メールマガジンは続けていたものの、このブログの更新をずっと怠っていました。

でも、今回あるきっかけで反省しましたので、掲載していなかったものをどんどん
載せていきます。一気に50回分くらい上げますので行間が詰まったままですが、
その点はご容赦ください。          2011年10月21日 黒崎



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◆【旅のものがたり】
        株式会社いい旅ホームページ  http://www.etours.jp
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2011年4月15日号
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おはようございます。株式会社いい旅の黒崎です。

「旅のものがたり」は、素直な好奇心で、先入観なく世界や日本のことを
楽しもうと始めた企画です。雑学や話のネタとしてお楽しみください。

題材は基本的にいい旅のツアーから選んでいますが、時々日本の話や旅と
は関係ない話も登場します。

それでは早速、今回のものがたりをご紹介しましょう。

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【第80回】   

           「見えない作品」


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ある世界的に有名な観光地には、数多くの作品が展示されています。

2000年も昔に描かれたそれらの作品は、今もその姿を留め、人々に大
きな驚きを与えてくれるといいます。

訪れた人に、ガイドさんが説明しました。

「これはシャチです。サメだと言う人もいます。」

けれど、ただ地面があるだけで何も見えません。

そこで鉄骨で組まれたやぐらに上がると、ようやく見ることができました。

作品は想像以上に大きく、地面に描かれていたのです。


ガイドさんの説明は続きます。

「これはハチドリです。実に大きいでしょう。」

けれど、ただ地面があるだけで何も見えません。

そこで今度は高い丘に登って、ようやく見ることができました。

さらにガイドさんは続けます。

「この奥には、サルやペリカンもあります。ただしもっと大きいので、飛
行機に乗っていただく必要があります。」

そう言われては仕方がないので、セスナに乗って空を飛び、ようやく見る
ことができました。

飛行機のパイロットは親切な人で、「見えたか?ちゃんと見えたか?」と
気を遣い、同じ場所を何度も旋回しました。

おかげで作品はたくさん見られたものの、しまいには気持ち悪くなってしま
いました。

「登ったり飛んだり、実に驚いたよ。次は何に乗せる気だい?」

セスナから降りた人が、さすがにこれ以上はないだろうと思って聞くと、
ガイドさんは答えました。

「実はもっと大きいのがありまして、できればご案内したいのですが、残念
ながらこれ以上は私の力では無理です。」

もっとも大きい地上絵は、なんと宇宙からでないと形がわからないのだそう
です。


ペルーが誇る世界遺産、ナスカの地上絵。

50m前後から200m超まで、様々な動物の絵がある他、どこまでも続く
直線や図形などが広大な大地に描かれています。

地面に立って見えるものはほとんどなく、本格的に見るなら飛行機に乗る
必要がありますが、可能なら一度は訪れてみたい場所です。

ただ、パイロットが何度も旋回を続けても、善意からの行動ですので誤解
のありませんように..。


▼もうちょっと知りたい!↓

※地上絵が描かれているエリアでは、少し石と砂をどけると、異なる色の
層が出てきます。

地上絵はこれを利用して、紀元前2世紀から6世紀にかけて描かれ、ほとん
ど雨が降らず植物も育たないため、現在まで保存されているのだそうです。

※例を挙げると、37mのシャチ、46mのクモ、97mのハチドリなどの
他、138mのコンドル、187mのトカゲ、約300mのペリカンなどが
あります。

その他にも無数にあり、動植物が70以上、幾何学図形が700以上、直線
図形は1万以上もあるといいます。

もっとも大きなものは全長50kmの矢印で、上空900kmからでないと
見えないそうです。

ご参考までに、一般的には地上100kmくらいから宇宙と呼ぶことができ、
宇宙ステーションがあるのが400kmほどです。

地表から宇宙ステーションの倍以上の距離からでないと見えない地上絵の観
光は、ほとんど手配が不可能と言えますね。

(※この話の中で、登った場所と見えた地上絵との組み合わせは、架空のも
のです。)


▼オマケの話

軽飛行機の代名詞といえばセスナですが、これは人の名前で、会社の名前で
もあります。クライド・ヴァーノン・セスナが創立したアメリカの会社で、
セスナ・エアクラフト・カンパニーといいます。

スタントパイロットだったセスナは、次第に自分で飛行機を作るようになっ
て優れた軽飛行機を世に送り出し、評価も高く、今も同社の軽飛行機は世界
の空を飛んでいます。

現在同社は、プライペートジェット用の機材なども手がけているようです。


▼これであなたも物知り博士?

「人間が衛星軌道上に打ち上げたもののうち、最も地球から遠くにあるものは?」

A.宇宙ステーション
B.スパイ衛星
C.静止衛星



答え:静止衛星

静止衛星とは、止まっているという意味ではなく、地球の自転と同じ速さ
でまわるため、地球から見ていつも一定の場所にいるという意味で、地球
から約36000kmの距離に置かれるそうです。

ちなみにスパイ衛星は、通常は500~600kmのところにありますが、
必要に応じて150kmくらいまで降りてくるのだそうです。


▼編集後記

ペルーの旅の添乗に出ていた田中君が戻りました。

ナスカの地上絵も、お客様と一緒にセスナに乗って見たそうですが、かなり
旋回を続けるため、横向きのGがきつかったと言っていました。

ですがその分、地上絵はしっかり見られたようで、有名なハチドリの絵も写
真に撮ってきてくれました。

近々、ホームページの添乗日記でご紹介したいと思います。


▼ものがたりに学ぶ、今週の教訓

「大きいことはいいことだ。けれど物には限度というものもある。」


最後までお読みいただき、ありがとうございます。


★次回 旅のものがたり

「インカの目覚め」(仮)


それでは、次回の「旅のものがたり」をお楽しみに!


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「旅のものがたり」  

発行者:株式会社いい旅
執筆 :黒崎 康弘
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でも、今回あるきっかけで反省しましたので、掲載していなかったものをどんどん
載せていきます。一気に50回分くらい上げますので行間が詰まったままですが、
その点はご容赦ください。          2011年10月21日 黒崎




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2011年4月8日号
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題材は基本的にいい旅のツアーから選んでいますが、時々日本の話や旅と
は関係ない話も登場します。

それでは早速、今回のものがたりをご紹介しましょう。

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【第79回】   

           「増える薬」


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昔ある国で、不思議な薬がはやりました。

その薬を飲むと生命力が増し、不老長寿をもたらすと言われたため、欲しが
る人がどんどん増えました。

欲しがる人が増えると、薬が足りなくなり、材料を探して商売をする人が増
えました。

その薬の材料は、ある特別なものでした。

そのうち材料も少なくなって見つけにくくなったため、人々は危険な旅をし、
時には帰らないこともありました。

すると不思議なことに、薬の材料が増えました。

また取りに行く人が増えると、材料は減ります。でもその一方で、帰らない
人がいるとまた増えるのでした。

さらに不思議なことに、帰らなかった人の分だけ、薬は増えるのでした。


こうしたことを繰り返すうちに、薬は広い地域で飲まれるようになっていき、
その名前も広く知られるようになりました。


その薬の名前は、木乃伊(ミイラ)といいました。

人の手によってつくられたものもあれば、時には自然に出来たものもありま
すが、主に遺体が乾燥し、腐敗せずに保存されたものをそう呼びます。

現在の感覚では奇妙な感じを覚えますが、人体であるミイラを細かく砕いた
薬は、ヨーロッパからアジアまで知れ渡り、かつては広く飲まれていたのです。

死んでも朽ち果てず、姿を留める様子から、不老長寿を思い起こしたのか、
何かの思い違いが誤って伝わったのか、とにかく人々がこぞってミイラ薬を
飲んだ時代があったのです。

ミイラ取りはミイラを求めて、乾いた砂漠を渡り、暗く危険な墓に忍び込ん
だことでしょう。

そして時には命を落とし、そのままミイラになることもあったことから、「ミ
イラ取りがミイラになる」という諺が生まれたと言われます。

本当に薬に利用されたかどうかはわかりませんが、何とも皮肉な話ですね。


▼もうちょっと知りたい!↓

ミイラという名は、ミイラを作るときに防腐剤として使われた、「没薬(もつ
やく)」という木の樹脂を表すものです。

没薬は「ミルラ」とも呼ばれ、これが転じてミイラとなったようですが、名前
と効果が混ざって理解された経緯があるのでしょう。

現在、ミイラは砕いて飲むよりも学術的に保存されたり、研究に利用されるこ
とがほとんどでしょうけれど、こうした歴史もご存知だと良いかもしれませんね。


▼オマケの話

※ミイラ薬は粉末状なので、わざわざ危険を冒して取りに行くより偽物をつくる
方が楽だったことでしょう。また、遺体が自然にミイラ化することは稀なので、
どれほどのミイラ取りが実際にミイラになったのかは不明です。

※ミイラ薬は、中国から漢方薬として日本にも伝わり、江戸時代には大名の間
で人気だったと言います。ちょっと怖い話ですね。

※木乃伊という漢字は、英語のmummy(マミー)、またはオランダ語のmummie
モミー)の音に当てたものだと言われます。

それでも少し語感が異なるのは、中国語として読んだ場合の発音も影響を与え
ているためのようです。


▼これであなたも物知り博士?

「古代エジプトのミイラづくりでは、内臓類は体外に出され、壺に入れられま
した。ただ、不要なものとして捨てられたものもあります。それは?」

A.心臓
B.肺
C.脳



答え:脳

古代エジプトでは、脳はただ鼻水をつくる臓器と考えられており、人間の精神
は心臓に宿るとされていました。

そのため、逆に心臓は取り出されることなく、体内に残されました。
心臓を取り出してしまうと、せっかくミイラにしても来世で再生できないとい
うのがその理由です。

取り出された臓器は、カノプスの壺と呼ばれる壺に納められました。


▼編集後記

子供の頃に感じたことですが、現代の人には基本的人権があり、亡くなった後
もお墓を暴くなどもってのほかで、許されない行為です。

ところが古代の人は、研究という理由で発掘され、保存という名目で博物館に
収められます。この違いは何なのでしょう。人には変わりないのに、人権は古
代まで及ばないようです。

今では学術的な意義も分かりますが、それにしても砕いて飲んでしまうのはや
り過ぎですね。
きっと薬を飲んでいた人は、知ってはいてもあまり意識しなかったのでしょう。


▼ものがたりに学ぶ、今週の教訓

「かつての常識は、今日の非常識」


最後までお読みいただき、ありがとうございます。


★次回 旅のものがたり

「見えない作品」(仮)


それでは、次回の「旅のものがたり」をお楽しみに!


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旅のものがたり

【第78回】


「恐ろしい目」



山のふもとに住む人々は、ある「目」を気にして暮らしていました。

「目」はいつも人々を見ていて、悪い行いや自分勝手な振る舞いをしていると、恐ろしい目に合わせられると信じていました。

もとは「目」も人間だったのですが、ひどい亡くなり方をしたせいで現世に執着し、霊になったとされています。

そのため、良い行いをする人には守護神となって力を貸してくれますが、ひとたび怒らせると、悪霊さながらの強力な怨念を向けられてしまうのです。

「目」は、神様であると同時に、恐ろしい存在でもありました。


人々は、山の頂上に彼らの家を建て、お参りする時は敬意を見せるため、靴を脱いで長い階段を登りました。

野生の猿が群れる中を上がって行くと、山の頂上には多くの寺院があり、たくさんの像がまつられています。

「目」は、初めは36人でしたが、ある事情で途中から37人に増えたのでした。


ミャンマーに住む人々が古くから信じ、恐れる精霊、「ナッツ」。

ポッパ山という場所にある、「タウン・カラッ」という不思議な形をした山には、今も裸足で階段を登る人々が絶えません。

神聖な場所なので靴を脱ぐ必要がありますが、観光客も登ることができます。

無事頂上に上がってナッツ神に会えたら、次は聖なる山から下界を見下ろしてみてはいかがでしょうか。

ただ、時々階段には猿の落とし物があるようで、気づかずに裸足で踏むと、とても嫌な目に合いますのでお気をつけ下さい。


▼もうちょっと知りたい!という方はどうぞ↓

※ポッパ山(1518m)は、ナッツ神信仰の総本山で、すぐ近くにあるタウン・カラッ(737m)という山にナッツ神がまつられています。

※ナッツ神は、非業の死を遂げた人々が精霊になると考えられたもので、焼き殺された人、自殺した人、お城の人柱にされた人など、それぞれに名前とエピソードがあります。

怨念による強力な力を持ち、不埒な行いをしている人を見つけると災いをもたらしますが、良い行いをしている人には幸運を与えるそうです。

唯一、「インドラ ナッツ」という神だけはもとからの神様で、他の精霊を束ねる存在だそうです。

これには事情があり、ナッツ神を信仰していた人々に仏教を広めようとした王様が、仏教とナッツ神信仰の融合を図ったものだと言われます。

そのため、もとは36人だったのが37人に増え、現在は仏教と入り混じっています。


▼オマケの話

※タウン・カラッは四角い形をした奇妙な山で、諸説ありますが、現在は死火山となったポッパ山が噴火した際に、山の上部が吹き飛ばされて地面に刺さったものだと言われています。

※ナッツ神に限らず、ミャンマーの像には、見た目が少々ユニークなものが多いようですが、感覚の違いから来るものでしょう。多様な姿をお楽しみ下さい。


▼これであなたも物知り博士?

「次の物語で、ナッツ神が登場するものがあります。それは?」

1.船上のピアニスト
2.戦場にかける橋
3.ビルマの竪琴




答え: ビルマの竪琴

「ビルマの竪琴」で、水島上等兵はジャングルの中を単身で進んでいました。

既に降伏していた彼の部隊の他に、絶望的な抵抗を続ける部隊があり、彼はその説得に向かっていたのです。

けれど、必死の説得も実らず戦いが始まり、彼自身も巻き込まれて、負傷して現地人に助けられます。

ところが、親切に食事を与えて面倒を見てくれたその部族は人食い人種で、彼を太らせ、神に捧げてから食べるつもりでした。

水島上等兵は、ナッツ神への捧げものとして火あぶりにされそうになります。

その時強い風が吹き、ナッツ神がまつられていた木が激しく揺れました。

水島上等兵がとっさの思いつきで得意の竪琴を奏でると、自然に風が治まったのを見た現地人は彼を神通力を持つ者だと思い、立派な僧の服装を与えて開放してくれました。

その後彼は、自分が説得出来なかった日本兵の累々たる死骸を目にし、彼らの供養のため、本当の僧になってビルマ(現在のミャンマー)に留まることを決意するのでした。

「水島、一緒に日本へ帰ろう!」と呼びかける仲間に、水島上等兵は1通の手紙を届け、この事情と心境を明かしました。

しかし、彼と一緒にいたオウムは、「アア、ヤッパリワタシハ カエルワケニハイカナイ!」という、彼が何度も繰り返した苦悩の言葉を覚えていました。


▼編集後記

日本人の感覚からすると、ミャンマーの仏像はユニークなものが多く、色使いが派手なロウ人形といった印象を受けるそうです。

ナッツ神のことを調べたのは今回が初めてですが、ビルマの竪琴に登場していたとは知りませんでした。

話自体、よく覚えてはいませんでしたけどね。


▼ものがたりに学ぶ、今週の教訓

「所が変わっても、芸は身を助ける。」


最後までお読みいただき、ありがとうございます。


★次回 旅のものがたり

「増える薬」(仮)


それでは、次回の「旅のものがたり」をお楽しみに!

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執筆:黒崎 康弘

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