先日、今年最後の音訳ボランティア講習に行ってきました!
基本的なことは6回目までで、7回目からは新しく学ぶことは少なくなり、実際の記事などを読みます。
講習の最初はいつも通りの基本練習から、
詳しくは「音訳ボランティア講習6回目」の最初の所を参照してみてね
7回目からは「音声表現」を5回に渡って学びます。
前半は、小説や物語の1ページ分を抜き取ったものを、アクセントや鼻濁音など注意しながら音読します。
ここで注意することは
☆情報をちゃんと伝えられないと✕
☆目の代わりになること
☆読む人間が内容を理解していないと正しく伝えられない
☆内容を把握して、しっかり伝えられるようにする
☆余裕ができるくらい下読みをする(10回は読むのが理想)
☆集中して真剣に読む
等々…
最初の頃は一文読むだけでも冷や汗ものでした
1単語言うだけでもダメ出しが…
読みにくい言葉は引っ張り出してきて一文字一文字ゆっくりと発声し、その言葉に慣れさせる、そうすると口が覚えるのだそうです
舌の動きは大切で、箸を加えて発声すると正しい舌の動きになるのだそうです! それを覚えて箸を外すと読めるそうな
どうしても出来ない時は1日寝ると出来るようになってることもあるんだって!!
「段落」は大事で、気持ちを若干変える感じで読む
転換されてるのが分かるように読む
目で文字を見て、頭で考えて、声を出してその耳で聞く
当たり前の話なんだけど、コレかなり難しいことなのよね
意識してるのとしてないのとでは伝わり方が違うのだそうです!
「助詞」は目立ったら✕
~が とか強調しない! 名詞を立てる
読むときの姿勢は背筋を伸ばして、肩幅位に足をあけてしっかり座り、正面向いて、原稿や本などは目の高さで、目を落とさない!
原稿等は片手で持つ方が良い…そうなのですが、コレ慣れないとしんどい!
これは声が前にでるようにということで、マイクに声が通らないと録音できないそうで、籠ったり息切れはアウト
「音読」ではなく「音訳」
意味が解るように読まないと✕
「朗読」ではないから感情は一切入れないが、リズム感は大事!
文字を読むのではなく、文章として繋がってる感じで読む
読むのに緊張すると、首が緊張しそれが続くとポリープができたり、声が出なくなったりするので注意だそうですが、ハッキリ言って最初からリラックスするのは無理!
だって、ちょっと読んではダメ出し、ちょっと読んではダメ出しでマトモに一文を読み終えたことがない時は凹みますよね
緊張しない方がおかしい…笑
だんだんとコツがつかめてきたら、何となく出来るようになってきて読む緊張感やスピードなど慌てる感じが減ってくるのですが、本当に音訳って難しいです!
私は元々早口なので、余計に急いでる感じが出てしまう為、丁寧さが欠けるように聞こえるようで、何度も注意を受けました
「。」は文章の終わり! しっかり口を閉じて終わらせる感じ
口を開けっ放しにして次の文章を読まない
そして一番大事なのは
「今からコレを読む」という意識なんだそうです。
そう思うと読み方が変わるのだそうです
それと漢字はそのまま読まないで「ひらがな」にして読む
例えば、「長男」「ちょうなん」の「う」をしっかり発音
私、「ちょーなん」って言ってしまう…
だって話言葉は「ちょーなん」だよね~
新聞を読む場合は正式名称で読む
例えば「小中高校」→「小学校、中学校、高等学校」
「コロナ渦」→「コロナウィルス渦」
後半は、知ってる方も多いかもしれませんが
「外郎売(ういろううり)」が基本練習に加わりました。
この外郎売、放送部、演劇部、アナウンサーなど声を使う仕事では基本的に学ぶ題材だそうです
実は、私は知らなかったのですが、コレって歌舞伎で有名なんですってね
市川海老蔵の子どもさんが舞台で披露したのが最近話題になったのだとか…知らなかったわ~~
同期の方で数名、放送部や演劇部出身の方がいらっしゃるんですけど、流石です! 最初からスラスラとあの難しい口上を読み上げてました!!!
全く知らなかった方も私含めて大勢居るので、早口言葉や独特の言い回しがあったりして、かなり苦戦するシロモノ
YouTubeを見てみるとよく解りますので一度聞いてみてください
アナウンサーさんの読み方を見て、勉強しました!
音訳のプロはこの外郎売を言ってから、滑舌を整えた後に音訳を始めるそうです。
何十年も音訳されている先生は、この外郎売を覚えているそうです!
若い時に習慣にしたらすぐに覚えられるかも…だけど、今ではちょっと難しいです~!っていうか覚える気にならない…
というか、ずっとやってると勝手に覚えるんだそう
まぁ滑舌の練習になるので、知ってて損はないと思います
私も、この音訳講習に参加してなかったら、もしかしたら一生知る事がなかったものかも…だって半世紀以上生きてきて、この存在を今知ったから
こういう滑舌の練習は習慣にしてると、脳梗塞の早期発見や老化による誤嚥の防止になるかもしれません。
発音の練習や滑舌の練習をしていると、喉が鍛えられるので、筋肉が付きます。
老化すると嚥下がうまくいかず、誤嚥により肺炎を起こす人が多くなりますが、それはこの喉の筋肉が衰えるからなので、普段から身体と一緒で喉も鍛えておく方がいいかもしれません
音訳は普段と同じような感じで笑顔で読む感じが良いと言われましたが、いつ出来るようになることやら…
来年からの講習後半は処理の方法や編集などの講習になります。
もちろん、読む練習はなくならないそうですが、下調べの方法や録音後の処理の方法を学ぶことになります。
あと3カ月、がんばりま~す
(音訳関連ブログ)