ブログネタ:風邪の時、看病してほしいのは家族?恋人?
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そりゃ家族でしょ!!
だってさ…いくら好きな人とはいえ、他人に弱っているところを見られるのは嫌だ。
好きな人じゃなくても、他人に弱った姿見られるのは楽しいことじゃない。
そういえば小学校の頃父が胃がんで入院してて、一時期夜はなおねぇと二人で留守番をしていました。
姉は中学生。
留守番中私がお腹が痛くなってしまって…その時薬として出されたのが『梅酒』。
他の家庭は知りませんが、うちはあの頃腹痛には『梅酒』だった。
それに中学生の姉が小学生の私に、薬をどのくらい飲ませていいかの判断は難しかっただろし、母も「なにかあったら梅酒を飲ませろ」と言っていたのかもしれない。
しかし当時の私には『梅酒』は不味くてまさに苦行(爆)
鬼のように梅酒を差し出すなおねぇに逆らえず、半泣きで飲み干しました。
効果はと言うと…確かに効いていた気がする。
話戻ってその家族が旦那さまだったら?
もし自分の旦那さまが弱っていたら…そりゃ親身になって看病すると思う。
相手が遠慮したら『家族なんだから』って言うな。
そう考えれば、自分がどう思うかはとりあえず置いといて、相手も看病したいと思うのかな~というのが今のところの考え。
だって『家族』って認めてくれてるところが、一番嬉しい
。
。まぁ…この世から抹消したいくらい嫌いな相手と一緒にいるなんて事は、私には絶対にありえないから、大方この考えで大丈夫だろう
。
。はい、ここから嫁妄想スタート。
嫁妄想は薄桜鬼の完全二次小説で、字のごとく好きな人の嫁になった完全自己満足妄想小説です。
苦手な人や読みたくない人は脱出してください
。
。嫁妄想SS 《江戸~幕末編》 索引
← 冒頭に簡単な説明があります。
ブロ友の沙雪さんが沖田さんの嫁として、今回お名前のみ出演していただいております。
















夜には身に染みそうなくらいな秋の風が吹くある日、日頃の疲れが溜まっていたのだろう、ethlinが風邪をひいて寝込んでしまった。
世話くらいしてやりてぇが、小姓でもあるethlinがいない今、人の世話までやけるような余裕など俺にはない。
沙雪に面倒を見させようかと思ったが、ここの所…総司の具合が思わしくない。
さすがに弱った人間の世話を二人分押し付けるわけにもいかねぇ。
困り果てた俺を見て、斉藤と山崎が交替で様子を見ると申し出でくれた。
正直言ってありがてぇ話だ。
あいつらなら信用して任せられる。
ところが、当の本人が弱った姿を他人に見られたくないと、様子を見に行くたびに布団に潜り込んで出てこないらしい。
ぐっすりと眠っている時に山崎が様子を見にいったところ、熱が高くなかなか下がらないらしい。
食欲もなく、粥を残す事も多い。
そのくせ「甘いモノが食べたい」なんて贅沢を言っている。
ったく…病人がろくに飯も食わねぇで、おやつ食ってどうするんだ。
「土方さんよ…ちょっといいか?」
「佐之助か?入れ」
背中越しに佐之助が入室する気配を感じた。
俺は振り向きもせず、机に目線を落としたまま筆を走らせる。
「土方さん。悪かったな…非番でもねぇのに野暮用で外出させてもらってよ…」
「気にするな。俺だって人の子だ、まるっきり鬼ってわけじゃねぇ…。変わりはなかったか…女房殿は?」
「あぁ…風邪の引き際だった。松本先生の薬を飲ませたし、後は問題ない。ちょっと寂しがって…気が弱くなっていただけだ」
俺は筆を置き、静かに佐之助へと向き直る。
「悪いな…総司の一番隊は今斎藤に任せているが、その斎藤に病人の世話まださせてるからな…皆に思うような休みを取らせてやれねぇ…。見舞いの品もたいして用意してやれなかった」
静かに頭をたれると、佐之助は慌てて俺にかけよった。
「おいおい…土方さんこそ不眠不休で働いてんだからよ…お互い様だろ。あの子…早く治るといいな。優秀な小姓いないと仕事にならねぇだろ?」
「優秀?おたおたしてるだけで、人一倍仕事してる風に見えるだけだろ?」
とは言うものの、あいつがいないだけでこうも仕事が進まないとなると、それなりに上手く雑務をこなしていたのだろう。
ありがたみってもんは、いなくなるとしみじみ思い知らされるもんだな。
「それでよ、病人が甘いもん食いたいって話をしたら、病人でも食えそうな甘いもんの作り方を教えてもらったぜ」
そう言って一枚の紙切れを差し出した。
「片栗粉と砂糖を鍋で練るだけらしい。妹によく食わせてやったって…懐かしそうに言ってたな。その妹は男追っかけて家を飛び出して…今どうしてるかわからねぇんだと。まるで誰かさんみたいだな。自分で勝手に家と縁を切って、土方さんの背中追っかけてきたあの子みたいによ」
つい苦笑がもれる。
ethlinは新選組副長である俺とともに生きるために家を捨ててしまった。
それがよかったのか悪かったのかは…あいつだけが知っている。
「どこにでも鉄砲球みたいな女がいるもんだな」
俺は苦笑いを浮かべながら、懐に紙切れをしまった。
その日の夜、俺は勝手場に一人立ち、佐之助から渡された紙切れを眺めながら、鍋の中のドロリとしたものと格闘していた。
「食ったことのねえもの作るのは難儀だな…程度がまったくわからねぇ…」
ふと人の気配を感じ振り向くと、盆を持った山崎が立っていた。
「副長がおっしゃった通り『粥を全部食べれば甘いものが食べられる』と伝えたところ、残さず食したようです」
「ったく…病人のクセに贅沢な奴だな。で?様子はどうだ。相変わらず布団に隠れてんのか?」
「起きている様子でした。俺が様子を伺いに行ったところ、盆が廊下に出されていたので、外から声をかけただけですが…」
俺は鍋のものを椀に移し、山崎に黙って差し出した。
山崎は一瞬怪訝な顔をしたが、椀の中のものをじっと見つめ、やがて「あぁ…」と声を漏らした。
「懐かしいですね。病気をした時によく母に食べさせてもらいました」
黙って口にしているところを見ると、これで間違いないって事だろう。
「きっと喜びますよ。『お粥より味のあるものが食べたい』と叫んでいましたから」
(こんなドロドロしたもん…本当に喜ぶのか…半信半疑だぜ…)
残りを椀に移しさじと一緒に盆に乗せ、俺はethlinの部屋へと向かった。
部屋の前に着くと、中から乾いた咳の音が聞こえる。
「入るぞ」
声をかけ入ると、ぎょっとした顔のethlinと目があった。
「歳三さん、何してるんですか?」
「見ての通りだ。所望の甘いものを持ってきた」
盆を横に置くと、ぱぁ~と顔が明るくなった。
「わぁ~葛湯だ~」
「んな贅沢なもん出てくるわけねぇだろうが!」
「わかってます。片栗粉で作ったんですよね。懐かしいな~姉さまによく作ってもらいました。口にするのは久しぶり~」
どうやら姉という者は、どこの家でも下の者に世話をやくのが好きらしい。
ずいぶん前に会ったっきりの少し気の強い姉を思い出し、笑いが漏れた。
「お忙しいのにありがとうございます。食べたら廊下にお盆を出しておきますから、歳三さんはお仕事に戻ってください」
椀を手に取ろうとするethlinから盆ごと遠ざけ、俺は布団の横に黙って座った。
「ほら…口開けろ」
「は?」
怪訝な顔で聞き返すethlinにイライラしながら、もう一度同じ事を言った。
「聞こえなかったのか?口開けろって言ったんだ」
椀の中のものをひとさじすくい口元に差し出すと、慌ててさじを奪おうとする。
「なに言ってるんですか!?自分で食べられます」
「病人のクセにごちゃごちゃ言うんじゃねぇ!!」
「病人の部屋にいたら、風邪が移るじゃないですか!!」
「俺はお前と違う。俺は風邪なんかひかねぇ」
「嘘つき!春に風邪ひいてたくせに!…ケフ…ケフ…」
ケムケムと咳き込むethlinの背中をそっとさすってやる。
「自分の時は…私を部屋から追い出して…部屋にも近寄らせなかったくせに…ずるい」
追いかえす気力も体力も無くなったのか、赤い顔をしながら大人しく口を開けた。
「お前に風邪を移すわけいかねぇだろうが」
「そんなの…」
何か言いかけて言葉を飲み込み、少し考えてからボソボソと言葉を口にした。
「そんなの…家族だから…看病するのは当たり前だし…風邪が移ったってしょうがないじゃないですか…」
俺は雛鳥に餌を与える親鳥のように、椀の中のものをすくっては口に運んでやる。
「俺も一緒だ。家族だから看病してやりてぇし、面倒見るのは当たり前だ。まぁ…つきっきりってわけにはいかねぇがな。それにお前の風邪くらい…俺に移ってもしょうがねぇ」
『家族』という言葉が妙にくすぐったく感じた。
「まさかこの俺が『家族』なんて言葉を口にするなんてな…」
ふっと苦笑をもらすと、ethlinが俺の顔を覗き込むようにして笑った。
「私は歳三さんと家族になれて幸せですよ」
急に気恥ずかしくなり、俺は椀とさじを掴んだまま立ち上がった。
「風邪が治ったら…また兼小姓にしてやる。お前がいねぇと…仕事がはかどらねぇんだよ!くっそ…さっさと風邪治しやがれ!!」
「あ!?あぁ~まだくず湯たくさん残ってるのに~」
「うるせぇ!そんなに食いたけりゃあ明日また作ってやる!病人はさっさと寝ろ!!」
ethlinの叫び声を背に、赤くなった顔を隠しながら俺は足早に部屋を後にした。