですが、ドアがないのでその気になれば逃げられるし、前の夜に車で周囲を走っていたので遠くへ行かなければ戻れると踏んで乗り込みました。



彼が言ったことは概ね本当で、5分(2分ではない)ほど走ると寺に着き、子供達が集まって熱心にお祈りをしているし象もいました。


普段は入れないという(事実は不明)場所にも入って、写真を撮れ撮れと急かします。


寺の名前を聞くと「ブッダハウスだ」とのことでした(お寺には靴を脱いで入ります)。



帰りも同じスリーウィーラーが待っていて、乗ると宝石の話などを始めたので、興味がないと伝えて帰りを急がせました(この間約15分)。

最後はどうなるのかと思っていると、ヒルトンの手前で止まり、ドライバーが振り向いて4000ルピー(約2400円)だと言います。



高すぎると言うと、スリランカに来たばかりで知らないだろうけどこれが相場だから、自分と2000ルピー(約1200円)ずつ払おうと言います。

もちろんいくらかは払うつもりで乗った話ですが、あまりに見え透いている上に無茶なので突っぱねました。


相場は知っている。払わないとは言わないが500が最大だ。4000が正当だと言うならあなたが一旦払え。一緒にヒルトンに帰って、フロントのスタッフが正当な金額だと言えば残りの1500を払う。

そう言うと、少し考えて渋々500を受け取りました。


そして仏頂面で降りていいと言ったので私が降りると、スリーウィーラーは彼を乗せたまま走り去りました(おーいヒルトンへの出勤は?)。



後でガイドに聞いたところ、500なら相場程度なので良かったとのこと。


でも寺の名前はてんでデタラメで、本当はガンガラマという、まるっきり違う名前なのでした。

お寺の入場料が200ルピー(120円)、スリーウィーラーが500ルピー(420円)、以上が540円の小旅行の顛末です。



リッキーと名乗った彼は、きっと今日も旅行者に声をかけて、相棒と一緒に小遣い稼ぎをしているのでしょう。


後でガイドブックを見たらまるっきり同じ話があって笑ってしまいましたが、話に乗ってしまったことを反省もしています。


もっと危険な目に遭うことも考えられますので、私の話は悪い例と考えていただき、急な誘いはきっぱりお断りください(何と無責任な)。


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ガンガラマの仏像


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ポヤデー(満月)の前なので子供たちが集まって

お祈りをしている



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象は本当にいた


初めにヘンな男に会いましたが、ホテルの周りにはこうした人がたくさんいると考えた方が良さそうです。


でもスリランカ自体はとても気に入ってしまったので、またご紹介したいと思います。



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スリーウィーラー