HEI MATAU(ボーンフック) | 珈琲と虹と鯨の棲む場所

珈琲と虹と鯨の棲む場所

東京都三宅島をフィールドに直感を綴る


三宅島の海底で波の洗礼を受けた骨はだいぶ奥まで石が入り込んでいたり、
脂が抜けて巣になっていたりする。だからこそエネルギーを十分に溜めているし、
信じがたい話かもしれないが、集中して彫っていると魂が持っていかれてしまう。

三宅島の荒波に巻かれた鯨骨で彫る作品は、
紐を編んでから巻くところまで、「これをする者に幸あれ」と念じて完成させている。
これは師匠であるハンセンさんの教え。

コロナ禍の時間で、これまでお世話になった方や遠い過去の友人たち、
思い浮かぶ人たちにいろいろな形で連絡をとっている。
作品を作る時、デザインする時に相手のイメージがあると描きやすい。
架空の人物を思い浮かべて、イメージを膨らませるのはなかなか難しい。

まずはノートにデザインを描き、表には出さないテーマやネーミングを考えて、
それから彫る大きさや形にあった鯨骨を選びカットする。
後は一心不乱に彫り続ける。そしてやり過ぎず、どこでやめるかが一番大事
最後にハワイアンラッシングという巻き方で紐を撒いて、
カットした紐の端をライターで処理をするとこまで、
一連の作業は考えることなく自動的な動きでフィニッシュ

完成したら、一度自分の剣状突起にあてて、鏡で確認して、
そしてスマホで写真を撮ってインスタグラムやピンタレストに記録を残して終了
ま、それだけなんですけどね。