花音 ~サクラサク~ あとがき | ethlinの煩悩毛だらけ

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煩悩さらけ出し日記

去年の11月に書き始めて、12月に少し書き直して、年が明けて1月に修正したりして…3月の中旬頃にでもUPしようと思っていたら、いきなりの大震災発生です。


すっかりUPするタイミングを逃してしまい、そんな気分でもなくダラダラ過ごしているうちに桜の季節になりました。


せっかく桜が満開を迎えたんだからここらでUPしようと…ずいぶん時間が経ちましたがやっとお披露目です。


④での鉄扇云々のあたりですが…うん、あのスチルのイメージですがね…私まだ黎明録プレイしてません!


だから黎明録の中のあのシーンと言うよりも、ああいった場面は多々あっただろいうと考えの元に書きました。







土方さんとethlinの出会いは、以前書いた『桜恋文 ~傍にいる遅咲きの桜へ~』で少し書きました。


桜並木で偶然出会い、そしてまた偶然桜並木で再会しました。


再会にあたってはethlinが姉さまに頼まれた用事が絡んでいます。


姉さまは不本意ながら、二人の橋渡しをしてしまった事になりますね。


しかしこの直後の事はほとんど考えてなくて(笑)。


一応なおねぇの方でUPされた嫁妄想出張版『Lost in admiration of you』を引き継いで書きました。





では最後は、回想を終えた土方さんにしめてもらいます。


あっ!それからこれは私信です。


沙雪さん、沙雪さんからいただいたSSの冒頭を読み始めた時、私は「なんで!?なんでわかったの?」って思いました。


沖田さんにいじめられたり意地悪された時の(幕末の)ethlinの反応は二つあります。


一つは泣く。


もう一つはと言うと…下をご覧下さい左クリック↓↓











「おい、ethlin茶を頼む。」


と声をかけたが返事がない。


「おい、聞こえねぇのか?」


振り向くと、そこにはいつもの小さな姿は見えなかった。


(今日は早めに下がらせたんだったな…仕方がねぇ、たまには自分で入れに行くか)


とりあえずキリのいいところまで筆を進めようと黙って机に向かっていると、なにやら騒がしい声が響いてきた。


(なんだ?またあの三馬鹿が騒ぎ立ててんのか?騒ぐなら外でやれ。ついでに巡察も行ってこい…って前にも思った事があるな。)


騒ぎを無視してとりあえず仕事に集中していると、どたどたと慌てた足音が部屋に近づいてきた。


(まさかな…)


「ひっ…土方さん!大変です!!」


「なんだ?総司の奴が熱でも出したのか?また飯もろくに食わねぇのに酒を飲んでるのか?」


部屋に乗り込んできたのは、以外だったが沙雪だった。


「とにかく来てください。私じゃあ止められなくて。」


「生憎と総司がやらかしたくだらねぇ事で腰を上げるほど、俺は暇じゃねぇ。」


顔も上げずに冷たく言い放ったが、沙雪は心底困ったようにため息をついた。


「確かに総司さんが絡んでる事ですけど…あのethlinちゃんが…。」


「ethlinがどうした?」


顔を上げ筆を置くと、沙雪の困り顔が目に飛び込んだ。


「また総司の奴が悪戯して泣かせたのか?くっそ…あいつにいちいちかまうなって言ってるのに…総司の奴…。」


「あの…ちょっとだけ違うんですけど…。」


「何が違う?総司があいつにする事と言ったら、悪戯と意地悪しかねぇだろうが!」


イライラしながら立ち上がり部屋を出る。


その後ろを沙雪が慌てて追いかけてきた。


「そうなんです。そうなんですけどethlinちゃんは泣いてるんじゃなくて…。」


ethlinの部屋の近くまで来た俺の目に入ったのは…


「むきー怒りくやしい~!ちょっと体が大きいからって~!」


「あはははは…無駄無駄。いくら掴みかかったって無駄だよ。さっさと諦めたら?」


総司に掴みかかっているものの軽くあしらわれるethlinと、まるで子供を相手に遊びながら笑っている総司の姿だった。


「ethlinちゃんとうとう我慢出来なくなったみたいで…いきなり総司さんに掴みかかって…止めたんですけど二人とも全然聞いてくれなくて…。」


その側には騒ぎを聞きつけた隊士達が二人を止めもせず、面白そうに見物している。


「あのチビ、副長の小姓だよな?」


「あん?俺は副長の子供だって聞いたぜ。しかしいつかはやると思ったけどよ…これじゃまるで小猿とボス猿とケンカだな。」


(サル山…サル山かよ…ここはよ…怒り


眉間に皺が増えるのとこめかみが引き攣るのを感じながら、俺は隊士共に向かって大声を張り上げる。


「てめぇら!くだらねぇ騒ぎを眺めてんじゃねぇよ!!さっさと持ち場へ戻れ!!」


「うわっ!親猿が来た!!」


「誰が親猿だ!!」


蜘蛛の子を散らすように立ち去る隊士達の背中を睨みつけ、憮然とした顔で二人に近づく。


ethlinの着物の襟を掴み、無理やり総司から引き剥がした。


「てめぇ…総司にケンカ売る暇があるなら、茶の一杯でも入れて来い!」


「ごっごめんなさい!」


(ったく…色気の欠片もねぇときたもんだ。これじゃあ花が咲くのはまだまだ後だな…)


吐く息は白く立ち上り、暖かな春の到来はまだ遠い…そんな夜。


しかし、温かな春は…もうそこまで来ているのかもしれない。