昨日はウチで3本、劇場で1本の計4本の映画を観て、心身ともにヘロヘロ...でも心地いいヘロヘロ。

 

 

 

というわけで、昨日レイトショーで観てきました、「ダークナイト・トリロジー」の最後、クリストファー・ノーラン版「バットマン」最終章。

 

 


少し下調べはしてどこで観るか悩んだけど、やはり無難に近所ということでとしまえんのIMAXで観ることにした。

 

 

前回“MIGP”を観に行った際、席が前寄り過ぎたことも含めて、IMAXとしての偽モノっぷりにかなりガッカリした記憶があったので、今回はその時よりも2列ほど後ろの席をチョイス。

 


お家で映画&テレビドラマ。-バカ邦題、追放。小さな抵抗。

 

それでも実際には前から6列目なので、かなり前寄りであることは確か...それでもやはりIMAXということでね、できるだけ視野いっぱいに拡がる大画面を求めたわけです。

 

 

“MIGP”を観た時、肝心のIMAXシークエンスで上下に拡がらなくて、とてもがっかりしていたので、そういう意味では不安半分、期待半分で「最終章」に臨んだわけだが...

 

 

 

 

おお、一応、上下に拡がったのが分かった。

 

 

 

 

ただ、その度合いはかなり微妙なもので、実際は35mmのシークエンスがシネスコサイズよりも若干小さく、“MIGP”の時もそう感じたのだが、何だか70mmのアスペクト・レシオのような感じ、つまり1:2.35あるとはどうしても思えず、見た感じ、1:2.1から、せいぜい1:2.2程度にしか横の拡がりがなかったような気がした。

 

 

で、肝心のIMAXシークエンスになるとスクリーンいっぱいに拡がったことは拡がったのだが、恐らくデジタル・プロジェクターのアスペクトレシオは、ハイビジョンサイズ(1:1.78)と思われ、何だか35mmシークエンスの時は上下に微妙に黒味の見えるレターボックスだし、そのふたつの画面の「差」が小さいために、実際にはそれほど恩恵は感じられなかったかな。

 

 

 

それでも一般のスクリーンと比べれば圧倒的な大画面なわけで、そういう意味では充分映画そのものを堪能できた。

 

 

あれ? ひょっとして“MIGP”も実はちゃんと上下に拡がっていたのか...前寄り過ぎてわかんなかったのかも知れない...うぅぅ。




 

音は前回と同じ印象で、繊細な感じは全くなくて、大音量になるとバリバリと割れてしまう。


 

それでも、ウィンブル・シートなんか作動させなくても、座席はガンガン揺れていたので、そういう意味ではまさに大迫力を堪能できたように思う。


 

ていうかね、まだIMAXに換装される前に同じスクリーンで“EPISODE III”を観た時に、ウィンブル・シートを作動させてみたんだけどね、何だか子供だましで失笑したのでね...今回は当然のごとく黙殺しました。



 

何だろうね、前回ガッカリしたのがウソのように、2列下がっただけで、ユナイテッド・シネマとしまえん、かなり満足。



 

さて、内容だが...うんうん、おなかいっぱい、大満足。



 

2時間45分の長さを全く感じさせない、良くも悪くもてんこ盛りの「最終章」。



 

ただ、その「最終章」という冠ありきというか、終わらせるという「枷」にいささかとらわれている感じがあって、その終わらせ方という意味では意外にソフト・ランディングだったのかなと思わなくもない。



 

でもね、全体的にはその「枷」に真正面から取り組み、逃げることなくストレートにブルース・ウェインのアイデンティティ、さらには最後の戦いをある意味「悪」と「悪」との対決としてしっかりと描いているなという印象。



 

そのブルース・ウェインの苦悩をじっくりと見せつつ、新たな敵・ベインの犯罪で畳み掛けるわけだが、ようやくバットマンが中盤に「復活」する...その姿をようやく見られて、まさに鳥肌モンだったな。


 

まあそれはつまりバットマンのキャラクターとしての魅力であり、ゴッサムシティーの市民の気持ちにちゃんと寄り添うシナリオの巧みさもあったのかな。




 

序盤はもうひたすら陰鬱で、新登場のベインのキャラクター、さらにはキャット・ウーマンことセリーナ・カイルのキャラクターを紹介しつつ、ブルース・ウェインのどん底っぷりを綴るわけです。


 

それでも、シリーズおなじみのキャラクターたちそれぞれの思いも織り込みつつ、バットマンの物語をうねりてんこ盛りで進めていく...


 

そんなこんなで、紆余曲折を経て「ダークナイト」のあの事件から8年という設定でいよいよゴッサムシティーに復活したバットマン...あとはもう、出てくるたびに、何だかね、あれこれ説明不要でね、拍手喝采なわけでね。


 

あとはもう物量でガンガン押しまくる、良くも悪くも「最終章」といったたたずまいで、かといって決してゴリ押しではなくて、ひとつずつ「課題」をクリアしながら、なおかつそれぞれのドラマもそれなりに描きつつ、あっという間にクライマックスを迎えるわけである。





 

マイケル・ケイン扮するアルフレッド...今回はより一層健気で、泣かせるんだよなあ。



 

ゲイリー・オールドマン扮するゴードンもねえ...あのシーンは、ずるいよ(涙)。



 

モーガン・フリーマン扮するルーシャス・フォックスは今回は少し控えめだったかな。





 

今回新たに加わったアン・ハサウェイ扮するキャット・ウーマンことセリーナ・カイルは、出しゃばりすぎず、前回亡くなったレイチェルのあとのヒロインの枠をしっかりと埋めていた。


 

同じく新しいキャラである、マリオン・コティヤール扮するミランダ・テイトも...押しなべて近い印象。





 

今回の敵役、トム・ハーディという役者さんが演じるベインは、難しかっただろうな。


 

何だかダース・ベイダーみたいなベインだったけど、何せね、前回「ダークナイト 」のあのジョーカーがあまりにも強烈だったわけでね、今回ああいう方向性で「悪」を描いたのは、ある意味致し方なかっのかなと思う。





 

クライマックスはもう怒涛のアクション、大物量作戦で、これでもかと画面いっぱいにそのスペクタクルを見せつつ、バットマンのアイデンティティにしっかり結論を描く...そこからラストまでの一連の物語は...うぅぅ、涙なくしては観られない...


 

まあ少し大袈裟だけど、感動も含めてちゃんと「最終章」として着地したなと。





 

今回見事に完結した全3部作だが、それぞれが密接に絡み合っていて、観る前にちゃんと「復習」しておいたのは大正解だった。


 

特に「バットマン ビギンズ 」との関係性がこれほど密接だとは思っていなかったので、そういう意味では一見さんお断りの、この一連の物語の深遠を少しでも垣間見られたのかなと思った。




 

とにかくありとあらゆる要素、前2作でばら撒いた「伏線」をしっかり回収した、とても丁寧な、なおかつ娯楽作としても一級品の「バットマン」最終作であった。



 

ひとつだけ気になったは、核の描き方...今の日本に生きる私たちはより敏感にならざるを得ないにしても、それでもアメリカ人にとって、あ、ノーランはイギリス人か...ま、どっちにしても、西洋人にとって、核ってこの程度の認識なのかなと...“MIGP”と同じで、それは少し残念だったな。





 

まあでも全体的にはとにかく見事な「完結編」、文句なく面白い映画だったことは間違いない。



 

ブルーレイ、早く出ないかな。



 

あとは年末のこれに、期待を新たにしているわけで。


























 


 


お家で映画&テレビドラマ。-今年最大の「ワクワク」


 

冒頭、IMAXのスクリーンにしかからないというオリジナル予告編が流れちゃって、それを観ちゃったら、私の興奮は最高潮、これから始まるのに「バットマン」どころじゃなかったなw。


 

サム・メンデス監督...期待してます、裏切らないでね。












 

さて、気持ちを切り替えて、私はやるべきことをしないとね。




 

いや、その前にもうちょっとだけ、ウチで、映画、観るか?