車の雪埋まりから出してもらって、2台出すのを手伝った。 | イテルギター教室~人生DIY~

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今日の札幌は大雪だった。朝から晩まで降りっぱなし。

しかも重い湿雪。

放置すると凍って除雪困難になるので

マメに除雪する必要がある。

 

自宅は大家さんが機械でやってくれるので心配なし。

むしろその時は僕の車がないほうが除雪しやすいので

最近はなるべく居ないようにしている。

 

職場は3台分の駐車スペース除雪が必要。

出勤して早速除雪した。

 

社長が雪を集めて、僕がダンプで運ぶ。

10回くらい運んだ時点で手袋がぐっしょり。

社長から手袋を借りて再開。

1回目除雪終了。

 

 

 

退勤して月寒中央公園に寄ったら、

アリジゴクのような下り坂でスタックした。

50mほど先には1台駐車してある。

あとでわかったのだが、同じ道で先にスタックしたプリウスだ。

エンストを繰り返す僕のプロボックスの横を、タクシーが通った。

あれ?大丈夫?

と思った矢先、10mほど先で止まった。

 

プロボックスとタクシーとプリウスと。

団子3兄弟のごとく仲良く3台ならんでスタックした。

プロボックスが一番坂の上なので

先ず出ないと他の2台が出られない。

タクシーが通った1台分のスキマはあるのだけど、

湿雪で滑ってプロボックスにあたる可能性がある。

 

タクシーの運転手さんが僕のそばにやってきて、

スタックしたと告げた。

プリウスの運転手さんも来た。JAFFに連絡したが方々出払っていてこちらに来る目途が立たないそう。

 

まずは僕のプロボックスを出してくれるとの申し出、ありがたく頂戴した。

スノーヘルパーは無いか聞かれた。

無いと答えた。

タクシーの運転手さんが滑り止めの砂をプロボックスの前輪周りに撒いてくれた。

 

僕とプリウスの運転手さんはタイヤ周りをスコップで掘った。

車の下に詰まっている雪も堀った。

 

2人がプロボックスを押してくれて、

前後に何度か発進を試みるうち

動いた。

 

10mくらいバックで登って

脇道があったのでそこに入って

切り返した。

坂の上に車頭が向いた。

発進した。

と思ったら、また止まった。

 

湿雪と坂の合わせ技で、タイヤが空転している。

 

「一気に登らなきゃだめだね」

 

タイヤ周りを確認し、滑りそうな地点を避ける想定をした。

もう一度押してもらって、一気に坂の上まで走った。

 

動いた直後、押してくれた二人に僕は言った。

 

「安全なところにとめたら戻ってきます!」

 

プリウスの運転手さん「いいよ、いいって」

 

坂は登ったものの、

下りもグリップが甘い。

路駐してまたスタックしたら元も子もない。

数百m走って、コンビニの駐車場に止めた。

 

鉄スコップをつかんで、車を降り、元来た道を引き返した。

湿雪にさらされた全身、特に手袋が水分を吸って重い。

歩行者とすれ違うとき、スコップという凶器を持っていることに若干氣が引けた。

濡れた手袋でスコップを持つと冷たいので

なるべく腕に抱え、かつ歩行者に危害は加えませんよという体で、走った。

 

戻ったらもうタクシーとプリウスが居なかったら寂しいという想いと、

そのほうがいいよなという想いが交錯した。

 

10分弱で現場に戻った。

2台ともまだ居た。

 

もう1台、エスティマがタクシーの上に居た。

牽引したが動かない様子。

 

エスティマに乗ってるカップル?

のほかにもう2人救援に来ていた。

 

さっきは男性がエスティマのアクセルを踏んだらしい。

今度は女性が牽引して、力のある男性がタクシーを押そうと話していた。

 

僕もタクシーを一緒に押した。

牽引するエスティマ、脱出しようとするタクシー、下から押す3人、

タクシーの横で窓に手をかけ脱出を助けつつタイヤ周りの状況を伝えハンドリングのアドバイスをする男性。

 

力を合わせたら、少し動いて、また止まった。

それを何度か繰り返した。

 

「タクシーのエンジン動かさないで、ニュートラルにしたらどうか」

 

力を合わせたら、少し動いて、また止まった。

 

どうも、牽引ワイヤーがピンと張って切れそうなのでエスティマが加減していたらしい。

切れると弾けて車や周りの人を損傷する恐れがある。

 

エスティマのオーナーの男性が

「切れてもいいから思いっきり引っ張ろう」

と提案した。

 

僕は、タクシーを思いっきり押せば、牽引ワイヤーは切れないと思った。

 

エスティマが牽引し、タクシーがバックに発進し、タクシーの横と下から僕含め4人の大人が押した。

動いた。僕は内心ガッツポーズをした。

さっきと違って、止まらずに数m。

 

牽引ワイヤーがたわんで、タクシーとエスティマの距離が詰まったので、いったん止まった。

 

押して動いて 止まってを繰り返して、坂の上のほうまで行ったら、ワイヤーを外した。

タクシーの運転手さんは礼を言って去った。

 

イテ「もう1台いきますか」

 

プリウスの運転手さんは、いいのかい、という顔をした。

 

僕はやる氣まんまんだった。

全身濡れていたけど、寒いとか風邪ひくとかいう氣は全くしなかった。

 

坂を下りた一同、

値踏みするようにプリウスを見回した。

 

イテ「タクシーより重そうですね…」

エスティマオーナー「牽引ワイヤーは2t半超えると切れる」

 

ワイヤーをかけ、さっきと同じフォーメーションで始動した。

 

僕はなんとなく、水平に押すよりは車体の下に手をかけ

もち上げるように押すほうが力が入るのでそうした。

 

1度、2度、挑戦した。

僕は、手ごたえがあった。

が、動きそうで動かない。

 

エスティマオーナーさんはワイヤーの様子をみて、アクセルの踏み具合を調整していた。

横からアドバイスする人が路面状況とハンドルのアドバイスを伝えた。

 

そうした試行を繰り返して、ようやくプリウスも脱出できた。

この場面を観たかった、と僕は思った。

去年は助けてもらう一方だったので、一度は助ける側にまわってみたい、と。

 

エスティマオーナーの方、手伝ってくれた方に挨拶したらなぜか、

ありがとうございますと礼を言われた。

僕が一番最初に助けてもらったことを伝えた。

 

スコップをかついでコンビニまで戻ったら18時を過ぎていた。

あんなにたいへんな思いをしたのに、まだポケ活したい氣分だった。

それを振り切って、帰宅した。

まだまだ元気。