コトラーのマーケティング3.0
もう発刊されてから7年経ちますが、改めて読んでみても示唆の富んだ内容ですのでご紹介します。マーケティング3.0とは、製品マーケティング(1.0)、顧客満足マーケティング(2.0)に続くトレンドで、消費者やステークホルダーと価値を共有し、ストーリーや、ミッションに共感する消費者を引き付けることでマーケティングにつなげていくもので、現在はSNSを使った多数のビジネスが生まれています。象徴的なのがWikipediaで、情報データ庫を世界中の人が協同で作り上げるというイベントに積極的に参加する人が大勢いる、ということを証明したケースです。 ビジョンの共有によって、ブランドは企業を表すものではなく、消費者が共有するものへと変化し、あたかも自分のアイデンティティと重なるような消費行動が見られます。これによってライフスタイルは変化し、消費者にとって自己の一部分となる結果、企業がブランドを傷つけるような行動に出ることは消費者は許さない、といったケースも見られます。 このブランドやストーリーの共有をどのように引き出すかが今後のマーケティングのポイントになりそうですが、ある種、商品に完全性を持たせるのではなく、共感によって完成させる一種の”スキ”のようなものを作っておくことが必要なのでしょう。よく、新商品や新サービスの紹介の時に、ある顧客の日常生活を切り取って商品やサービスを入れ込み、便利さを伝えようとするものがありますが、これは押しつけがましく、共感を呼ぶものとはいえません。もっとライフスタイルを広くとらえて、商品やサービスを使うことはどのようなブランドを自己の中に生み出すのか、あるいは補完するのか、という観点から商品マーケティングを考えるべきだと思います。 viaMichiro Tokuda Your own website, Ameba Ownd