2021年7月:読み返す!ココ・シャネルという生き方山口路子(著)
2020年GWの移転時、80冊以上のCREA TRAVELLERを処分し、他、最小限の本だけを一緒にお引っ越しさせました。
お引越しすると片付けながら懐かしい物に遭遇しますよね。本も同じです。
こちらも先日に続き10年ぶりに読み返した本の中の1冊です。
ココ・シャネルという生き方山口路子(著)
”ココ・シャネル”関連の本は複数あるようですが・・・・・今まで読んだ事はありませんでした。なかなか興味深かったです。あの時代の働く女性・・・・今とは到底、社会的に理解も少なかった頃ですから、女性の実業家という孤独の中、大変な努力をされた事でしょう。
モード界では、アトリエ内での女性ファッションデザイナーを”マドモアゼル”と呼ぶ習慣があった。
けれど一般的に”マドモアゼル”と言った場合はただ一人、シャネルを意味した。彼女をあらわす固有名詞だった。
所有することは醜い。執着することはもっと醜い。
シャネルから経済的な支援を受けた芸術家の名を挙げればきりがない・・・・
あたしが浪費することの中で一番好きなのは、あたしの力。
そして、彼女は貯蓄に励む人を軽蔑した。
節約しているのに貧乏になる人もいれば、お金を使いながら裕福になる人もいる。あたしは人を判断するのに、お金の使い方で見分けることにしている。
どんなにお金があっても絵画などの美術品のコレクターにはならなかった。
物を買ったあとで所有し、執着するのは醜い。
そういえば先日読んだ本の中にも・・・
女性がお金を求めるのは、単に数字を求めているのではありません。”使う事”を求めているのであって、いくら大金持ちでもケチで・・・・、対女性との関係で男の経済力を問題にするときは、金額の大きさではなく、可処分所得が問題になります。
なんてのもありましたが、彼女だったら、なんと言ったのか???
晩年のシャネルの近くにいた人で、シャネルの事を良く言う人はほとんどいない。
*魅力はあったがわがままな老女
*エネルギッシュだったが、孤独な老女
晩年はとくに”名声は手に入れたが孤独で哀れだった”という見方がほどんどだった。。。。
孤独ばかりがクローズアップされ、それに寄り添うように
*結婚していないから
*子供がいないから
*成功しすぎたから
といった勝手な理由付けが続く。
結婚をしていても、子供がいても、成功していなくても孤独に老いている人は沢山いる。
そこは指摘されない。
ただ
”シャネルは大成功したが、淋しい女だった”
としたいのだ。。。
他人の”幸せ” ”出世” ”成功” というようなことに人は敏感に反応してしまうことがありますよね。。私は、どうして、凄いなあ。。。どんな頑張ったのかな。。羨ましいなあ。。と言えないのか?と不思議に思う。
そう、それも”妬みに似た感情を持って表現する人も多い”
妬まれる側の人がどんな環境の中、どんな努力をしたか?どんな大きなリスクをとったのか?を知らないのに・・・
とても残念です。どんな妬んだって、妬む側の人間は、たいていの場合、嫉妬されたり、妬まれるような存在にはなれないのですから。。。
嫉妬や妬みから、それをバネに自分を叱咤激励し、ちゃんとリスクをとり、行動を起こせる人は別ですが・・・
ただ人と自分を比べ、
・才能が無い
・時間が無い
・原資がない
・健康が無い
と無いものにだけフォーカスし、自分のあるものにフォーカスせず行動しない人の嫉妬や妬みは周囲から見て、とても辛いものに感じます。
どんなシャネルを批判したって・・・・
その時代に女性でシャネルを作り上げる事を出来た人が他にいたのだろうか??
そう簡単にはいないですよね??
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皆様の健康と世界を皆が自由に行き来出来る安心した日々が戻る事を願って!
こんな時ほど毎日を穏やかに皆様過ごしましょう。