”人間万事塞翁が馬(随筆)【20】ちょっとだけ贅沢を” | 鏡の中のあなたと私

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今までの人生を振り返りながら、
鏡の中のあなたと私のこと、つらつらと綴ります。

先週末は坂東三十三観音の5番札所、小田原にある勝福寺さんで御朱印をいただいてまいりました。


詳しくは先生のブログをお読みください↓


先生が買ってくれた 1本、3000円の蒲鉾。


先生は、ちょっとした贅沢だという。


いやいや、ちょっとなんてものじゃありません。


大それた贅沢です。


不思議なもので贈答用であれば、2本6000円以上の蒲鉾も選べる。


でも、自分の為となると、なかなか手が出ないのが庶民の自愛だろうと思う。


ステーキやお寿司に鰻…


天ぷら、とんかつだって、外で食べれば高価な食事だけど、


蒲鉾一本となると、よほどの覚悟がないと口に入れるのも勇気がいるんだよね。


特に先生と私は鳩の餌のようなチマチマしたものが好物で、夏ともなると先生は枝豆、私はとうもろこしと、仲良く並べた二つの鍋から幸せを貰ってる。


最近のお気に入りは、わさび漬けをワサビ代わりに醤油に溶かして蒲鉾を食べること。


いつもは焼酎派の二人だけど、


蒲鉾を食べる時は日本酒に登場してもらう。


酔鯨は値段も手頃でありながら、お米の旨みと料理を邪魔しない口当たりの良さが気にいっている。


と、言っても…


二口目あたりから味わいより飲み安さに任せて、二人で一本空けてしまうんだけどね。


幾つになっても貧乏性で、ケーキに乗っているいちごを最後に食べる癖も変わらない。


お金を幾ら持っている持っていないに関わらず、私が買えないものが世の中には沢山あるけれど、


たとえば明日、命の炎が尽きるとしても…


私は蒲鉾を大切に食べるに決まってる。


贅沢は敵でも罪でもなく、幸せと同じ、ゆっくり噛み締めるものだと思っているからね。


美月



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