今週から西宮市の図書館が募集していた「音訳ボランティア」の講習に参加することになりました。
きっかけはチラシに募集案内が出ていて、「音訳」という存在自体を知らなかったこと
そして、何か「音」に関連する事に携わってみたいなと常々思っていたから、すぐに応募しました。
10名程の募集だったのですが、応募が多い為に選考がありました。
幸い参加することができ、半年の研修があります
「音訳」というお仕事は、視覚障碍者さんの為の書物を読むお仕事のようです。
まだ実際に現場を見たりしていないし、詳しい内容はこれから学んでいくので分かりませんが、書籍だったり広報誌だったりを読んで録音し、必要とされている方々に貸し出すという取り組みのようです。
こういう世界を全く知らない私は興味深々で、第1回目の講習の時にドキドキしながら出席しました。
合計22回の研修があるのですが、第1回目は「ボランティア」とはという部分の基本的な知識やスケジュール確認、自己紹介、質問、そして漢字テスト…
ボランティアに関しては、普通の気軽にできる事と、技術系と言われる専門的な事に分かれるようで、この「音訳」は技術系に入り、日本語のアクセントや漢字の読み方など、知識として身につけないとできない仕事になるようです。
漢字テストは、読み間違いしやすい漢字が40問、すぐに解答を頂けましたが、答案用紙を回収されて記録されたみたい
その結果は今後どう影響するとかではないとおっしゃってましたが、実際の仕事に付く場合の参考になる気がする…
いや~、すごく自信のあった漢字も完全に読み間違えて何十年も思い込んでたのがあったり、初めて見る漢字もあったりして、恥ずかしいやら勉強になるやらで、いかにちゃんと書物を読んでないかが分かりました
よく考えてみると、自分が読みたい書物を勝手に読んでる分には、文面でよっぽど分からない所が出てこない限り、辞書を引く事もないし、調べることもない。
読めない漢字が出て来ても、何となくスルーする感じでも何の支障もないですよね!!
でも、正式な文章として第三者に音で提供する場合は、適当ではだめで、意味も違ってきてしまいます…
初日から、そうか!と気づかされることが多くありました。
読み間違いしやすい漢字で、わたしが完全に間違えてたり、知らなかったのは
「背負って」→正解は「しょって」
私はずっと「せおって」だと…、
ただPCでも「せおって」と打つと「背負って」と変換されるんだけどなぁ
「揶揄う」→「からかう」
私は適当に「やゆう」?と読んでしまいました
「態と」→「わざと」
私は全く知らなかった!書物で遭遇したことなしです
「独擅場」→「どくせんじょう」
私は「どくだんじょう」と読んでしまった!
漢字のつくりが違うだけで読み方変わるんだ~と…
「気障」→「きざ」
私はわからずでした…きざって!漢字がある事自体知らなかったです!! 書物ではカタカナの「キザ」がよく使われている気がするんだけど…
「極彩色」→「ごくさいしき」
私は「ごくさいしょく」とずっと読んでました
「依存心」→「いそんしん」
私、ずっと「いぞんしん」だと思ってた!
PCの変換でも、「いぞんしん」でも「依存心」で出ます…
依存も「いぞん」じゃなくて「いそん」だよ…
普通にいぞんってみんな言ってない???
小学校1年生の気分になった!!笑
「一段落」→「いちだんらく」
私は「ひとだんらく」と読んでました…
バッと挙げただけでも、9つ間違い!
実は半分も合ってなかったという、恥ずかしい結果にショックを受けてました!
周りも解答を貰った時にざわついたので、同じような思いをした方が多かった感じです
初日から、こんな具合ですが、研修はどんどん難しくなっていくようです。
特に日本語のアクセントもあり、徹底してアクセントを直されるみたいですよ…
現役で会社員生活をしてた時、会社の人からよく東京に住まれてたんですか?とか聞かれたことがある位、標準語も話せる自信はあるのだけど、これもまた思い違いが多いかも…
この音訳の仕事って見た時、単純な疑問として何故、音訳って必要なんだろう?って思ってました。
参加者の中で、この音訳とかに前々から興味があって、少し知識がある方に教えてもらったのですが、ナレーションとか読み聞かせと違って、感情を一切持ち込んではいけないのだそうです。
感情を乗せて読み聞かせるのは、ある意味、自分の感情を強制的に相手に押し付けているに過ぎないのだとか…
これは新しい視点でした!
普通、人が本を読む時に最初、その本から字だけが目に飛び込むのと同じ条件にするということみたいです。
どう捉えるかは、読んだ人の自由だから、音訳も聞く人が自由に内容を捉えられるようにする為のものだというのが理解できました。
私は、この時代、デジタル書籍もあるし、新聞や広報誌でも全てデジタル化しているモノが多いから、それを自動音訳させるソフトの存在も知っているので、それで十分だと思っていたのですが、そのソフトは機械音で、イントネーションも変だし、読み間違いもすごくあるんですよね…
YouTubeなんかでも機械的に話をしているものがありますが、人の名前やモノの名前でも間違っているのが多いので、これも納得です
やはりマンパワー的なアナログ部分が大事なことも、まだまだ人間社会には必要なんだなと気づかせてもらいました。
これから半年、毎週1回の研修、置いて行かれないように、頑張ってついていこうと思います!!
お役に立てる位までの技術が身に付いたらいいんだけど…
自分の記録としても、そして音訳という仕事の啓蒙の意味も込めて、またシェアしたいと思います!!