NHK・Eテレにて『響け!ユーフォニアム3』の第五回「ふたりでトワイライト」がオンエア。
今回は恒例のあがた祭りの模様を交えつつ、久美子の進路についてと例年とは方式が変更されるオーディションの告知に纏わるエピソード。
先ずは進路に悩む点から。
日々のことで精一杯な久美子にとってこれは頭痛の種。
何せ明確なビジョンが無いのだから、親にも担任の軍曹先生にも回答出来ない。
しかしもう高校三年の一学期、ぼんやりとでも将来像を描いておかなければならない時期なのは事実。
麗奈からは音大進学をしつこく勧められるが(この場合プロ奏者という意味で)音楽で食っていく覚悟のない彼女にとっては初めから選択肢にはない訳で、だからといって音楽と切り離された未来の自分も浮かばず、決断を先延ばしにしたまま時間だけが流れていく。
葉月も久美子同様に未定だが、志望をしっかりと持っている他の友人が周りにいたらやはり焦るだろう。
が、部活動に勤しむことは受験生としては足を引っ張る要因のようで、実はその中から大きなヒントを得ることもある。
ネタバレにならない程度に記すが、真剣に吹奏楽に、そして部長として運営に取り組むうちに見えてくる世界が久美子には控えている。
部活は決して足枷ではない。
全身全霊で打ち込むことで摑めるものが存在するのだ。
その感情が久美子の内に芽生えるのはまだまだ先の話。
今回のエピソードだけではここまでが限界なので、これくらいにとどめておこう。
続いてコンクールに向けてのオーディション開催の件。
今年から大会毎に実施、即ち仮に全国まで進むとなれば都合3回行われることになるので各部員の競争も激しくなるのは必至。
映し出された表情は皆不安げ。
その中で遂に出ました真由の発言。
他人に譲りたいとさえ思う彼女の気持ちがこの先ずっと久美子を苦しめていくことになる。
決して悪意はなく、しかも実力は折り紙つき。
非常に厄介だ。
趣味のフィルムカメラ撮影を通し多くの部員と触れ合う姿も描かれたことで今日のところはそれ程不穏な空気にはならなかったものの、ここに来て自らの進路同様久美子を悩ませる問題の火蓋が切って落とされた(エンディングのナレーション「そして次の・・・」の口調に次回以降の重苦しさが予感される)。
さて、演奏シーンの減少を前のエントリーで指摘したが、今回は短いながらもいい場面が登場。
自由曲「一年の詩」第三楽章、トランペットとユーフォニアムのソリパート、最初は個人練の最中・久美子と真由のユーフォ同士で、続いて麗奈の自宅で本来のユーフォ&ペットの組み合わせで久美子と麗奈による演奏。
今まで同曲は第一楽章しか公開されてなかったので、他の旋律が聴けただけでも感激だ。
この箇所を全国で久美子と吹きたいと麗奈は告げ、同じ気持ちを久美子も打ち明ける。
果たしてそれは叶うのか、真由を交えてこの先色々荒れそうだ・・・。
詳しい感想はいつものように改めて後日に綴るとして、今回はメインストーリー以外の細かいところに色々目を奪われてしまったので、ここからはそれに関して少々。
とりあえず2点だけ。
先ずひとつ、祭りの夜他の友人の誘いを断り久美子は麗奈と2人で過ごすことになるが、今年は麗奈の自宅に招かれた。
凄い豪邸で地下に専用スタジオまである!
いや、それ以上に個人的に目を奪われたのは麗奈の部屋のオーディオセット。
あれはいいものですよ。
パッと見アンプは恐らくLUXMANだろう、木枠のデザインは80年代初頭までで昨今のモデルとは違うが、VUメーター(レベルメーター)搭載からして間違いない。
具体的モデルというより複数の機種を参考にデザインしたのではないだろうか。
ということはあれ1台で最低でも20万円以上はする。
当然プレーヤーも同等のスペックでないと音質が釣り合わないから価格は同様。
スピーカーはどのメーカーか不明だが(一瞬B&Wかなとも思ったが雰囲気が違うっぽい)、オーディオは出口が命、駆動系に見合うものとなれば一本10万を切ることは絶対にない。
世界を駆け回るプロ奏者の父親なのでいい音を娘に聴かせたいと思うのは当然だからエントリーモデルを揃える筈はなく、少なくとも一式70〜80万、いや100万超えは確実。
麗奈、さすがお嬢様。
あとひとつ。
祭りで下級生とすれ違ったあの2人、手前はどう見ても香織先輩でしょう。
となると隣はあすか・・・いや違う、もしかして晴香先輩?
それが確かなら無茶苦茶綺麗になってる!
あのどことなく垢抜けない(失礼)感じが魅力だったのに(←どんな好みだ)、先輩、大学で何があった!?(笑)
あ、最後はいつものネタ枠もといエンドカード。
過去五回のうちで一番好きだな。