旅のものがたり


【第146回】


のみものがたり編


「お高いお茶会」



ある人がお茶会に誘われました。



「高いお茶の会」と聞いて楽しみにしていたのですが、残念ながら都合で行けなくなってしまいました。


でも、また声をかけると言ってもらえたので楽しみに待っていました。



しばらくすると約束通り誘ってもらえました。



でも今度は、「低いお茶の会」だと言います。


いまいち意味がわからないし、高い方が良かったと思いつつも、声をかけてくれたことに感謝して出かけて行きました。



ところがいざ応接間に通されてみると、立派な茶器に高級なお茶が注がれ、何段にも連なったお皿にはおいしいデザートがのせられて、たいへん豪華なお茶会でした。



おもてなしに感激して、低い方でこれなら高い方はもっと素晴らしいのでしょうねと伝えると、誘ってくれた人は笑ってその意味を教えてくれました。



英国で生まれた午後のお茶会、アフタヌーンティー。



昼食の後に楽しまれるローティー(Low tea)は、応接間などの低いテーブルで楽しまれることからこう呼ばれ、もっと遅い時間に楽しまれるハイティー(High tea)は普通の食卓(高いテーブル)につくことからそう呼ばれます。



いずれも単なる飲食ではなく社交の場であり、茶器をほめたり、様々な話題を楽しむそうです。



高いお茶と低いお茶、どちらでも呼ばれたなら、ひとつ参加してみてはいかがでしょうか。




▼もうちょっと知りたい!という方はどうぞ↓


ローティーにはサンドイッチやスコーンなどの軽食、ケーキなどのデザートが出されます。


ハイティーは夕方に行われるため肉料理や魚料理などが供され、ミートティー(Meat tea)と呼ばれることもあるそうです。



▼オマケの話


アフタヌーン・ティーというと、お皿が縦に連なったティースタンドを思い浮かべますが、狭い場所や低いテーブルを補うために使われたのがお洒落の象徴になったもので、実際にはあまり使われないようです。


でもティースタンドがお目当てのお客様もいるため、例えば「ホテルのレストランでハイティー体験!」などとうたって、普通のテーブルで紅茶が出てくると、料理がビュッフェでふんだんにあっても怒られることがあります。


確かにティースタンドと一緒に写真を撮ろう、と思っていると落胆されるかもしれません。情報提供は大切ですね。



▼編集後記


「英語が本職のアメリカ人も勘違いをし、ハイティーと言うとやたらに気取った茶会を指す。」


という話なので、いい旅社内にいる3人の女性に事情を聞いてみました。



・サリー (イギリス留学 台湾生まれ)


「アフタヌーンティーはあったけど、モーニングティーの方が身近でした。ローティーとかハイティーという言い方はあまり聞かず、ティースタンドもあまり見ませんでしたが、台湾の感覚でもあるとお洒落で嬉しいかも。」



・リサ (アメリカ東海岸留学 日本人)


「知らない。コーラしか飲まなかった。」



・ユウキ (アメリカ西海岸留学 日本人)


「知らない。コーラしか飲まなかった。」



日本人も、茶道で行うようなお茶会はそうそうしませんし、皆学生でしたからね..。



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こちらではメールアドレスも見えないため、気軽にご参加ください。


(アフタヌーンティーに関する話題は大歓迎です)




▼ものがたりに学ぶ、今週の教訓


「月は、遠くで見るから美しい」



最後までお読みいただき、ありがとうございます。



それでは、来週の旅のものがたりをお楽しみに!



「旅のものがたり」
発行者:株式会社いい旅
執筆:黒崎 康弘



★毎週金曜日発行
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※またはインターネットで いい旅 と検索してみて下さい。


携帯電話などの電子機器は、どんどん小さく、薄くなっています。
30代以上の方は、ご自分が最初に持った携帯電話を見たら恐らく笑ってしまうでしょう(私は笑ってしまいます)。


でもそんな中で、電子機器のくせにあまり大きさが変わらずに来ているものもあります。


デスクトップパソコンの本体がそれで、邪魔なのでディスプレイの下に敷かれたり、ブックエンド代わりに使われたり、足元に置かれて時々蹴られているケースなどがあります。

ノートパソコンではいまいちパフォーマンスが落ちるというまことしやかな理由で、この問題は放置されてきました。


けれど今、この問題が解決されようとしています。


見よ、この大きさ(小ささ)を!

アジア旅行(専門)会社社長「黒崎康弘」のおもしろ旅行まめ知識-DVC00439.jpg


ノートパソコンと比べてこの大きさ、外付けハードディスク程度の大きさです。

小さいので、ディスプレイの後ろにセットできると言います。


これで同じパフォーマンスを出せるとしたら素晴らしい。

オフィスは格段にすっきりしたものになるでしょう。


そうかと思えばやたら大きくてびっくりする電子機器もあります。


これです。


アジア旅行(専門)会社社長「黒崎康弘」のおもしろ旅行まめ知識-DVC00438.jpg



業務用のプリンターなのですが、遠目に見て普通にカウンターだと思っていました。

値段もすごくて800万円もしますが、その性能は普通ではありません。

ちゃんと意味のある大きさなのです。

今日はリコーさんの展示会に呼ばれて行って来ましたが、最先端の小さきものとデカきものを見られて面白かったです。


旅のものがたり

【第145回】


のみものがたり編


「食後のブラック」




立派なレストランでウェイターが、お客に食後の飲み物をサービスしてまわっていました。




ワゴンにはいくつかの飲み物が乗っていて、そこから好きなものを選べるようです。



ウェイターがあるお客に聞きました。


「どれになさいますか?」


お客はワゴンの上を指差して「ブラックで」と言いました。



ウェイターがコーヒーを注ぐと、お客はおいしそうにブラックコーヒーを啜りました。




ウェイターが別のお客に聞きました。


「どれになさいますか?」


お客はワゴンの上を指差して「ブラックを」と言いました。




するとウェイターは、さらに聞きました。


「ミルクとお砂糖は?」


お客は答えました。


「両方ともたっぷり。」



お客は砂糖とミルクをたっぷり入れてもらい、おいしそうに啜りました。




イギリスで好まれ、その植民地であったインドやスリランカで盛んに栽培される、紅茶。



日本語ではその水色から紅いお茶と呼ばれますが、英語では醗酵した茶葉の色が黒いことから、ブラックティー(black tea)と呼ばれます。



上の問答は一見ちぐはぐに思えますが、ワゴンの上にはコーヒー、紅茶、中国茶や日本茶が置かれており、2番目のお客は紅茶(black tea)を選んだのでした。



紅茶を指定しただけなので、ミルクや砂糖について聞く必要があり、先のお客はコーヒーを指差して「ブラック」と伝えているので明快だったわけですね。



同じ物でも、どこに着目するかで呼び名がまるで異なるのは興味深いものです。



「ブラックティーに砂糖とミルク」、英語圏に行かれた際には試しにオーダーしてみてはいかがでしょうか(ミルクティーになるだけですが)。





▼もうちょっと知りたい!という方はどうぞ↓


ヨーロッパで最も紅茶を飲むのはイギリス人で、三度の食事の時以外にも、朝起きた時、午前と午後の休憩時に楽しむそうです。


ただ、最近では1人あたりの消費量はアイルランドの方が多いそうです。



▼オマケの話


紅茶の最大の生産地はインドで、次がスリランカだそうです。


中国も多いのですが、お茶と区別していないため正確な量が分からないといいます。



▼これであなたも物知りハカセ?


「紅茶かコーヒーを飲む際、カフェインが多いのはどちら?」

A.紅茶
B.コーヒー










答え B.コーヒー


一般にカフェインが多いとされるコーヒーの豆より、実は紅茶の茶葉の方がカフェインを多く含み、同じ重さの茶葉に含まれるカフェインとしては、コーヒーの3倍もあるそうです。


ただし使用する量が異なるため、飲み物として淹れた後はコーヒーの方が多くなるそうです(2倍とも言われます)。


さらに、紅茶のカフェインはタンニンと結びついて効果が薄れます。


寝る前に飲むと眠れなくなるのは、やはりコーヒーのようです。




▼編集後記


スリランカから、小さな紅茶の茶葉パックをいくつか買ってきました。


ティーバッグではなくポットで淹れるタイプで、思ったよりずっと美味しく、砂糖を入れなくても甘みがありました。


このところコーヒーばかり飲んでいましたが、紅茶もいいものですね。


ちなみにスリランカの人たちは砂糖たっぷり、ミルクたっぷりで飲み、ミルクは粉ミルクを使うそうです。




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今まで発行した内容でも構いませんし、取り上げていない場所のことを書いていただいてもOKです。


たまたまその気になった時に、書きたいことを書いてみてください。

(コーヒー、紅茶に関するエピソードは大歓迎です)



▼ものがたりに学ぶ、今週の教訓


「一見してちぐはぐでも、実は通じ合っていることがある。」




最後までお読みいただき、ありがとうございます。


それでは、来週の旅のものがたりをお楽しみに!


「旅のものがたり」
発行者:株式会社いい旅
執筆:黒崎 康弘


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